ぽえむ君−銀幕−
ぽえむ君

ぼくは詩人

幻想は現実の中に存在し
創り出される現実の世界である

今日もまた

夜の散歩をしていると
星の銀幕に出会いました

ほんの少しだけだからと
眼鏡をかけずに
散歩に出かけました

いつもと同じ道なのに
いつもとは違う風景
いつもと同じ夜なのに
いつもとは異なる色

見上げれば星空
朧に見える
銀幕が空から下りてくる

幻想の世界への幕なのだろうか
幕の裏側はどんな世界なのだろう
それともここが幻想の世界なのか

舞台は両面
こっちの舞台では虫たちが
演奏のための楽器を試しながら
弾いている
草原に吹く風も立ち位置を確認
猫も出番をイメージしながら
黙ったまま座っている

幕の裏側はどんな世界なのだろう
星団のバレエが
ステップを確認しているのかもしれない
流れ星が
タイミングを調節しているかもしれない

お互い準備は整っているようだ
銀幕を上げてもいいんじゃないかな

気持ちに言葉はいらない

明日もまた

言葉のない詩を作りたい


自由詩 ぽえむ君−銀幕− Copyright ぽえむ君 2006-07-30 22:13:40
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