目眩を起こし
手摺りを捜す右手
宙を荒らした左手
しゃがみこめば
目の前に広がる鏡の世界
鏡は
私をうつす
私は嘲笑っている
その異様なほどに三日月を象る口が告げる
かわいそうに。
あわれよのう ....
誰か、知りませんか。
私のこと。
いつも顔を見せてくれなくて。
いつか鏡を見た時、あまりにリアルで。
その中の私は、薄笑いを浮かべて、
動き出しそうで。
怖かった。 ....
同じ様な空の下。
僕は、君の涙を拭えない。
声さえも、届かない。
僕らを繋ぐ電波は、弱くて。
気持ちだけじゃ、時々不安になる。
多分、同じ空の下。
繋がる心は、 ....
駅に、駅に行ったんです。
大切な人に、大切なことを
伝えなければと、駅へ。
バスの時刻は毎時6分、
一時間にたった一本。
あ〜ぁ、バス
行っちゃったじゃない。
大切なことを、 ....
輝く、光が。
君がいる、
広くて、大きくて。
青くて、綺麗な。
空を見たかった。
けど、見上げた空は、
果てしなさそうだった。
そでとくびのながい
ふくがすき
なるべくじっとして
はるがきたかどうか
うたがっている
もうサクラは
ちったというのに
ぼくは
すきだったのかな
失って気づく
こんなにも愛していたことに
涙が流れる
もういないあなたの席を見つめて
話しかけると不機嫌な顔
「邪魔すんなよ」って顔に書いて
それでもいつも
向き合って返事を ....
ひつじ こひつじ
1、2、3、4
5、6、7、8
かぞえても かぞえても
こひつじ
いくらでも どこまでも
こひつじ
そんなところで
ねてくらしたい。
かみさま、
かみさまはつくるもの
だれかがつくったかみさまなんかを
あいつらはしんじきっている
ぼくはみえないかみさまなんかをしんじるより
いまめのまえにいるきみをしんじたい
....
私にも
少し休みをくださいな
静寂の中
何にも刺激されず
自分の脳と
戯れたいんです
だから
どうか
少しだけ
私に休みをくださいな
さくらは綺麗に咲き誇り。
舞い散るその時も美しく。
また、いつか。咲き乱れる。
僕らはそんなに強く、生きていけるだろうか。
二度は咲かない命の花を、咲かせるこっは出来るだろうか。
散り行くそ ....
ぼくたちはおぼれていく
息ができなくて、
そんなときに浮かぶ顔はいったい、
だれなんだろう
きみは、
さびしくなったらだれを思い出すんだろう
携帯電話の送信ボタンを押せ ....
ほうきぼし
ほうきぼし
ぼくはつかみとる
ほうきぼし
ほうきぼし
油性ペンで名前を書いた
淡い色のアスファルト
履き慣れないローファーがなく
緩やかにのびる桜のトンネル
出口は海へと繋がる
祖母は言っていた
この町は桜が多い、と
まるで桜の中に町があるようだ、と
寝ぼ ....
この命、意味があるかは知らないけど。
いや、知ることは出来ないだろうけど。
スキナヒトたちのために、身を削りたいな。
そうしたら、どこか気持ちいいんだ。
(Mじゃないよ。)
....
みずのなかでいきをしている
さかな
りくのうえでいきをしている
ぼく
そらにういていきをしている
とり
なにがちがうって
なにもちがわない
いきているものみんな
せおっている ....
たった一回、
その小さなボタン
さよなら、
その言葉のかわりに、
なんて簡単に
あなたと私
絆が消え去る
さよなら、
たった一瞬、
何事もなかったかの ....
ほんとの自分、
製作中。
もう今日が終わる。
恋愛ものの映画を、
切ない心で見ているのは、
この二人は結ばれないと
知っていたから。
どうして私は、
結末を知らない
あなたとの恋愛物語を、
切ない心で演じるのかしら。
....
カゴの中の鳥は、ありがとうって言ってるのかな。
だいすきだよって、想ってるのかな。
肩から肩へ。
カーテンレールからソファーへ。
大きな翼は羽ばたいているのかな。
羽根を切ら ....
忙しそうに歩いてる人は、忙しいんだろうね。
カメラをいろんなとこに向けてる人がいた。楽しいんだろうな。
デート中の恋人たちは、終始笑顔だった。嬉しいんだろうな。
誰もいないとこで音楽 ....
歌えなかった歌は
いつまでも心に残って
しかたなく歌った歌は
もう忘れてしまった
みんなとの思い出を
忘れてしまった
ひとつ上に生まれれば
あの歌が歌えただろうに
そうしたらみんなとは ....
婚約式が終了した。
かたおもいではじまったわたしの恋が、
あなたには不本意ではじまった、わたしたちの関係が、
結婚へと向けて後戻りはできなくなった。
あなた ....
今、ねっころがって空を見てます。
地球はホントに丸いのかなぁ、とか考えてます。
あ、あなたのことも考えてますよ?
あっちの空、綺麗なんですが、あなたは今どこにいますか?
空が綺麗です。
空は ....
キレイな唄が流れると、
小鳥の鳴き声が聞こえてくる。
この前、「羽があったら、君の元へ飛んで行きたい」と誰かが行っていた。
この前、ちょこちょこと走る鳥を見た。
人は翼が欲しいと云 ....
分かる範囲に囲まれて
安心の輪郭重ねて
もういいかなって思うんだ
人生を旅にたとえた人がいたね
豪雨の中ホームから降りて
道なりに進んだ大使館
絵を描いて
ちっちゃい駅作って
絵の ....
明日などないと
二人
一瞬を愛したね
震えながら
二人
一生分を抱き合った
僕より少し年上だけど
僕より幼いあなたの笑顔
一生分の一瞬に
心奪われ ....
全然タイプじゃないし。
今考えても
理想とは全然違う子だなぁ。
あらためて
今日思ったよ
好きだったのにね。
あ
違うか。
まだ好きなのかも
しれないね。
なんで好 ....
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