公園のマロニエが葉枯れを始めたのは
この夏が乾きすぎるからだけではあるまい。
 
錆びついていくあの緑を眺めていると
胸を吹き抜ける地中海の風も止んでしまった。

薬草園のグリーンハウスで ....
一日の仕事を終えて 
日誌のコピーをシュレッダーにかける 

箱の中に吸い込まれてゆく紙 
粉々になってゆく一日 
見下ろす私の影 

産声を上げた日から今日迄の 
私の年譜をシュレッ ....
パクリンの事情は分かるかい?
坂道を上っていると
「このお山、エアコンがついてない。」
ってこぼすんだ

パクリン 昨日は
スクロールの画面でチェリーをたらふく食べたんだけど
今日は今日 ....
手と手を繋ぐ帰り道
あなたが嫌いなこの田舎
あなたの涙を見るたびに
私の心が裂かれます



「ねえ、星がすごく綺麗だね」
あなたが初めて褒めた田舎は
夜空の星たちでした
そんな言 ....
ぼくは詩を書きたい

季節は季節だからこそ季節であり
無季を願うものではない

今日もまた

朝の散歩をしていると
真夏に出会いました

冴えのない梅雨が去り
真夏が訪れる
陽 ....
天使が空を飛び
僕の窓を開ける

僕を助ける事なんて
君には出来ないよ

君は空を飛べるじゃないか
そう言うと君は寂しそうに語る

天使は友達を創れない
創るのは神様の仕事だから
 ....
僕の見たユメは、
憶えることが出来なくて。

朝には真っ白で目覚めるんだ。

ユメの中のボクは、
何がしたいのだろうか。

ボクの記憶まで消して。

誰かと何かをしてるの?
嫌な ....
屋上から見える裏山の
天辺にかかった雲から
差し込んだ陽射しを眺めて
少しだけ休んでいこう

疲れきっている訳でもなく
悲しいって程じゃなくて
緩やかな風に煽られた隙間から
時どき覗い ....
ぼくは詩人

壮大な響きを求め
研ぐものは微弱な変化

今日もまた

夜の散歩をしていると
銀の夜の詩に出会いました

静かなる夜に佇み
星々が輝きわたる
音もなく風はそよめき ....
雷鳴に少し怯えて
ようやく雨が遠ざかると
いつしか黄身色の月が
丸く夏の宵を告げる

湿度が首筋に貼りついて
ついさっき流れた汗を思う

狡猾な二本の腕を
互いの背に回して
策略の ....
すき

昨日のあんたより
今日のほうが
今日よりも
明日のあんたのほうが


すき

多分……
君らは信じている
「明日も必ず同じ朝が」
果たしてどうだろうか

もしかしたら
我らの世界は
{ルビ薄い盾=シールド}で覆われていて
極めて脆い守護で
それはもしかしたら
いとも容易 ....
肌の全部が
湿った薄い膜で被われて
少しの息苦しさで
満ちている午後

畳の跡がついてしまうかしら
そう思いながらも
まるで猫の昼寝の如く
時折どこからか吹いてくる風で
意識を保って ....
                

国道の景色はどこも同じ

見通しの悪い道をくねって行くと
小さなお宮の前の辻に出た

車のタイヤが2本立っている

  ごく普通のもので/新品で ....
通り雨がきらきら光り
僕の目に髪に肩に降りかかる
誰もいない薔薇園にひとり
堅く閉ざされた空を見つめていた
傘もささずに僕は
風に心をさらされたまま


果たされなかった約束は
いま ....
ぼくは詩を書きたい

退屈とはすべてのことから
自分を逃げ出した苦痛の1つである

今日もまた

朝の散歩をしていると
退屈に出会いました

普通すぎるくらい普通な
朝の散歩は
 ....
彼方からの気流にのって 届いたそれを
あのひとは
夏だと言った



わたしにとって
わたしの知らない、どこか
遠い場所で あのひとが
笑ったり、泣いたり、しているということは
あ ....
真綿のように
柔らかく
アクアブルーのように
澄んでいる

貴方の心は
1マイル先をも
見ることが出来る
邪心がない

貴方の笑顔は
優しい
貴方のピアノは
楽しい
仕事が楽しくって
忙しさも勲章だと思っているうちに
携帯のメールもおざなりになっていく毎日
すれ違いばかりのあたし達
待ちぼうけを喰っている奴が
新しい局面を模索するのは世の常で
 ....
苔が吐きだす一千年の時
崩れてゆく胞子嚢が
クラッシックなビールの泡を
吹いて
ぼくの肺を満たしていく
遠い
ひかり
さえぎる
巨人た


あなたが得た
この深刻な自由
じ ....
稜線の上は曇りの空
お月さまの赤ら顔
うつわに揺らぐ天の原をのぞむ

降らせて
賜う 夜空の星よ

降らせて
たもう 落ちてゆく
雨にもにせて
☆ おへそにピアス


おへそにピアスしています
ローライズのずっと上
チューブトップのちょっと下
夏の視線がやたら眩しくて
わたしのまんなか
おへそにピアス
わたしがまだ
あのひ ....
明け方の空は曇っているのに
あんまりにも透明なもので
まるで海の底のように感じました。

少し泳いでいくと
灰色の話を詰めて
銀色の魚が泳いでいくので
おはようと声をかけましたら
とて ....
指し示す指が
ぶるぶる震える
なんでもない
ただ指をさしておしえるだけのことで
からだはこわばり
震動は腕を通って
指先へと伝っていく

なまのきみに近づいたら
ぼくの妄想の中に生き ....
眠れない夜に思い浮かべる
最近いつもと同じ過去ばかりで

例えば遠い記憶の彼方で
笑いあっていた放課後
例えば笑顔も救えずに
怒号に屈服した苦い春
例えば抱き合う時でしか
感じれなかっ ....
硬直してゆく現実
孤立した魂の群れが虚しく彷徨う世界
それでも確かなものを求めて
それでも変わらないものを探して
流れてゆく風景の中を
走り続けてゆく

そうさ
なにかを掴んだと思って ....
ふたり来た道
ひとり戻る道
降り出した雨に
そこから一歩も
動けなくなる

泣かないと決めたから
唇噛んで
きみの姿を巻き戻し
雨のスクリーンに何度も映す

いくつもの
色の移 ....
僕の部屋から見える窓の景色は

一回も同じ景色になったことはない

いつも変わり続ける

そう僕の心のように

ある時は朝日がさんさんと照りつける

爽やかな景色が拡がる

ま ....
冷房の効いた電車の中
一人扇子を仰ぐ
今日は暑すぎる
虫の動きが速い

耳ではシンセドラムが
正確なリズムを打つ。
次は国分寺出口は右側
おばさんが押して出る

今度はラップがなり ....
めろんの翠が涼しい頃
強引な若さだけを連れて
新しい部屋を探したわたしが
照れながら甦る

必ずしあわせになるのだと
啖呵を切って
飛び出した古い家
裏付けるものなど何も無く
ただ
 ....
Rin Kさんのおすすめリスト(2756)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
アロマタイズド- 知風自由詩306-7-14
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ぽえむ君−銀夜−- ぽえむ君自由詩5*06-7-14
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恋の名残りに- 石瀬琳々自由詩7*06-7-13
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優しさ一杯- ペポパン ...自由詩4*06-7-12
*ロリポップキャンディに見る渦巻き考*- かおる自由詩9*06-7-12
水茄子- iloha自由詩8+*06-7-12
この夏のよの- ひより自由詩7*06-7-12
ボディーピアス- 恋月 ぴ ...自由詩27+*06-7-12
月のしずく- プル式自由詩6*06-7-12
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誰も愛していない夜- 松本 卓 ...自由詩3*06-7-12
神よ- ジム・プ ...自由詩2*06-7-11
紫陽花通り- LEO自由詩11*06-7-11
長寿の家の窓から見える景色- こめ自由詩906-7-11
休日にて- ペポパン ...自由詩5*06-7-11
翠の夏- 銀猫自由詩16*06-7-11

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