最後の煙草は 空に昇るまでおあずけだった
何千本と 香の煙を浴びてから

あなたをおじいちゃんと呼んだことはなくて
先生と
呼んでいた
社長で先生
おなかが出てる
父さんと釣りをしなが ....
待合室には
女の子を連れた母親と
少し離れたところに
人の良さそうなおばあさんが
座っていた

熱のせいでボゥッとなった私の目も耳も
何も見ようとも聞こうともしていなかった

「お子 ....
いつからあったのか
窓の外に雲が浮いている

今までぼくは
何をしてきたのだろう
今までぼくは
何を残してきたのだろう

人と同じことをしていたら
人と同じことしか残せない
あの人 ....
どうしても捨てられないものがある
幼い頃母に買って貰った運動靴
靴入れの奥に今も大切にしまってある
いつかあなたもシンデレラになるのかなと
七歳の誕生日に買ってくれた運動靴
そういえばこの季 ....
変わりいく季節は
・少年が林の中に消えていく・
の後ろ影
僕の中の水彩画は泥をつけられて
パステル絵具はいつからか泥まみれ
青空は僕に別れを告げる

変わり行く季節は
・黄土色の空が目 ....
そりゃあきれいでサラサラのボウズさ
プールからあがって
シャワーを浴びたばかりの

音も殺して近づくんだもの
それで顔にティッシュ乗っけて逃げてくから

なんともはや、

すごいでか ....
何もしていない君は
幸せを感じていますか
何もやろうとしない君は
楽しいですか

何かをしている時の方が
不幸だと感じますか
何かをしようとする時の方が
苦しいですか

何もしなけ ....
濡れている地面を
数を数えながら一歩ずつはじいていく
はじくたびに足の裏がわから波紋がでてくる
地上という大きなかがみの湖にどこまでもひろがっていくどこまでも


やるかやられるかみたいな ....
「あら、どうしても扉が開かないわ」
これまで幾度となく国際線を利用してきたが
経験したことの無い強い衝撃に突然見舞われた
それは、俺に跨っていたCAにしても同様らしく
膝下までずり下げた下着を ....
夏の朝
どこへというわけでもなく
外を歩いてみる

出会う小川のせせらぎが

 さら
  さら
   さら
    さら
     さら

流れ流れてゆく

その川を見守る ....
メモを片手に料理上手
冷蔵庫の残りもの
なんでもかんでも炒めよう

卵にレタスに牛肉
小エビにきくらげしいたけ
長ネギかまぼこにんじん

ついでに日頃の鬱憤も
炒めて炒めてご機嫌 ....
凍死しそうな真夏の夜に
電線に止まっているカラス
銀色のグラスに注がれた
オレンジジュース
私の体は透き通って
喉を通過する無感動
何も飲んでいない

凍死しそうな真夏の夜に
女は去 ....
次の風を待つ間に私は窓際に横顔を
貼り付けて猫背の時間を撫でていた

窓の遥か下にある小学校の校庭では
派手に盆踊りのテープが鳴っていて
けれどこの部屋には更に大きく響く

太鼓の賑やか ....
ぼくは詩人

幻想は現実の中に存在し
創り出される現実の世界である

今日もまた

夜の散歩をしていると
星の銀幕に出会いました

ほんの少しだけだからと
眼鏡をかけずに
散歩 ....
どうでもいい

そぱっらもったら
どうでもいい

ろうれもいい
しょうでしょう

そうでしょ

どうでもいいの

やったらめったら
みったらしったら

ほうでもひい

 ....
とある ひと幕を終えて
{ルビ緞帳=どんちょう}が 下りてくる
黒のビロード
{ルビ艶=つや}めいている

静寂
それだけが 音を鳴らす
{ルビ幕間=まくあい}には
素敵な幻想を召し上 ....
空っぽの僕を捨てたら
誰かがやってきて
僕のかわりに僕を生きてくれるのだろうか

2丁目のさんちゃんがやってきて
僕の顔で笑うんだろか

それとも
僕だったはずのモノは
さんちゃんの ....
夏の涼しい夕暮れに 
恋の病にうつむく友と 
噴水前の石段に腰掛けていた 

( 左手の薬指に指輪をした
( 女に惚れた友が 
( 気づかぬうちにかけている 
( 魔法の眼鏡は外せない  ....
刻むビートの中で

すれ違った人の思いを切り刻む

夏の日じっとしてられなくてパジャマのまま

夏の風のなかをはしりぬける

繋いでとぎれない笑い声

手をのばしてつかみ ....
帰り道 あなたたちの 声の聞こえる グラウンド

その声を聞きながら 私は何を思っていたのだろう

毎日 汗だくになって 転んで

でも 1日だって 球を追わない日はなかったよね

努 ....
昔からの友達は
あの夜ひとりの男になって
私はそれに戸惑って
言葉の刃を投げつけた

肌と肌で交わす何かに
身をゆだねるのは怖かった
あの日のあなたに逢えたなら
どこからやり直せばいい ....
世の中には
味を感じさせない味
があるという
甘さを感じさせない甘さ
苦味を感じさせない苦味
人はそれを
かくし味という

同じ料理であっても
どこかが違う
何かが違う
どこかや ....
 あの子の瞳は遠くの方を見つめていた
 見つめ合ってはいたけれど
 その黒は、星が流れる広大な虚空よりも深く
 氷に閉じ込められたまま、燃え上がるような黒だった…

その炎に触れてしまったら ....
思い出に、ゆかたの君が見たいだけ箱根温泉ゆあたりに風

きっかけがどこにあるのかわからない花火轟くまでの沈黙

ぎゅっと手を握る二人は蚊帳の中 外のすべてが愛しく見える



小学生み ....
色あせてゆく
その言葉に
偽りの色のせぬよう


くちびるよ
痛みに目を覚ませ
熱をもてあますな
気持ちを厭うな


私の中の陽は
言葉でしか燃えぬ
それしか知らぬ

ど ....
夜を乗り越える呪文
古いノートの落書きから思い出す
詠み方を忘れた大人には
雑踏に落ちている足音に似て
あどけなく残酷な

季節を乗り越える呪文
変色した写真の束から探し出す
今日しか ....
バザールは活気に満ち溢れていた

女たちは色鮮やかな衣装を身に纏い
自慢の品々を並べて
旅人たちに朗らかな笑みを投げかける
すべては明日の命の糧の
マナトを稼ぐための軽妙な話術

 ....
未知がある限り
未来はある

困難が続く限り
目標が生まれ
挫折を味わう限り
希望が見えてくる

面倒を避け恐れに屈し
最多の色に同化することを
幸せとは言わない

苦労が続く ....
日没にはまだ少し早い
真昼の太陽で暖まった道は
この足どりを重たくする

ふうと
ため息に似て
諦めともつかない
息を吐きかけたとき
風が首のあたりを
掠めていく

この道の
 ....
嗚呼、
キミが見つめていル。

雨粒、夥しく、轟音、舞う強い光の束。糸。

嗚呼、
キミの哀しみをボクは抱いていル。

1,2,3,4,5,6,7,8,9,

・・ ....
Rin Kさんのおすすめリスト(2756)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
先生のおなか- たちばな ...自由詩7*06-8-1
病院- さち自由詩14*06-8-1
今までぼくは- ぽえむ君自由詩9*06-8-1
捨てられない運動靴- 恋月 ぴ ...自由詩47*06-8-1
過ぎ去り色の絵画- 結城 森 ...自由詩1*06-8-1
悪夢はそよ風に乗って- ふるる自由詩12*06-7-31
君は君なのだから- ぽえむ君自由詩5*06-7-31
アクアダイバー- モリマサ ...自由詩2406-7-31
夜間飛行- 恋月 ぴ ...自由詩9*06-7-31
生きる風- ぽえむ君自由詩6*06-7-31
炒飯アッ飯ブギウギ・メモ- 落合朱美自由詩15*06-7-31
オレンジジュース- 結城 森 ...自由詩4*06-7-30
空洞- 松本 涼自由詩5*06-7-30
ぽえむ君−銀幕−- ぽえむ君自由詩3*06-7-30
ボクと星- よーかん自由詩2*06-7-30
8、夜_【よる】- 雨宮 之 ...自由詩1*06-7-30
空っぽの僕を捨てたら- 武富諒太自由詩6*06-7-30
呼声- 服部 剛自由詩20*06-7-30
夏休みって何で長いのに短くかんじるの?- こめ自由詩706-7-30
思い出の地- 黒花自由詩1*06-7-30
あの日のあなたに逢えたなら- bjorn自由詩2*06-7-30
かくし言葉- ぽえむ君自由詩17*06-7-30
「遠くの方で燃えている」- 麒麟自由詩7*06-7-30
【短歌祭参加作品】青の墓場- 一代 歩短歌11*06-7-30
ノン_セピア- さくらほ自由詩14*06-7-29
驟雨の足音、あどけなく- たりぽん ...自由詩17*06-7-29
世界の社長から〜今日はトルクメニスタンです〜- 落合朱美自由詩20*06-7-29
未知がある限り未来はある- ぽえむ君自由詩3*06-7-29
夕刻、蝉の声- LEO自由詩14*06-7-28
在来線から- 古河 セ ...自由詩2*06-7-28

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92