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ふとした隙に これが現実だと崩れ去るのは
トランプの尖塔と 君のいた日
今 君に届かぬ声を出すのは
次々狂う 出会った人間
僕はまた この世界へ目 ....
日常の規則正しい生活や
心が乱れて疲れてしまった時
詩の泉を求めて
旅に出る

詩の泉は
混沌と湧き出てくる詩の言葉を
両手ですくって心に流せば
心の渇きを潤わせ
明日への希望となる ....
とめどなく流れる涙

痛む手首

私は混乱していた

何も分からない



いや何処かに冷静な私がいた

こんなことしてなんになるの?

そう想っている自分が


 ....
やわらかな枝を手折る途中で
雨雲をみた

止まり木をなくしてしまえば
よけいなうたを
聴かずに済むから
こころは
しずまる筈だったのに
しのびよる冷たさのなかで
雨雲のたくら ....
嵐の去ったその森は
かろうじて残った者たちが起き上がり
皆で互いを確認しあい
それぞれがその生をいそしむ

弱きものは流される
自然の厳しい法則は
世界の大小に関わりなく
適用されてゆ ....
職場の先輩が 
強気な部下のOLに牙を向かれ 
いじけてた 

この日、日誌の僕は 
書類をコピーしたら 
紙が詰まった 

事務所に行って 
先輩呼んで 
「 頼りにしてます、助 ....
 
今宵十五夜の月を
楽しみにしておりましたのに
朝から硝子窓を濡らす雨は
一向に止む気配を見せません

花器に
手折った数本の芒と一枝の萩を
無造作に入れ
恨めしげに外を眺めており ....
 空の上からぽっかりと
 僕達を見下ろす月がある
 夜の宴か満月か

 地上に湧き立つ生命の神秘
 それを見下ろすお月様

 言葉で伝えず明かりで語る
 雑音だらけのネオンを眺め
  ....
君を愛することに理由なんて要るの?

 
 僕が君を誰よりも好きってことで十分じゃない
 にゃんにゃこりんの にゃんにゃこにゃ〜
 にゃんにゃこりんの にゃんにゃこにゃ〜

どこからか鈴の音と 日向が窓辺に
秋祭りだろうか 風にあんずの匂いを乗せて


午後三時 コタロがお ....
  冷たい雨が染み込んでゆく{ルビ苔=こけ}の
  やさしい沈黙に
  身体を重ねたくなる夜は

  窓ガラスに青いセロファンを貼りつけて
  閉じ込めた気泡の膨らみを
  指先でなぞって ....
パン屋で晩ごはんに
パンを買ってたらさ
雨降ってきて
俺のほかにお客さん三人
雨宿りだ
このパン屋は引っ越してからよく来るようになった
おいしいし
お姉さんがきれいだ ....
とにかく上に進むこと
蟻地獄のように
もがけばもがくほど
下がってしまうこともあるけれど
きっと何かをつかめるはずだから
悲しくても
続けてゆくしかない

とにかく前に進むこと
迷路 ....
月が消失点のようだ
描かれた風景は
オルゴール、オルゴォル
ピンの抜けたドラムの内側で
漏れる光を、星だと
僕たちはささやきあったね

モルモットの遊具のように
夜空をまわし
時計の ....
川面に跳ねる無数の虫たち

深い底の
引力に抗って

跳び続けなければ
直ちに飲み込まれ

消える

嵐の夜の虫たちは魚となり
晴れた日には姿を隠す

掬うのは
網ではなく ....
◇雁

ビルの間を

雁が渡る

窓からいくら叫んでも

届かない

天上の

賑はひをもつて



◇火口湖



火口湖に

白鳥がひとつ

燃えて ....
僕らの闘いは
風の名残にすぎないのだろうか
苦しいけれど この道をゆこう
昨日までの限界を彼方へ殴り捨てながら

((もっと巨きな存在が いざなっている
  その枯れることのない千の眼差し ....
どっちかと言えばっ
濁点ばかりの人生だっから
たっまにはギャロっプでもしてさっ
ぶっ飛びながら次のコーナーを
曲がってみたいなっ
ねっ
そっしたら
きっと
グっジョブって
あいの ....
秋の海が寂しいのは
歩んできた人生
友と過ごした灼けるような喧騒も
土用波に掠られて
何事も無かったように
空を舞う海鳥
打ち寄せられた流木は
海鳴りの向う岸へ
置いてきた魂の重さだけ ....
 人生という一つの時
 さまざまに彩られし人生

 怪物に会うこともある
 仏にあうこともある

 こんな真夜中に寝られないで
 カチカチ音を立てて
 不埒な詩を書く者もいる

 ....
 外灯のない家路を辿っていると、ある家の玄関にひとりの女の黒い影が見えた。
 それは私に手を振って、投げキスを数度した。
 だがそれは幻だった。ただ壁に絡まった蔦をむしっているのにちがいなかった。 ....
金属バットの表面でなぞる
裏面でスライダーを弾く音

 船端で聞いたどよめきは
 確かなものであったのだが
 護送船団が沈められて以来
 運ぶものが居なくなり
 声を聞くとも ....
無数の石英が軋む、秋の夜
明滅する、星座を杯に乞う 煙草の音に
OとUとに似た精密な空の藍が
戸外で嘔吐する彼岸花の背を冷やす
track#不明のループにトランプが踊る
火照る足跡は地下の ....
この時を封じ込めるように
祈る

静かな瑠璃色は
両のてのひらを祈りのかたちに
そこに少し息を吹き込むようにして
そっと閉じていて
ひそやかに夢を育んでいる

あなたは
わざと大雑 ....
しんと静まる部屋の片隅
迷い込んだ虫の声
リリリと鳴くは鈴虫か

秋の気配が深まりつ
冷気が足先に絡まって
空を切る目に
眠気はちっとも訪れない

天上を柵に見立てて
ひつじを数え ....
今まで包まれていたものが割れ 
開いた胸の中にちょこんとおさまって
さいごのごあいさつ

ぽつりと佇んで微笑んでいる 
あなたのからだが
いまはこんなにも
はっきりと見えるのです

 ....
秋の葉に虫の音の葉交じりつつ
   言の葉添えず秋の深さに

{引用=(歌意)
秋らしい紅葉の葉に虫の音が交ざっている
(その趣は言葉では表すことができず)
秋の深さに言葉を添えられない
 ....
まめクジラの水槽には
売約済みの札が貼られていた
まだ幼いのか
さざ波を飲み込んだり
小さな噴水をあげては
くるくる浮き沈み
はしゃいでいる

こっそり水槽に指を垂らすと
あたたかい ....
思わず声にしてしまった
ことばよりも
言い出せなかった
ことばの
内に秘められた真実
レンガを幾つも積み重ね
ひとは誰でも
その真実をこころに閉ざしてしまう
日々の暮らしと
日々の思 ....
一、 某月某日 冬

凍る雨を浴びつづけて、一年を跨ぎ、
わたしの頬は、青ざめて、
虚ろな病棟の、白い壁に残る、
黄ばんだ古いシミに親しむ。
難い過去を追走する暗路を、
エタノールの流れ ....
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