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皹入る空に吐息
(ステンドグラスに手をかざす)
冷血の雲になって
夜空を漂った
(粉々の破片)
雲の白鳥は、闇の境界線の上
(黒色のガラス/夜空)
湖とは、沈められた記憶のことだった
 ....
(誰も)[帰途の光]

       いない

アスファルトは、
黒すぎるアスファルトは
重すぎる
(反射)足音は/白線は
寂しい
電燈の電柱
電線のカラス


マンホール ....
太陽がセパレートコースを直角に照らして
スタートラインで静かに永久を刻む
その時大気は止まった
           (筈だった)
直線の向こうに見えたジャージ姿の教師
あの日のゴールは今は ....
黒く闇に染まる硝子窓よ
僕の声を知らないか

風に押されゴトゴト音をたてる
個室の扉
僕の声を知らないか
あの娘の写真

外は風が呻いている
風よ 僕の声を知らないか
風よ

 ....
変わりいく季節は
・少年が林の中に消えていく・
の後ろ影
僕の中の水彩画は泥をつけられて
パステル絵具はいつからか泥まみれ
青空は僕に別れを告げる

変わり行く季節は
・黄土色の空が目 ....
凍死しそうな真夏の夜に
電線に止まっているカラス
銀色のグラスに注がれた
オレンジジュース
私の体は透き通って
喉を通過する無感動
何も飲んでいない

凍死しそうな真夏の夜に
女は去 ....
僕はいつからか
裸足を履くようになった
田んぼの後ろで揺らめく
蜃気楼はオフィス街の
青い結晶だった

暑い…

昨日の夢では七の地蔵が
後ろを振り向く
(赤い涎掛け)
蝶が花に ....
風、吹き
障子が揺れた時
襖から、祖母が顔を出した
時は既に遅く
襖から、祖母が顔を出した

葬儀の前夜
その白い布の下から
祖母が顔を出した
少年が泣いた 時は既に遅く
祖母が死 ....
両手の指と指の間から
音もなく零れ落ちた
赤い後悔
それらを また
両手で掬い上げようと
するのだけど
どうして
止め処なく 打ち寄せる嗚咽の波が
流れ落ちてまた僕は顔を歪めた

 ....
Rin Kさんの結城 森士さんおすすめリスト(9)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
割れたガラスの残響音- 結城 森 ...自由詩4*07-1-23
水のリズム- 結城 森 ...自由詩6*06-11-6
全停止状態という躍動感だった- 結城 森 ...自由詩1*06-9-16
風の吹く夜- 結城 森 ...自由詩3*06-8-3
過ぎ去り色の絵画- 結城 森 ...自由詩1*06-8-1
オレンジジュース- 結城 森 ...自由詩4*06-7-30
ある夏の夢- 結城 森 ...自由詩1*06-7-26
鶏頭の花- 結城 森 ...自由詩8*06-7-21
花一夜- 結城 森 ...自由詩2*06-7-20

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