いっしょにかえろうよ
大切なことはいえないけど
あの赤いサボテンみたいに
上をむいて、少し笑って


いっしょにかえろうよ
夕暮れの空き地の声
もうあえない人の歌
空元気なんて初めて ....
 その空間には慈悲深い静寂と
 時間が意思を持って寝息を立てた
 喉を鳴らす鳩の存在を確認する限り
 現在は早朝だろう
 運命だよと
 そう寝言を囁いたのは時間で
 ぼくはさながら飢えた草 ....
荷物が重くて
帰り道が遠い夜も
星が しゃん、と
鈴を鳴らすことがある

鞄で傾いた右肩を
白銀色の響きが
そよ風となって撫ぜるから
もう少しだけ進んで行ける

余韻の尻尾
 ....
国境には まだ 霜が 降りて いた

ぼくは ひとさしゆびを かかげて

空 いっぱいに 伸ばした

虚空の なか 水の 夜明けの アラベスク

{ルビ四十雀=しじゅうから}が ....
ぼくは詩を書きたい

他人の存在に気がつかなければ
自分の存在は孤独となる

今日もまた

朝の散歩をしていると
葉の露に出会いました

雨の通り過ぎたすぐ後
緑の葉の上にはその ....
早朝の
夜が やっと明け始めるころ
眠りから覚めた
鳥たちが挨拶を交わし始めるころ
色白の
肌が青白く影を帯び始めるころ
私は、

私自身の気配にかすかな境界を感じ
縁側でぽつねんと ....
 砂漠吐く 大地を北に追いやりて 
  掌でひろげゆく 花鳥風月

 三面の視線を 井戸に通したる
  水面ゆらすは 深紅の星空

 くずおもちゃ 集める地平は紙の上
  いつか夢見 ....
クーラーの下
昼寝をして
我を忘れる
苦労を忘れる

一歩譲ったら
良い事があった
波の音
灯台の光

そっと目を閉じれば
体の芯が一本通る
無の世界
皆の幸せを祈る。
 極彩色のこの世界
 今日見る景色はどんな色
 眩い光は満ち満ちて
 暗闇から這い出てきた

 身に降りかかる世間の無情
 立ち向かうその姿勢
 鳥達さえずる朝には
 おいてけぼりの僕 ....
 わずかな思考のすきまから
 過去の過ちの風が吹きつける
 
 無念

 もう戻ることはできない
 船出に出ている

 川の水が海に流れ込み
 いずれ蒸気となって
 空に帰るよ ....
ブナ林を歩いていた
二人で 
おれは少し茸や山菜をさがしながら
おまえはきれいな花や苔に触れながら
ブナ林を歩いていた


木漏れ日が、いいな。
そうおれが言うと
おまえは、そこここ ....
言葉を乗せた花びらの
来る上空から
甘い香りが立ち込めて
手の平は夢遊にひらめき
高く 高く 開くよ


ワタクシの生きた
気の上で回れ 花吹雪


ら行は霞んだ空を瑠璃色に ....
石垣に肩を預けて戯れは
我が身を石に初夏の景色に


それは‥

季節で言えば
今頃の
濃さを増す
木々の緑も鮮やかに

天気で言えば
曇天とも
雨天とも
言えるような
 ....
山の頂に雪は積もりました 寒々しくも
もちろんのように 六月の 東の端っこ峠にも
週間 蔽い尽くした開けの空の下
風の笛を吹くように
風に焼かれたひかりが、しわがれた午後を蔽い、
燦燦と隆起する曲線から彫りだされる、
涼やかな乾いた空は、
純情な顔をした新世紀の趨勢を、見せ付けている。
その顔をかしげた瞳孔の庭園のなかには、 ....
もう聞こえないノイズのような工事の音

もう聞こえない野良猫の喧嘩

もう聞こえないあのとき歌った詩

もう聞こえない信号が変わるときのうた

もう聞こえない悪魔のささやき

もう ....
私は無人の都市を歩いていた 
 
見上げた無数の窓の一つから 
青い小鳥が堕ちて来た 

{ルビ掌=てのひら}で受け止めた
{ルビ痙攣=けいれん}する小鳥の青い羽は 
灰色へと変色し 
 ....
自分と向かいあいすぎて
時折その界面をとおりぬけて
向こう側の自分と
いれかわってしまうのだ
終りのない雨が降り続く若い群島の
決して更新されない、
カレンダーに刻まれた記念日が忘れられる夜、
過去を映さない鏡のなかの燃え立つ暗闇を、
瞑目する叙事が、鈍い輝きを浮き立たせている。

 ....
きのうはどうだった?

きのうは
こうだった

そう
だね
そう

もう

よそう
こういうの

だから
こういうの

なんてか
だって
つかれんじゃん

み ....
あなたって脳みたいなひと
がんばってるのに騙されやすくて
まるで脳みたい

遊びのきくハンドル
遊びすぎて弾けたハンドル

時間ならたっぷりあるから

すぐ連絡ちょうだいね

そ ....
産毛で遊ぶ風たちが
夕やけを運んできた

まあるいまるいお日さまが
ほらもう
かざした両の手の平より
大きくなって
静かに燃える今
スローモーションで私を染める

通り抜けてゆく風 ....
ぼくは詩を書きたい

我が道を進むには
我が道を創らなくてはならない

生きることに不安を抱き
生きていることに怯え
そんな毎日を繰り返す

それでも詩を書くために
今日もまた
 ....
雨が病んだ午後

嘘を吐いてひとり外に出て
散らばる足音と車輪に跪く
ひとり
熱に浮かされる様に
ひとり
裸足の儘でペダルを踏むんだ

信号無視した無彩色の車が
ハンドルを掠めるひ ....
いつか見えなくなる希望の光に

昨日まで見えていたはずの僕らの

足跡は砂嵐に巻き込まれて消えていった

はじけた涙の湖が

ゆっくりと波を立てながらながれてく

言葉に出来ない思 ....
あなたが好きよ
  あなたも好きよ
あなたは嫌い
  あなたも嫌い

バイバイみんな お別れよ
バイバイみんな 手をふるよ


ほこりまみれ 隅っこの教室
拍手を浴びて泣いたっけ
 ....
(触れれば痛いことが分かる
分かったうえで君はいつも愛してくれる)


肩に重く圧し掛かるポラロイド670AF

一人でならばいつも平気で柵を乗り越えるけれど
迷惑はかけられない ....
駆け足だったあの頃
{ルビ躓=つまづ}くたびに零れた
ぎこちない音も
こうして、つないでみれば
いつか、優しい旋律

奏でられる音階、の隙間
置き去りにした、いくつもの溜息
そっと、触 ....
ぼくは詩を書きたい

人は生きる中で悩み
生き方を迷い
時には誤り
生きていることに疲れ
苦しく病み
生きていくことに
背負いつつも傷つき歩む

そうだとしても
無垢な人生よりか ....
水底に置かれて
屈折した空を見上げては
ただの黒い点となって
あぶくを吐きつづける私は

その蒼に抱かれながら
浄化という名のもとに
この躰を満たしながら
還りましょう 雨に

 ....
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