子等の留守 語る事なく夫と居て
硝子戸たたく雪を見てゐる

入試終え帰りきし子は降る雪の
中にレコード買ふと出で行く

ミニを着て鏡の前に立ちみれば
膝にかくせぬ年と知らさる
 ....
´
生まれたての
ダッシュされない
耳の美しいカアブ
描いて

´
(何か音)
聞いたこともない
さわれない
見る
ことも

青空に
シャープ
黒鍵に落ちる
細い指
 ....
梅雨の季節に入り
自分の住む街にも雨が降り始めた
テレビの天気予報では
しばらくの間はこのままだという
ぼくは家の中
ここにいる限り雨には濡れない
家の屋根がある限り雨には濡れない
ぼく ....
透き通るガラスの惑い指でなぞり
    雨をみていた心おちいて


白い足走り去る朝つかのまの
    雨をみていた虹を待つまま


紫陽花の肌の静けさこぼれゆく
    雨をみてい ....
父とケンカしてから
もう 2ヶ月近く 口をきいていない

2ヶ月前は母に
「今年の"父の日"と"父の誕生日"は なんもせーへんからな!」
と言っていたのに


あるケーキ店のホームページで
たまたま見 ....
巣立ちけり鳩の雛は巣立ちけり今朝妻が知りわれに知らする

路をゆく白き制服の少女一人なれも巣立てよ二十歳とならば

丁度いま午前8時の時報あり今日の一日純クリスチャンたれ
指先だけで、そっと
窓を開いてみる
隔てていた向こう側には
空の海があり
 
紙飛行機を飛ばす
誰宛てとかではなく
紙飛行機を飛ばす
そこに、意味なんてない
 
 
ここは海だろ ....
埒もない想いに身を委ねてしまうのは
この季節特有の気紛れと

触れて欲しい

昨日までのわたしを脱ぎ捨てた
わたしのこころに
この瞬間に生まれ変わった
わたしの素肌に

季節は夏
 ....
雨の日の一日は哀しげ
眩い光が地上に届かない
太陽が恋しい

でも雨は全てを洗い流す
私の心の澱さえも浄化していく
さらさらと
しずしずと

雨もいつしか止んで
見える太陽は一層輝 ....
東京には空がない。
そんな事は
遠い昔のおはなしになってしまった

新都心でも今はやりの高層ビルディングも
空に浮かんでいるよう
眼下には千切って零した緑の森と
トミカの車が血脈のよ ....
淡い空に
洗いたての
真っ白な
服を干したら
羨ましくなりました

わけもなく
ただ

地球の純粋が
あなたの腕で

眠る今日

明日も続けば

梅雨の日だって

幸せなのよ
わたしに降り注ぐ優しさはどうして
こんなにも哀しいまでに鮮やかな花びら

灰色のわたしを埋め尽くすように
幾ひらも幾ひらも舞い降りる

紅い花びら
白い花びら
青い花びら  ....
学校のテストで
満点を取った
その夜
お父さんに見せた
夕ご飯を食べながら
お父さんは
「もっとがんばれよ」
「宿題はやっとけよ」
と言ってくれただけだった

次の日の学校のテスト ....
いとしいあなたの指
夜風はやさしく撫でる
小船は浮く

あなたは帆になりゆく
街の明かりはまだ
眠らないで見てる

星は咲き乱れ ほら
あなたの髪に降り注ぐ

これからふたりでき ....
風たちの流れは
水のさなかにある


空の両手を
もうじき雨は
こぼれ落ちるから
だれもが海に
いだかれ
癒える



困惑のためのすべを
探していたのかも知れない ....
忘れ物思い出し歩を返し言う
独りごと人に聞かれし居しかも

凍る朝素足に草鞋の修行僧
声あげ行くに襟正したり

断絶と言わるる代に独り居の姑に
電話をすれば風邪ひき

家の建つ前 ....
いとしめやかなアイボリィ
遥々と注がれし、名も知らぬひかり
廃墟に移ろう古代からの縲々たる遍歴に溶けいるようで―

風はどこから来たか
西か? 西は神の湿地、金属の焦げる病の、
東か? 東 ....
こたえ、という
ことばそのものは
とてもかよわいものです

だからといって
あきらめたりはせず
突きつけることもせず
こころは、そう
並んでいけたなら
じゅうぶんだと思います ....
あなたはいつも冷静で
あなたはいつも穏やかで

ケンカなんかは絶対しない

同じ土俵に立つことさえも
バカバカしいって笑ってる

それはとっても正しい事で
それはとっても素敵な事で
 ....
ひと足踏み入れば
彩る花弁の甘い香りが
しあわせの時を与えてくれる

いつの日も
六月の雨に濡れている足が
軽やかに茨を縫って進み
見え隠れする背中を追う
赤い薔薇、白い薔薇、あなたの ....
夏の交差点で
朝に出会ったのは
真っ赤なトマトと
黄色のトウモロコシだった
トマトはトウモロコシの甘い匂いに
胸がきゅんとなって
さらに赤くなった

夏の交差点で
昼に出会ったのは
 ....
猫の毛並誉めて帰りの客の背に
急に舞いきし小雪がかかる

じみな服着る吾れに娘が口紅を
つけよと はたに寄りきてぞ言ふ

すっきりとせざる胸うち雪となる
気配の空に雲低くたる

 ....
僕は浜辺から海を見つめていた

人々は海で泳いだり波打ち際ではしゃいだり

楽しそうで眩しくて僕からはとても遠い

波の煌めきやしぶきが飛ぶ様をぼんやりと眺めていた

僕だけがここに取 ....
あの時と変わらない
今日の空に
ラムネ瓶をかざしてみたら
緑色にぼやけた小さな粒を見つけた
 
 

 
 
暑くて眠れない夜に
夜中電話をした窓越しで
僕ら同じ星を見てるんだ ....
換気扇が、軋んだ音を降らす。
両親たちが、長い臨床実験をへて、
飼い育てた文明という虫が、頭の芯を食い破るようで、
痛みにふるえる。
今夜も、汚れた手の切れ端を、掬ってきた、
うつろな眼で、 ....
肌の表面から熱を奪ってしまう
チリチリと焦げ付くような視線が恋しい

ストーカーは勘弁だけど
犯罪一歩手前の絡み付く視線は、どこ?

釣った魚に餌はやらないのが信条の男ばかりで

 ....
  ヘンリー 私の膝の上でお眠り
  窓辺に当たる雨の音を聞きながら
  
  時々は 可愛い耳をぴくんとさせて
  解った振りをしてくれれば いい

  ひとり言を 話すから

 ....
銀色に輝く
紋白蝶の魔法の粉
きらきら

どれほど集めれば
自由に羽搏けるといふのでせうか
あをいそら

一枚二枚
母の髪を梳くやうに
幼い私
蝶の翅をもぎ取る ....
変わっていく君が怖くて

ボクは逃げた


置いてかれる僕が醜くて

キミは笑った



ぼくはね、何も変わらない
不自然な自然体


卒業、あれから
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