隣の空から降ってくる
それをわたしは見ていたよ

苦しくて眠れないのか
眠れなくて苦しいのか
孤独な人は羊を愛して

柵を越えて
すぐに行ってしまう
次々に飛び越えて
風に乗って
 ....
会社


会社の顔を汚すなと
上司に言われた
僕に顔は

いらない





未来


40年後の
僕の顔
今のこころが作り出す





レジェ

 ....
太陽がセパレートコースを直角に照らして
スタートラインで静かに永久を刻む
その時大気は止まった
           (筈だった)
直線の向こうに見えたジャージ姿の教師
あの日のゴールは今は ....
嫌な夢を見た

意識がぼんやりして現実へ戻ろうとする

でも頭も体も重くて動けない

また眠りの世界へと渡る



そしてまた嫌な夢を見る

何度となく繰り返し繰り返し悪夢は ....
できないことを
できないと思っていれば
いつまで経ってもできないさ

できないことを
できようと思うだけでは
それは思うだけで
これも
いつまで経ってもできないさ

できないことを ....
このひとつぶに幸いあり
このひとつぶに不幸あり


不ぞろいに置いたそのつぶを
くちびるに含んで夢を見る
あのひとのくちづけを
あのひとのかんしょくを


私の恋はいまだ熟さない
 ....
私は
どのようにして生まれたのかは
いまだにわかりません

気がつけばずっと
あなたの裏側を見ることなく
そのみずみずしい姿だけを
何十億年も見続けて
あなたもまた
私の裏側を見たこ ....
偶然も奇跡も災害も
いつだってその辺の道ばたに転がっていて
宝くじみたいに
人に掴み獲られるのを待っている

最近、災いばかり
引き当ててる気がするのは
厄年だからかな、クワバラクワ ....
もう
会う機会があっても
多分 何もしゃべれない

なのに
会いたい会いたいって書く
好きだ好きだって書く

ほんとは
なにひとつ解決しようなんて
思ってない

ほんとうのこと ....
当て所無い片道切符の遠い駅
尿意に立ち寄ったトイレは
蟋蟀らしき秋虫の音が木霊する
あれは便所蟋蟀だろうか
所業に耐え無為と生きる便所蟋蟀
然し秋虫の類では無いような
さりとて確かめたりは ....
{ルビ埃=ほこり}がかったランプの下 
赤{ルビ煉瓦=れんが}の壁に{ルビ凭=もた}れ
紙切れに一篇の詩を綴る 

クリスマスの夜 
遠い昔の異国の街で 
一人の少女が売れないマッチに火を ....
深くみずをたたえて、湿度を高位にくばり、
森に沈みこむ薄化粧の木霊は、
香ばしい季節の賑わいを、端正に、はおり、
浮かび上がるみどりに浸る、
眩い光沢を、透き通る声の上に配して。

流れる ....
街には秋が訪れ
人々は単純な色から
個性を強調する服へと
変わってゆく

公園のベンチに座ると
どこからか
声が聞こえてくる

見て見て
あの人の配色のセンスを
私はどうなの
 ....
指環をつけようとして
指を眺めたら
関節がすっかり変形した
人差し指と
中指と
薬指とが並んでいる

少しばっかり
痛々しくもあるそれは
持てる以上の力と知らず
がむしゃらに使った ....
空を
見上げようともしない、君の
泣きはらした頬の ぬくもり が
染みる

舌足らずな恋は
時を止めるすべも知らず
いたずらに季節ばかりがすぎて
最後の秋

西日を受けた
一面の ....
遊ぶために生まれてきたんだ
それだけだ
それが人間だ
仲良くみんなで遊べばいい

それなのに俺はここ最近
とらわれてる
檻の中に
自分の模様に

なあ月が 
見え ....
魚の名前や花の名前に似ているけど
それとは違う言葉
直線ではなく曲線にも似ていない
それでも閉じている言葉

数え切れないそれらを
生み出しては忘れ去り
墓標をたてては
思い出と気取っ ....
ぼくは輝きたかった
理由は必要ない
何に輝きたいということも
特別に何もない

世の中に錆びたまま
埋もれてゆきたくはない
誰も知られない自分を
知られるのが怖いのかもしれない

 ....
どこからか流れ始める秋の風
大地を冷ます川が流れる
風の川
降りるよりかは染みてゆく
潮騒のみが海に吹き抜く

秋風の流れる様は見えずとも
草木が癒える姿が見える
風の森
集うよりか ....
のら犬がいた

そいつは
安全な距離を保ちながら
一生懸命に
オレを吠えた

かるく
しっぽが揺れていた
もとは白かっただろうに
よごれた茶色が寂しかった


砂利道にし ....
上空から見下ろす海

小刻みにさざ波たっている

雲は氷山のように海に浮かぶ



前方には白く大きな空中要塞

近づくとそこは雲海となり

白いふわふわの絨毯に変わる

 ....
「この子は優しい子ですから」
   私は優しい服を着る
「この子は元気な子ですから」
   私は元気な服を着る
「この子は耐える子ですから」
   私は耐える服を着る
「この子 ....
遅れてきた夏があおい空をひらく
零していったのは熱量と蝉の声だけじゃなく
あの時から又一年が積み重なって
封印してきた気持ちが崩れていく
月日が過ぎても消えない物ってあるんだね
いつか、 ....
曇った空の下では
海も鈍い色をしていた
打ち寄せる波の先だけは白く
足元に届けられて

よーく目を凝らして見てごらん
水平線が弧を描いている
停留しているタンカーが遥か沖のほうで
 ....
遠く遠くから満々とやってくる波は
飽きることを知らぬ
続く続くその暗い顔をした波は
引くことを知っている

夏の終わりに
交わした約束は
通り雨が流していく

この手に確かにあった
 ....
一人一人が想う
それぞれの秋

赤と黄色の山道を
静けさと侘びの中に
その身を収め
大自然に心を染める
それぞれの秋

一人一人が抱く
それぞれの秋

満月と星々の夜空を
虫 ....
かかとが脱げちゃう
つま先が脱げちゃう

溶けそうな足の付け根
そっと触れてみたんだよ

小指が脱げちゃう
親指が脱げちゃう

ほんのりカラメルいいにおい
外で野良猫鳴いてるよ
 ....
あひる


醜いあひるの子は
永遠に醜いままだ
白鳥になんてなれない
なのに誰もそれを口に出したりは


しない





ねこ


ねこのかお
よく見なくても、 ....
私はあなたに

私の夢を見せてしまうのが

怖い

夢を見ないで

私を見て
世の中で正しいものを見つけるのは難しい

他の人にとって正しいものでも

自分にとってはそうでないかもしれない



絶対的で普遍的なものなんて

そうそうありえないだろう

 ....
Rin Kさんのおすすめリスト(2756)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
孤独な羊- アサリナ自由詩8*06-9-16
顔_その3- 恋月 ぴ ...自由詩14*06-9-16
全停止状態という躍動感だった- 結城 森 ...自由詩1*06-9-16
逃れられない夢- ajisai自由詩3*06-9-16
誰でもできるものさ- ぽえむ君自由詩9*06-9-15
葡萄の夜- 石瀬琳々自由詩17*06-9-15
あなたという星は- ぽえむ君自由詩10*06-9-15
*オプティミスト、バンザイ*- かおる自由詩7*06-9-15
ユダのくちづけ- とうどう ...自由詩4*06-9-14
ふぐり- 恋月 ぴ ...自由詩18*06-9-13
詩ノ灯- 服部 剛未詩・独白10*06-9-13
森の経験- 前田ふむ ...自由詩19*06-9-13
おしゃれな秋- ぽえむ君自由詩4*06-9-13
手を見ている- 銀猫自由詩13*06-9-13
狗尾草のころ- 松嶋慶子自由詩10*06-9-13
ゼブラ- 水在らあ ...自由詩37*06-9-13
大人になって、僕は- たりぽん ...自由詩18*06-9-12
雨の降る夜にぼくは輝いた- ぽえむ君自由詩8*06-9-12
語るよりかは黙らせる- ぽえむ君自由詩9*06-9-12
久しぶりに微笑んだ- 千波 一 ...自由詩15*06-9-12
空と海が溶けて- ajisai自由詩6*06-9-12
カメレオン- ひじり自由詩2*06-9-11
*魂、魂、降って来よ*- かおる自由詩7*06-9-11
海を連れて帰る- LEO自由詩15*06-9-11
波は知っている_______- さくらほ自由詩14*06-9-11
それぞれの秋- ぽえむ君自由詩9*06-9-11
脱げちゃうナイト- アサリナ自由詩11*06-9-10
顔_その1- 恋月 ぴ ...自由詩25*06-9-10
- ANN自由詩4*06-9-10
正しいもの- ajisai自由詩4*06-9-10

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92