生きる風
ぽえむ君

夏の朝
どこへというわけでもなく
外を歩いてみる

出会う小川のせせらぎが

 さら
  さら
   さら
    さら
     さら

流れ流れてゆく

その川を見守る木々からは
風が

  そよ
   そよ
     そよ
    そよ
      そよ

ほんの微かでも
生きる風が通り過ぎる

風は風だけではない
生あるものを抜け
生あるものを載せ
生のごとく流れてゆく

生きる風がまた吹き抜ける


自由詩 生きる風 Copyright ぽえむ君 2006-07-31 06:51:25
notebook Home 戻る