心配そうに見つめる 君 「大丈夫だって」
言い聞かせるように繰り返していた あのとき
なんで 素直に 「ありがとう」って言えなかったのかな

隠してばかりだった 隠していれば強くなれると思って ....
馬でも風邪を引くらしい
何だかひと安心したりして

年末だったかな彼氏に連れていかれた
新宿南口の場外馬券売り場で見かけたのは
レースに夢中な父親とはぐれた幼い兄弟
通路に散乱する外れ馬券 ....
滲んだ肌に香水が匂う、
視覚からこぼれた淡い影たちが
発せられない声とともに
音もなく、永遠へとむかう
冷たい未来の交じった
柔らかな過去の感触がまだある

つい今しがたも、
昨日も、 ....
あの日
あっというまに難破した僕らは
流木にもなれずに
世界中の海に散らばった

絶え間なく打ち寄せるくらやみの音色に
安心してしまいそうな
ちいさな木片

ほんの少しの誤り
いく ....
Seaside ROCKを耳に飲むビール
  梅酒ロックの君と乾杯

我が国は 情熱の国 ジパングさ
  炎天下でもロックンロール

ノリノリで跳ねているはず ウサギさん
  月に中継  ....
早朝の蝉達は
すでに目覚め 
茂る緑の木々に隠れ 
全身を震わせ、鳴いていた。  

無人の母校の校庭で 
跪き、両手を合わせ 
朝焼けの空を仰げば 
悔し涙は{ルビ搾=しぼ}り落ちる ....
僕らは生まれる前から 死への歩みを始めてる
親を選べることなく 浮き世へ放り出される

遺伝子と環境によって 能力値が決まっていく
裕福な家庭に憧れ 指をくわえ妬んでいく

  運命は切り ....
耳元で囁くように
一番遠いところから
叫ぶように
声は、聞こえている
 
土の上に横たわった
私の頬に、そっと
それは静かに目を閉じながら
ひとつ
口付けを交わす
 
 
限り ....
白いプラスチックの大きな箱の中で
さっきから火事
もうもうとグレーの煙
激しい咳き込み

箱の下からは
ちょろりちょろりと流れ
とても清そう
ひとくち飲んでみたい

箱の上空では
 ....
あふれるほどの人々の思いを両手にしたわたし
前に進もうと動くと ゆれてこぼれそうになってしまう
   {引用=
    こ わ い な
     }

大切なものこぼして失ってしまうの
 ....
微かにまるみを帯びた水平線から
紺、と翡翠色は曖昧に溶け合い
蛍光色のブイを揺らしながら
海風がしろい道を無数に拓いている

目の前に置かれたグラスの透明も
水晶の粒と汗をかき
夕闇 ....
星のみえないまちで
拾った青黒い石を
隕石標本だといって
ポケットにしまう

今夜、星をわけよう
はくちょうと
おやこのくまは
君にあげる
いっかくじゅうさえ
あればいいんだ

 ....
おたがいに期待していた

思いやりと若さの不等式

淋しくて怒ってはみたけれど

甘えてみたりが出来なかった


あいこだね

ふたりクルマから

おりて空を

夜を見上 ....
真夏に日車は、咲いている


雷鳴の空を裂く。
轟音で目を覚ます
一輪車に稲光りが青白く反射する
一瞬で葉陰の殻は黒焦げになり
焼けた臭いに鼻をひる
傘の骨はしろがね色で
{ルビ死灰 ....
10万人の名前を書き並べてみる



書き並べてみる

書き並べてみる





ただ、ただ、
帯のように
書き並べてみる


それぞれの名前
いろいろな名前

 ....
ねえ
皆から離れちゃって
淋しくないの?

もし、君の上に
生命体が存在していないのなら
正真正銘の独りぼっち

ねえ
皆から離れちゃって
怖くないの?

もし、君の先に
生 ....
  嵯峨野の竹林をさやさやと
  ひそやかにながれていきます

  野良犬の糞を拾いもせず
  高級な玉砂利で覆ってしまい
  きれいな庭ですねと褒めると

これが普通ですよ
   ....
草市に うみほほづきを購いて
海の味する遠き幼日

朝ごとにくぐもり啼ける鳩の声
故里に啼く森を想えり

西陽射す路に日課の水をまく
秋めきし風に虹たてながら

白白と待宵月は行き来 ....
フラッシュバックのまま
季節を渡れるなら

あなたとの待ち合わせに
ふるえた

あの駅前広場に
      光がきれいだといいますが
      朝日が夕日がきれいだといいますが
      太陽で人は死ぬんだと思うわ
                            ....
海岸線沿って定規で空を引く色鉛筆で画け得ぬ青




深く深い場所まで熱せられていくオーバーヒート前の打ち水




おしなべて心を乱す約束と雲の行方をだれも知らない

 ....
どうして
約束を
結ぶと言うのだろう

つないだ手は
結び目のよう
雨に濡れると
もっとかたくなる

強くひっぱって走った
雨の檻つづく
強くひっぱられて走った
かたく

 ....
まるで無機質な
蝉の声が聞こえる
吹き抜けて行く風が樹々を揺らしざわめかせる
時折風は窓を叩きガタガタと揺さぶる
キーボードを打ち付ける
タイピングの音が重なり木霊する
飽きる事もなく ....
あるひとが言った

  世の中の戦争は
  おとこが起こしたもの
  おんなには罪の無いはなし

そして
ほかのあるひとが言った

  そんなおとこを産み
  育てたのは
  わ ....
夕陽が呼吸する
昼を吸って
夜を吐いてゆく

夕陽が広がる空は
とてつもなく大きいけれど
その呼吸は
かすかに揺れているだけ

夕陽は静かに呼吸する
微かに夜を吐いてゆく
全ての ....
朝が来たので洗面台で顔を洗っていたら
排水溝の中から声がしたので
どうしたのですかと尋ねると
流されるままに生きていたら
ここにたどり着いていましたと返事があった
申し訳ないですが僕は時間が ....
妻ときて歩きて語りなつかしき日溜りにくすむ 鞆の浦 よ

青春は消えにけり受験という灰色の時河原町とその付近

水まけば涼しき風の入りきて立秋よりも二日目の午後
我が心食ろうてみれば塩味の目から零れてそっと檸檬を 夏ごとに
おしゃれになってゆくおまえが
自慢のミュールで前を行く
{引用=
(なぁ、おまえが選んだっていう
(このお父さんの水着
(ちょっと
(トロピカル過ぎやしないか

いつか
 ....
少しずつ
明かりが点り始めた街を
歩道橋から眺める

気ままな
散歩の途中で

緩やかなカーブを描いて
線路の上を走る電車
朝に出掛けた人達も
またこの街に
戻ってくるんだ

 ....
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