水が流れる
水車が回る
水が回る
僕は僕の血液で回る

風が吹く
風車が回る
風が回る
僕は僕の呼吸で回る

陽が昇る
地球が回る
陽が回る
僕は僕の意志で回る

星が輝 ....
地図の上の路上に思いを馳せる

イメージの向こう側 飛んでみせてみる

目の前の花畑 が、なんの花か僕は知らない

その花に止まる虫 が何ムシか僕は知らない

見た事もない ことは知る ....
        とらわれた視線は激しく渦巻き
      こわばった猫背の腹ばうかげを追う

    かたよった視力で煤けたトルソはゆがみ
 まがりくねった路傍のほこらにひとみをうつす

 ....
痛む胸の真ん中で

紅い小鳥が叫ぶので

今夜もうるさくて眠れやしない

不規則なリズムで

小躍りしている

僕は起き上がって

小鳥を宥める

あと少しだけ時間をくれ
 ....
孤独なんて
なんともなかった
もともとひとりだったから

憎しみには
少し戸惑った
脅かすほど力もないよ
擬態がうまいだけ

やさしさは
うれしかった
返せなくてごめんなさい
 ....
人は
他人の幸せはよく見えて
自分の幸せはよく見えない
もしかしたら
他人よりもずっと幸せなのかもしれない

だから
自分が愛する人を
自分よりも幸せにすることが
自分を幸せにするこ ....
えのぐのあじがする
と、遠ざけられた皿には
白いドレッシングのかかった
シーザーサラダが
盛られたかたちのままだ
野菜も食べないと大きくなれません
と云われて
娘はふくれている


 ....
水平線が夕日を融かすというので
その仕組みを知りたいと
渡し船を探しに海岸づたいを
西に向かう、それが私たち
綺麗なものばかりを
追いかけてはいけないと
釣り人が忠告したが、僕たちは
綺 ....
水素原子と酸素原子だけが
一定の割合で結びついてできた水は
確かに純粋な水であろう
綺麗な水なのかもしれない

では美味しいのか
答えは否であろう
純粋な水ほど美味しくない

ならば ....
みちてゆく時にかけていくかたち

目もあわせられない圧倒的光量が
静謐な夜をペリペリと剥がすと
空が蒼く、色づいていく

日常の目紛しさに溺れそうになりながら
ビルの谷間を靴の音を響 ....
{引用=よだか、かあいそうよう
かわうそうよう}

四歳のわたしは協会で泣いた
よだかを想って泣いた
かあさまが牧師様に頂いた絵本を
わたしは涙でくしゃくしゃにしてしまった

十八歳は ....
幼い頃に広かった幼稚園の庭。大人になって訪れると
不思議なほど狭くなっていた。密かに憧れていた保母
さんは、ふたりめの赤ちゃんをだっこして。お腹の太
ったおばちゃんになっていた。 

年を重 ....
  「修行」

午後には温かくなる体
ベビーピンク の爪の肌
血が通いましたよ 私


今日も祈るように手を合わせ
指先に軽く接吻する
上瞼は慈悲深く閉じられて
朝靄の消え行く間に ....
昨日とゆう過去

一時間前も過去

一分前も過去

一秒前も過去

もう二度と戻らない

時間とゆう平等な歴史
それって秘密だよ
思わせぶりに微笑んだ
あなた
ドラえもんじゃないくせに
ポケットから何やら取り出しては
桜の木に振りまきはじめ
(まだまだ寒いよと眠ったままなのに
まだかまだかと貧乏揺 ....
星を見つめれば
今までの自分が
とても弱く見えてしまうけど
それは自分の心が広くなったから

海を見つめれば
今までの自分が
とても狭く見えてしまうけど
それは自分の心が深くなったから ....
ダイエットコークを飲む。
お茶だとなんだか味気ないから。

ダイエットコークを飲む。
炭酸と甘い味でシュワっとしたいから。

ダイエットコークを飲む。
普通のコーラはカロリーが気になるか ....
こぐまの尾、
ちかり、ちか、り

天空いっぱい夜は溢れて
地上で凍った吐息は
瞬く銀に吸い込まれる

星灯りの舗道に
靴音を響かせ
きみの声を思い出すと
辿る道程は冬の密度が融 ....
ひとひらひとひらと
空から雪が舞い落ちて
小さな小さなその粒は
一つ一つの言葉のよう

ゆらりゆらりと
空から風が吹き流れ
右へ左へ漂いながら
言葉と言葉をつなげ合う

ひとひらひ ....
夕暮れ間近に
降りだした雨は
氷のように
冷たくて
見る間にそれは
視線の先を
白く染め変えた

あなたのと
わたしのと
それぞれの窓から
同じ雪を見て
初雪だねって
文字を ....
今の季節に合わせて
色の神が
世界を白くする
僕も白くなってゆく

そして
今の風に合わせて
音の神が
世界を奏でる
僕も音になってゆく

その後は
今の心に合わせて
{ルビ ....
  1 眠り

朝の眩暈のなかで、
一日の仕事を終えて、疲れ切ってから――、
職場に出かけても、
そこで、わたしにできることは、
只、泥のように眠ることだろう。
(そこには、青い灯台が、 ....
乾燥しがちなこの時期は

ハンドクリームは必需品なの

年末の大掃除に

家族団欒の為の炊事洗濯で

荒んでいくあたしの指先

心まで萎んでいく前に

栄養たっぷりのクリー ....
{引用=



一、レプリカの四月


たとえばそれは食卓のさかな

二度と泳がない姿はあわれです
しかし言葉はあぶくですから
気付かれずに消える、その
あぶくこそが  ....
あなたは今
ある地面に立っています

これからあなたはその地面から
上に行くのか
下に行くのか
二つの中から一つ選ばなくてはなりません

上に行く場合
足元が不安定になりますが
高 ....
具合はどう?
と問い掛けられても
よくわからないのだ
何か喉の奥につかえているようでもあり
ただ疲れているだけのようでもあり
それでいて急に、胸のあたりが苦しくなったりする

こうして
 ....
終業時間後。

作業服を着替える為にロッカーを開けると。
そこは異国であった。
しかも見るからにガラの悪い連中が。
こちらを指差して訳の分らない言葉を発していたので。
なんだかとても恐ろし ....
「もう無理なんだ・・」 と

電話の向こうですすり泣く男の声を聞きながら
鳩サブレーの袋を破いた。

バターのきゅんと効いたこの銘菓を、私は好きだ。

ぼりぼり。

むしゃむしゃ。
 ....
{引用=


一、擬人法


かなしむこころではなくて
かなしみという言葉を覚えなさい

よろこぶこころではなくて
よろこびの色彩に詳しくなりなさい

問うことはよそ ....
ちらちら舞う舞う
ゆきのこそのこ
あすふく風の そよぐ黒髪

かえるまい
いや
かえろうか
真白な空の
冷たい熱の 鳴く結晶

あやす涙を
すくいとり
手紙にそえて
あすへ飛 ....
Rin Kさんのおすすめリスト(2756)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
僕は僕の夢で回る- ぽえむ君自由詩15*07-1-16
路上- udegeuneru自由詩107-1-16
空ろな眼- 信天翁自由詩207-1-16
碧色泪月- 彌月自由詩7*07-1-16
ホライズン- umineko自由詩8*07-1-16
自分の幸せはよく見えない- ぽえむ君自由詩9*07-1-15
ファミリーレストラン- 佐野権太自由詩36*07-1-15
野良犬は果実の名など知ることもなく- たりぽん ...自由詩12*07-1-15
純粋な文章ほど美味しくない- ぽえむ君自由詩15*07-1-14
*昼の月*- かおる自由詩11*07-1-14
夜鷹- 士狼(銀)自由詩7*07-1-13
遠い鐘音- 服部 剛自由詩13*07-1-13
気功師になれるかもしれない- 千月 話 ...自由詩13*07-1-13
時間- DirectConnec ...自由詩11*07-1-13
さくら- 恋月 ぴ ...自由詩43*07-1-13
君を見つめれば- ぽえむ君自由詩11*07-1-12
まわし者ではありません。- もののあ ...自由詩9*07-1-12
冬の夢かたり- 銀猫自由詩21*07-1-12
ひとひらひとひらと- ぽえむ君自由詩14*07-1-12
初雪- LEO自由詩29*07-1-12
神々の力- ぽえむ君自由詩11*07-1-11
二つの灯台__デッサン- 前田ふむ ...自由詩20*07-1-11
*ハンドクリーム・フォー・ア・ジェネレーション*- かおる自由詩6*07-1-11
小詩集【レトロな猛毒】side.C- 千波 一 ...自由詩14*07-1-11
上に行くのか下に行くのか- ぽえむ君自由詩11*07-1-11
寝正月- 佐野権太自由詩21*07-1-11
異国へ続くロッカー。- もののあ ...散文(批評 ...13*07-1-10
鳩さぶれ。- もも う ...散文(批評 ...44+*07-1-10
小詩集【擬人絵図】- 千波 一 ...自由詩14*07-1-10
小雪(こゆき)- こしごえ自由詩12*07-1-10

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