ここは田舎町だから
電車の中はいつもの様子
ポツンポツンと
どこに座れば良いのか
迷ってしまう
どうせ辿り着いてしまう

ガタンゴトン
揺れる
窓の外には
見慣れているという
さ ....
{ルビ銀=しろかね}の雪が空より
舞ひ落つる冬枯れの森
侘びしかる風の音聞けば
時移る草葉の思ひ

細やかに流るる川は
透き落つる冬枯れの森
悲しかる水の音聞けば
時映る雫の思ひ

 ....
今あなたが見ている空は
どんなにがんばっても
裏側までは見ることができません
けれども
その裏側を想うことは
できるはずです

今あなたが見ている人は
どんなにがんばっても
心までは ....
ついに飛ばされた/待っていたのかもしれなかった/
この時を/この場所を/

<ああ ふたつめのじんせいはひとつめよりもはやくおわるなんて>おもしろいね</ああ>

フラッシュからブラック ....
 
 
またひとつ、明かりが消えましたね

そうですね、悲しいの?

ええ、とても、だってあなたはそうではないの?

悲しくはないのです、それはいけないことでしょうか

いいえ、き ....
初めて君に声をかけた
あの日の公園 

( いつまでも揺れている
( 無人のブランコ

ぼくの呼声に 
届かぬ場所から振り返る 
君の面影 


ベンチに
長い間置かれたままの ....
古く狭いアパートメントの2階に
インディアンの砦がある


そこは彼らの最後の砦で
敏腕の保安官に制圧され
ほとんど壊滅の状態に陥っていた

四畳半のあちこちに生えたサボテンの陰や
 ....
雪のじゅうたんの上をゆっくりと歩いている

例えば君がココから居なくなるのなら

僕はなんでいきてるか分からなくなるよ

愛しているたくさんの人たちに

この小さい胸の中の思い ....
なぜこんなにも
何もできない自分がいるのだろう
がんばれば
多くのことができるというのに

なぜこんなにも
何もしない自分がいるのだろう
やりたいことが
たくさんあるというのに

 ....
紫色の光が
車のフロントガラスを突き抜けると
冬の夜を始める
光は焦点へ集まり
紫は黒に変色し
やがては海を創り出す

緑と赤の点滅が
眼球のレンズを通り抜けると
冬の夜を始める
 ....
{引用=357番の札をお持ちのお客様ー}


はい、睡眠口座の開設ですね
定期預かりにしますか
普通預かりにしますか

はい、普通預かりですね
いつでも定期に変えられますから
定期の ....
ロウ石の描いてゆく円のあどけなさで
季節を跳ねわたる赤い女の子は
その胸に、またひとつ
ちいさな宝石をあつめて

伸ばしかけた指先
静かにたたむ陽だまり

いつか
桃いろの少女へ
いなくなるとすぐ生きてる?と聞く
そんな時間だった
死んでる?

私はもう何もないから
こわいことばはみんなまほう
  
  おばけも信じてる

ゆれるゆりかごがあなたのおうち

 ....
 季節は移ろい
 人は漂い
 時代は叫ぶ

 飛んでくる火の粉を払っているうちに
 どんどん歳をとっていって
 気がつけば猫2匹飼う独りの部屋

 流れるままに
 そう
 流れるま ....
雑草は何であんなに強いのだろう

人に踏みにじられ

季節の変化にも動じず

しなやかに立っている

そういえば、僕も昔は

雑草生い茂る土手で

ダンボールで土手滑りをして
 ....
あたたかな深い世界と
冷たく閉ざされた陸地の
あいだにおかれたからそれは
あなたに触れたときの私の肌
のように、あしもとでざわめく
むねのどこかで
小さなちいさな六分儀が
あやふやに極星 ....
 美しい言葉を並べても
 長い文章を書いても
 何もかもが伝えたいことと違う
 お互い言葉で傷つけ合う

 離れたほうがいいのかしら
 忘れたほうが幸せかしら
 
 会わない間に顔を忘 ....
一人部屋で眠っていたら

突然過去からの亡霊が襲ってきた

必死に私は逃げようとする

でも必ず捕まえられてしまう



心だけは汚されないように

壊されないように

 ....
あおいおそらにぽぅっとしたり

おおきなつきにぽぅっとしたり

おいしいものにぽぅっとしたり

秋はなんだかわくわくしちゃう

そしてあなたにぽぅっとしたり
おんなにとっての
それは囚われ
深遠の亀裂より鉄鎖を垂らし
おんなは生きる
獣は獣
下履きから覗かせる鉄鎖を
見も知らぬ男に掴まれたとしたら
それが悲恋物語の序章
秋の日の静寂に我が身 ....
ガラスの割れる音に気が付き起きる毎日

命綱なしで挑む世界の破壊神

黒い沼に一粒おちた血の涙は

瞬く間に血の光景を広げていく

二酸化炭素濃度100%

夢の中見えて ....
あなたは
簡単な挨拶をしただけで
ここから引っ越していきました

残ったのは
適当に結んであるだけの
数え切れないほどのゴミ袋
可燃と不燃の分別も
これでは識別できません

残され ....
◇光


雪山には

光が爆発してゐる

人影はなく

光の爆発はつづいてゐる


◇粉雪


粉雪がさらつてゆくものは

甘い想ひ出と

酩酊

ちりち ....
走れるさ
雪の重みに挫いても
蕗の塔の芽を食べて

君の影は
今宵も
心の奥深くに染みを創る

けれど

足元に絡む挫折や
喉元で唸る鳴咽も
蹴散らして、いける

あぁ
 ....
賑わった砂浜は
今では自分の足音しかなく
しかもそれは
波風とともに消されてゆく

目の前に見える海は
今の海ではなく
遠い昔に見た記憶の海

狭かった砂浜は
今では自分の足跡しか ....
どれだけ自分を偽っても
消せることの無い本能がある
理性では制御できない
覚悟すら失せるような青

それは銀河のコウズイのような匂いを漂わせている 私は携帯電話をいじっている女子高生の隣 ....
霧もやにまかれて朝は訪れる(エンドロールもオチもない夢)


>>ダィァリーつけてるんだぁ(絵文字)ね,見たぃ!?(絵文字)大事な項は山羊にあげましょ(絵文字)(絵文字)

 ....
 若人は旅をする
 知らない逢ったことのない
 運命の人に出会うため
 
 時代の洗礼を受け
 今、潔く出発せよ
 
 長く続くだろう道の目的地は
 皆同じ
 どの道を辿ろうが
  ....
南風に乗って
白い旗がなびく

鳩の群れが
周遊する空は
果てまでも青い

穏やかに目笑する日

リーンゴン
リーンゴン

鐘の音が駆けてくる
     1 序章

慎ましい木霊の眼から、
細い糸を伝って、子供たちが、
賑やかに、駆け降りてくる。
溺れている海の家の団欒は、
厳格な父親のために、正確な夕暮れを、見せている。
見開 ....
Rin Kさんのおすすめリスト(2756)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
車窓- 青山スイ自由詩6906-11-15
冬枯れの森- ぽえむ君自由詩12*06-11-15
今あなたが見ているものは- ぽえむ君自由詩20+*06-11-14
sayonara.com- たたたろ ...自由詩5+*06-11-14
展望台_Mr.Jacson_and_Miss_Brown- 田島オス ...自由詩4*06-11-14
石_- 服部 剛自由詩11*06-11-14
押入れインディアン砦- 銀猫自由詩17*06-11-14
白雪姫と王子様- こめ自由詩1206-11-14
なぜこんなにも- ぽえむ君自由詩12*06-11-14
紫色の光が冬の夜を始める- ぽえむ君自由詩9*06-11-13
睡眠バンク- 士狼(銀)自由詩9*06-11-13
桃いろのつぼみ- 佐野権太携帯写真+ ...22*06-11-13
呼吸困難- アサリナ自由詩14*06-11-12
それだけでいい- 山崎 風 ...自由詩806-11-12
雑草- DirectConnec ...未詩・独白5*06-11-12
波、とはもう呼ばない- たりぽん ...自由詩18*06-11-12
気持ち- 茉莉香自由詩3*06-11-12
心を抱きしめて- ajisai自由詩5*06-11-12
*ぽぅ*- かおる自由詩10*06-11-12
断崖(黒薔薇の微笑_其の一)- 恋月 ぴ ...自由詩23*06-11-12
飛行機雲のSOS- こめ自由詩1306-11-11
これをどうしろと言うのですか?- ぽえむ君自由詩9*06-11-11
光_・__粉雪_・_蟻_・_・_・- 杉菜 晃自由詩15*06-11-11
愛しき日々に−手紙−- 士狼(銀)携帯写真+ ...906-11-10
秋の海は思い出しか語らない- ぽえむ君自由詩15*06-11-10
どれだけ- アオゾラ ...自由詩4*06-11-10
喧騒スクランブル交差点- たたたろ ...短歌8*06-11-10
若人は旅をする- 山崎 風 ...自由詩1206-11-10
小春日和- LEO自由詩17*06-11-9
夜を夢想する海の協奏- 前田ふむ ...自由詩27*06-11-9

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