浅い呼吸
その合間に聞こえる喘ぎ
彼女は今灰になろうとしている。

はぁはぁ、
ゼイゼイ、
あーうー

声に反応してくれているのか
私達を感じてくれているのか
閉じられた虚ろな目か ....
あの頃は
生まれたばかりの気分でいたけれど
あの頃の僕は
生まれてさえいなかったのだと
思う

もしかすると
こんな僕も
未だ知らないところで同じように
恥ずかしそうに
解ける ....
僕の職場には黒猫さんがいた

黒猫さんの本当の名前は町田さんというのだけれど
何故だか誰もが黒猫さんと呼んでいた

僕はどうして黒猫さんが黒猫さんと呼ばれているのか知りたくて
社内の先輩た ....
空耳のどしゃぶり
ガード下にこだまする

立ち止まる黒猫の
瞳はブラックホール

目が合えば僕は
吸い込まれていく


夜を開く赤のカーテン
その向こうへ黒猫は走り出す

加 ....
ぼくは詩を書きたい

小さな始まりはやがて
大きな成果へと結びつく

今日もまた

朝の散歩をしていると
貝の化石に出会いました

海が遠いこの地は
その昔
遠く浅い海だった
 ....
太陽が傾いであんな所へ落つこちようとしてゐる。
鞄の中にカメラを六機忍ばせて。

愛しき貴方の掌には浮き上がるポラロイド写真。

写真を振つてはゐけないよ。
現実が掻き混ぜるスウプ ....
僕はその日ひたすら歩くことにした
僕はその日違う人生に挑むことにした

いつも目に入るのは
たくさんの人と一緒に見る
何もかもがまざり合った
灰色のもの

でも今日は違った
緑と時間 ....
君は泣く

ときにさめざめと

ときにしくしくと

ときにはげしくも


僕は泣く

ときに声を上げず

ときに涙も流さず

ときに音もたてず


心が泣く

 ....
なつは名のみのあめばかり

紫陽花は爛漫に咲きほこり

つゆの雫をぽとり、ぽとり

樹々の緑も色濃く、ゆるり

夏はまだだと雨降り積もり
あなたの

うた



好きです

少しだけ

悲しくて

でも

どこか

強くて

消えてしまった

あなたの

こえ

機械からしか

聞こ ....
ぼくは詩を書きたい

人は知らず知らずのうちに
小さな宝物を多く抱えこむ

今日もまた

朝の散歩をしていると
野に咲く花に出会いました

心の中でその花を抱え
純白な心に赤が染 ....
つらい、と叫ぶ人だけがつらいのではない
うれしい、と微笑む人が本当に満たされているわけではない
すき、と言う人がいつまでもそばにいてくれる保証はない
きらい、と背を向ける人が常に素直なわけではな ....
 新月から満月へ

 大きな海を渡り

 透き通る手首は

 あと一歩のところで踵を返す


 誰も彼もが帰ってしまった

 絵画の中でただ

 揺れる

 存在感 ....
そちらの梅雨時は想像でしかありませんけど 辛そうですね。
こちらは蝦夷梅雨かもしれない雨続き
雨枯れのお花を見つけては哀しくなっております。
詩のせいでしょうかと.。
そんなことにまで想いを ....
《お気に入り》
っていうのは、
一体どういう位置関係なのだろうか」と
一昨日の三限目から
ずぅっと、
悩んでいます

曖昧さが愛しくて
不完全さが憂鬱で
もどかしさは
白鷺の歩みの ....
とどかなかった、星の下
遠雷の近づいてくる夕べ
雲がますます色をなくし
このからだの重さに形をなくし
響くのは指先の細くなぞる唇の遠い約束
の紅さ
ずっと忘れずにいたのは
鮮やかに流れて ....
能登半島いなかまち
まちの中心ながれるみそぎ川
昼間も夜間もあたりはガラガラで
ときどき橋ゆく背中が
シュールに映る

郊外店にぎやかなれど
夜になればまちなか赤提灯
海女が干物を炉端 ....
薄情者


今の自分は当にソレ。


大事な人が弱っていく最中、
私は陽気に笑い歌っている。


大事な人が弱っていく最中、
私は物語の登場人物に涙を流す。


大事な人 ....
寒寒しげに 女が 立っていた
六月の 小雨が 女に 施しを
六月の 案山子が 女に 恵みを
共に 嵐の 最中へと 誘いこむ

ともし火が でぃろでぃろと
騒ぎ出す頃
女は 何も言わない
 ....
懐かしい顔がそこにあった

見慣れた君の横顔
かわいいタレ目
すっとした鼻
小さな口
全てが愛しくて
ボクはまた君を忘れられなくなる

「久しぶり」の言葉をきっかけに
昔話は始まっ ....
猿をやめてから
空しか見ていない
知らずに冷めていたとしても

気にしない

エレキテルの柱を突き立てて
あやとり糸をぶら下げて

皆の戦車が通るため
真っ黒地面を染め上げた

だけどやっばり

気に ....
ジョニーの本名は青木イサオだが
もちろんゴルファーではなかった
革ジャンは合皮だが
アメ横で買ったわけでもなかった
初めての給料で輸入雑貨屋へいき
ブリキの看板を買ってきた
SUMMER  ....
線路の向こうを街がながれる。
中刷りを睨んでる男の前で、
女子高生はケラケラ、
大事な話にまだムチュウ。
ドアにもたれて外を眺めるあのムスメが正しい。
ボクもイヤフォンで耳を塞ぎたい。

 ....
地面に伸びた影を
ただひたすらに
追いかける
僕らはあの日
自由だった

悪戯な
きみの笑い声が
背中をくすぐって
僕のなかにあったのは
「現在」という時間だけ
確かにあの時 ....
紺碧の輝きの海に
許されぬ恋が眠っている
静かにそっと おののきながら
それは波間に漂う白い貝
だけど 今日は
海へ漕ぎ出した
その想いを摘みとるために

 真珠とり
 真珠とり
 ....
今黎明のさなか

我PCに向かいて

タイプする一編の詩

雲は厚く街を包み

いずれ雨になり

小川の幅も広くなり

水鳥は浮かび

鵜は水に潜り

鷺は川面を歩く
 ....
やわらかくおおきく私を包み込む
母のおっぱいのように
あまいなみだがわたしのくちからたれる
のみきれなかったあったかいミルク
今でもあたためた牛乳は嫌いだ
 君に我儘を言いました。
一緒にいて、と、言いたくなりました。
だけど、言えません。
好きだからです。

あの、フカフカとユラユラと天の川を流れる、
あたしの心は、君、と思う事はやめようと ....
刹那に咲いて散っていく

それは人が作り出した奇跡だ。

一瞬しか生きれないならせめて、消えてしまうまで…

強く… 高く… 大きく… 輝きたい…

その光は人々を包み込み、勇気や希望 ....
男を好きになる度に
彼女の体から火薬の匂いがするの


情熱はジリジリと 
へその下から入り込んできて
体中を燃やして行くのよ
 だから いつも
骨の焼ける匂いのする
彼女の手を ....
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何て愚かな- ala自由詩206-6-27
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戯れ- 千月 話 ...自由詩22*06-6-22

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