すべてのおすすめ
ワガママをみじん切りするキッチンに誰も入れぬ結界を張る お互いに歩幅を合わせようとしてカタコト進む七月七日 星野ない夜などなくて祈ることない夜もなくて 雨、雨が降る



短冊に幼い文字は連ねられもう届かない夏の日がある



欲望と祈りの区別がつかぬまま声に出さない笹の葉、さらさら

 ....
もう僕も死んでることにして欲しいアビーロードを裸足で歩く 甘夏をはじめましたというメールには青い空ごと添付されてた

そう、朔という本日にからまわり、ゼロ円ひとつスマイルを買う

そのたびは桜のなかに包まれて墨をひとつぶ遠い約束

このたびは桜の ....
傘泥棒に負けたメンタルコンディション 誰かにいて欲しい雨の駅前


タイル地の床のアートと靴音と 一秒先の世界の終わり


階段の一段上 同じ高さの視線が好きで貴方と過ごす


皮を ....
乾電池直列にして豆球の限界を知るごとき失恋 木の葉っぱ全部落ちたら死ぬと言いやけに激しい風が吹いてる ばかやろうパウンドケーキのデコレーション 崩壊 マイ・ディア・チョップスティックス




きみのむねの不整脈をただ聞いている 静かにまかれるこうふくの糸



保健室のひか ....
朝ひらく回転扉通り抜け
    落ち葉の夕べ振り向くデジャヴ


吐息にてくもる心に口付ける
    あいまいすべてガラス越しの日


今すぐに会いたい気持ち放つ午後
    エレベ ....
片方の翼の折れた失速を
取り戻すまで我生きるなり


置いてゆく荷物の重さは測らない
翼の先を大事に繕う

夜の風 羽根のひとひらも凍みてゆく
翼よ向こうに朝が待つ

失っ ....
にじいろの炎をともし黒髪は少年少女の真夏をあそぶ




少年の肩から旅立つ星たちは少女の空と海とに抱かれる




潮騒とよく似た硝子が割れてゆく、眠りの底を旅立 ....
寝苦しく目覚めた朝に夢うつつ
    激しく窓をたたくたたく雨


雨音を思えば雨が支配する
    人を思えば雨の一日


アンブレラ覗いた瞳くぎづける
    すれ違いざま舗道の ....
{引用=
通過する――14時前の平日がトンネルの隅で俯いていた


14時は疎らで誰もが15時が来るのを知ってる。僕は迷子だ。


明日には会えない気がした。15時の駅で降りた足元の風、 ....
ケンカして さよならしたね 意地っ張り
百年経ったら キスしよう

タンスから わたしの写真 眺めては
涙してると おばあちゃんから

一度だけ 空のメイルが 届いたよ
返信しない 返信 ....
近づいてはみるけれどすべては許せない体育座りでまもる心臓


異物という有色世界に混じろうか溶けきらないでよハッカドロップ


終わらないはずのよるが終わるならあたしはきみよりもっと淋しい ....
やるせなさ瞳は映すとおい窓
    夜は流れて青いノクターン


駆けてゆく白い足首白い影
    心に落ちる雨だれを聞く


思い出す人の涙を黙りこむ
    肩の重みを別れのゆう ....
一年生手を挙げるクルブシだけが覚えてるハーメルンの笛


前髪をピキンピキン切ってゆくハサミ歩き出す水たまり春


球体関節人魚のたましい夜中タマゴはつるりと剥ける ....
目を閉じて君を感じる夜の音甘く静かに時の滴る



ひたひたと君が浸透した体溺れはしない自分自身に

夜の度形を変えて現れる月も今日の私を知らない

えいえいと刺すよな寒さ丸くな ....
春はそう、不誠実にも始まってリセットボタンに手が出る日曜

不意に鳴る着信音は君からで、春が終われば設定消さなきゃ

口笛をエプリルフールに吹いてみる、嘘としておくひとつの別れ

さよ ....
空中に浮かんだ花を掴みたい無理して夢を壊してみせて



顔の無いひととたくさんすれ違う朝のホームに溢れるひかり



階段があるなら上がる本当は下っているとわかっていても
 ....
天を問う声に季節はすみついて羽はだいだい地を駆けめぐる





おのが目に降り積むものを焼き払え隔たり持たぬ点灯のため


くらやみにうごめくものを虫と呼ぶひかり求めて ....
おだやかな雨のすきまのファンタジア、合わせ鏡に時計を捨てて




お逃げなさい、鳥のかたちの切なさよ翼が翼を捨て去るまえに




細々と千切れて可憐な嘘ばかり燃やせやしない夕暮 ....
逆立ちで見ている蝶がひらひらと空へと墜落してゆく絵画




音楽はすでに秒読み棺から指揮者は水となってこぼれる




ハイウェイを夜と名付けて人見知りばかりしている ....
交差点 黄色信号 傘持たぬ二人に細い秋雨の降る

自己判断でゆけと告げている点滅の赤その向こう側

助手席で君の視線の動きにさえ見惚れてしまう我は盲目

怖いと言いながら本当は何も恐れてい ....
初夏〜秋



初夏よりも光る男が耳に触れそっと私のピアスで遊ぶ

瑞々し背中に並ぶ脊椎を一つ一つ数えて眠る

マスカラをしない瞳が好きだというそれは誰の瞳の話?


背中から ....
 
 
 
 
 
 
左目を飛ぶ小さな蝶は、私を影だと呼んだ。光は誰か。
 
 
 
漂いを続ける街灯の欠片は、いつもの空にただ沈んでる。
 
 
 
波打つのは私の足か ....
春兆す空を二つに分けるごと
飛行機雲は青き陽の中

入院の友に送られ外に出る
日照雨の空に冬の虹たつ

京都には冬が似合ふと初雪に
神戸の人は寒さも加ふる

子等達が どんぐり寄せて ....
『さよなら』
その一言に全て込める。

それだけで、ほら。
思いは届く。
帰り道 君は南に私は北に 二人を分かつ夕暮れに秋


ロンハーの青田典子が好きと言い笑い転げる君が愛しい

疲れてる君の様子に少し似たスーツの上着抱きしめたくなる

ネクタイを慣れぬ手つ ....
Rin Kさんの短歌おすすめリスト(158)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ワガママをみじん切りするキッチンに誰も入れぬ結界を張る- 北大路京 ...短歌615-7-7
お互いに歩幅を合わせようとしてカタコト進む七月七日- 北大路京 ...短歌415-7-7
きっとたくさんの七夕があるだろうけれど- 水鳴ハヤ ...短歌215-7-6
もう僕も死んでることにして欲しいアビーロードを裸足で歩く- 北大路京 ...短歌415-6-16
このたび、甘夏をはじめました。- たにがわ ...短歌215-6-12
雨のち曇り- 深水遊脚短歌2*15-6-11
乾電池直列にして豆球の限界を知るごとき失恋- 北大路京 ...短歌415-6-9
木の葉っぱ全部落ちたら死ぬと言いやけに激しい風が吹いてる- 北大路京 ...短歌315-5-31
ユモレスク- しろいろ短歌809-10-14
ドア- 石瀬琳々短歌4*08-11-26
翼よ、青に向け- 銀猫短歌9*08-11-14
◆幻想連鎖Ⅱ- 千波 一 ...短歌2*08-7-30
雨、また雨- 石瀬琳々短歌7*08-6-25
14と16の境界- 士狼(銀)短歌5*08-6-21
ふたつ違い- 西日 茜短歌7*08-6-21
体育座りでまもる心臓- 春日短歌4*08-4-20
春ショパン- 石瀬琳々短歌4*08-3-21
【短歌祭参加作品】「歌を忘れりゃ新品ってコト♪」- ふるる短歌11*08-3-15
時の滴る- さくらほ短歌10*08-3-13
【短歌祭参加作品】春は不誠実にも始まって- たにがわ ...短歌1208-3-12
如月銀河- 本木はじ ...短歌508-3-1
◆てんとうむし- 千波 一 ...短歌3*08-2-17
◆幻想連鎖- 千波 一 ...短歌5*08-1-27
highgradation- 本木はじ ...短歌1108-1-3
signal- さくらほ短歌11*07-10-31
夕焼け迷子- さくらほ短歌8*07-10-27
創書日和「酒」_fiction- 山中 烏 ...短歌6*07-10-26
66P_「短歌2」より- むさこ短歌8*07-10-19
お別れの仕方- 秋桜短歌2*07-10-9
ひこうきぐも- さくらほ短歌7*07-10-4

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