この路地裏の
アスファルトのひび割れは
どこかの埠頭の 
それと 
似ている

相槌を打ってもらえる筈が
ここにあるのは
頬を刺す風



見上げる雲の隙間から
一筋の光が降 ....
ぼくは詩を書きたい

陽が昇り陽が沈む
この当然に気がつける日は
果たしてどのくらいあるのだろうか

さらにその変化に気づくのは
難しいものである

今日もまた

朝の散歩をして ....
わたしの中に棲む鬼が
すっかりいなくなったわけではないだろうに
心はずいぶんと穏やかで
すべてが夢であるかのような気さえするのです


病院の自動扉を抜けると同時に
曇天から吹き下ろされた風が
湿 ....
慣れない緑のTシャツ
肌につかないようで
服だけがふわふわ浮いているようで
もどかしかった晴れの朝

蜂たちのジリジリとした
衣擦れに怯えて
身を硬くする

少し大きめの蟻たちが ....
雨にかすんだ街を見ながら
少し寂しくなったので
あなたの言葉を思い出しました。

水溜りの中に
小さな小さな雨色の町があって
その町では
どんな事でも虹色に綺麗なんだ

あなたはどん ....
素でいたい そう思うのが 人の常 海鳴りは遥か遠くでさざめいて 
波間に浮かぶ言霊たちは 
いちばん美しい響きを求めて 
たがいに手を伸ばしあう 

砂浜に打ち上げられた巻き貝は 
もはや亡骸となり果てて 
右の耳に ....
やさしさを
ことばにするきみ
何層にも積み重なる波打つ海面を高々と
すべてを飲み込んでしまう津波のように
かなしみは世界を覆う
少なくとも
見て感じとることのできるこの空間を
感情は毛穴 ....
一枚一枚
葉っぱをむしりとるように
ひとつひとつ
約束を破った
一本一本
虫の肢を引っこ抜くように
ひとつひとつ
約束を破っていった

それは自らも止めようない
虐殺であった
約 ....
ぼくは詩人

流れつつ心を残す人の世は
生まれしものの運命でもある

今日もまた

夜の散歩をしていると
川に出会いました

浮き流れる水の音は
どこか寂しげに
耳を澄ませど
 ....
体を水の上で
身をまかせ
輝く太陽
高く高く

笑顔と優しさで
満たされて
癒してくれる
救われる。

緑が美しい
小さな屋根裏の部屋
午後の紅茶
友人と話す。
大きなガラス扉
日焼けしたブラインド
貸店舗、の白い貼り紙
コンビニになりきれなかった
角の、たなか屋

殺風景な店先のコンクリートには
ただひとつ
小さな郵便ポストが生えたまま
舌 ....
結局僕は逃げてるんだ。
あの子の気持ちも知ってるし
どうしたら良いのかなんて
別れた時から知っているんだ。

だけどさ

あの時君はいったよね
何とかなるんじゃ嫌なんだって
幸せじゃ ....
ある日の放課後
ひとり座席をかえている

みんなのみんなの真ん中で
混じって暮らす
人がいて

ひとりポツンと隅っこで
消えてくような
人がいて

どちらにもなれない自分は

どうだろうね


誰も ....
立ち位置を、探している。
いつまでも見つからない、
足の踏み場を。 

もしくは、
消えてしまった君の幻を
抱きしめる、
世界の中心を。 

人波の川が流れゆく
この街の中で、 
 ....
大きな布を広げたような
遠さのない空

ほどけた糸が絶え間なく
無言の街に降る

僕は何を創ろう
濡れたその糸で

痛みを忘れた
この指先で
地平線を隠してしまうときの
きみのつま先が好きだよ

肩甲骨を両手でまさぐりながら
そう 僕は小鳥も気がつかぬほどに
ちいさくつぶやいた

地平線が見えないなんて
くだらない永遠なんか ....
むき出しの腕を風が滑っていく感触は、 

洗いたてのシャツに袖を通した時によく似ている。

ペダルを踏み、耳の後ろで逆巻く風を感じながら、

夏がくるのだ、と君は思う。


街の影が ....
ぼくは詩人

人として想い想われ過ぐる日は
   明日への道の灯火となる

今日もまた

夜の散歩をしていると
灯火に出会いました

暗く細いこの道に
ほのかにゆらめくその火は
 ....
楽しいときも



泣きたいときも



嬉しいときも



寂しいときも



どんなときも



帰る場所は




あなたのところでありたい
湾曲している水平線上にて、
しめって酸化しそうな金属の肌が
垂れこめた雲に灰色の腐蝕を放っていて
見あげても星は降る気配
海の月の揺らぎ
飽和した幻影の瞬く電子
この神経を流れ去ることのな ....
深い眼差しを、
赤く朝焼けした巨木におよがして、
動きだすふたりの直きせせらぎが、
ふくよかな森の奥行きを高めて。

始まりは、乾いた無音を燻らせる、
茫々とした朝霧を追い越して、
あさ ....
刺激的な体験をほしがる人と
刺激そのものが必要な人とが
お互いに刺激しあうって可能?

孤独だからこそ他人を必要とする人と
孤独が怖くて他人と一体になってる人とが
他人同士として親密になる ....
君はいつも
一番安い
ブレンドコーヒーを飲んでいた

君が帰ってきた日から
3年たった今
ぼくのとなりで
笑ってる
こんな日々が
ほんとうに
好きなのです

キミはボクに
一 ....
ぼくは詩を書きたい

自分が自分であるために
今日を今日とするために
心は起立する

今日もまた

朝の散歩をしていると
起きる心に出会いました

灰色の雲が流れる空は
今日一 ....
ミスキプロスの写真を
毎日見ている
王冠かぶって
笑顔で微笑む

胸の辺りまで
伸びた黒い髪
白いドレスで
皆を魅了する

島国の美人
オリーブを食べて
美しくなったのか
貴 ....
小僧だった頃。

テレビに映っていた、
そのチームでは。

肌の黒い人も肌の白い人も、
同じぐらいうまくって、
パスの呼吸も、
ぴったり合っていて、
 ....
初夏の陽射しは 便りを運ぶ

宛名も消印も
差出人も
見当たらないけれど
懐かしさという
こころもとない手触りに
わたしは ゆっくり目を閉じて
紫陽花のさざなみに
いだかれる
 ....
ぼくは詩を書きたい

夢は詩となり
詩は夢となる

今日もまた

朝の散歩をしていると
夢に出会いました

 いつのまにか
 自分の中に芽生えた夢

 いつのまにか
 自分 ....
世の中一寸の先も何が起こるかわからない
良い例が、サッカー
10分の間に物語は激変してゆくのだ

それは日常生活にも当てはまると思う
何気なく道端を歩いていたはずなのに
突然、何かが落ちて ....
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