私の知ってる人たちは
とても丁寧だった

お世話になってる人には
きちんとお礼をのべ 頭を下げて
すべての書類の指示を書き残してたり

そこで どうして泣きわめいてくれなかったのか
ど ....
季節はもう冬支度なのに
たんぽぽの綿毛になるんだと
あなたは言った
過ぎ去った日々を惜しむかのように
ひとびとは
大きな樅の木の下に集いだす
そんな季節に
たんぽぽの綿毛になるんだと
 ....
動かなければ何もはじまらない

変化を恐れていては何も手に入らない



まず動くこと



結果が吉であれ凶であれ

動いたという事実が励ましてくれる



可 ....
人魚姫に会いに行きました
淀んだ空の下
冷たい雪を両手に伴い
そういえば
冷たい風も吹いていました
最寄りの駅から1キ ....
ロシータっていうおばあちゃんは
サンホアンで一番年取ってて
猫にやさしくて
工房の隣の彼女の家には
いつも猫がたくさんいて
使い物にならないボートが
とまっている
 ....
僕は明日引越しをする
仕事上の都合で

電車にて
片道わずか一時間半の距離
大げさなもんじゃない

なのに
こんなにも心が寂しいのはなぜだろう


それはきっと
あの少年に会え ....
戦後まもなくだろう、
捨てられたガスマスクが
赤黒い錆を纏って
川の中で佇んでいる
傍らに
まだ新しい
マイルドセブンが沈む
ささくれのある人差し指で
水面に
彼の鼻先に
つぃ、と ....
親愛なる、
あなたさまへ。

あなたは何時の夜も、
肝腎なことをはぐらかされます。
わたくしがどれだけ歯がゆい思いをしているか、
よくご存じのはず。

 ....
必然だろうが偶然でも出会う運命だったんだ

そして. 哀しいけれどいずれ別れの時が来る

大丈夫. さよならってとても優しい挨拶なの

だってさよならの社章がいっぱいだって事は
 ....
誰も通らない道端の
枯れ葉が揺れるその場所は
風が自由に向きを変え
空へと戻る交差点

風と風とが巡り会い
互いの全てを確かめて
冷たい空気に温もり添えて

どこからともなく寒いねと ....
雨の中を
迷子の少年が傘を差さずに立っていた
誰かがそばにあったタオルを
子どもに渡してあげた

 人のタオルを勝手に使わないで!

持ち主の声がその場に響く
頭を拭き終えていない少年 ....
見えては いなかった...

かっこうの 産声が 森を 編み

絹糸を 伸ばして 進み ながら あおいで いた

どうしようもなく あかるい 双眸の 記憶の 波が

茫漠とした ....
誰もわかってくれないと
思っているのは
誰にでもわかっていることで
誰もがわかっていると
思っていることは
誰もがわかっていない

それでもどこかが
つながっているようで
そのつなが ....
今日より、明日、明後日
舟が古びようと
櫂で水しぶきを描かずにいられない
来週より、来月、来年
からだの影が深まろうと
羅針盤の先を指差さずにいられない
蜃気楼を揺らして
永遠に届かない ....
空が誰かのものであって欲しいと思う
できれば、あなたの

  すすき すすき かぜのわだち のこして

あなたがいない世界に
意味がないのではなく
あなたが見捨てたこの世界に
あなたは ....
海はどこ?
と言いながら
あなたの中で果ててゆく

海が見たい
と言いながら
あなたの中で消えてゆく

海に行くわ
と言いながら
あなたの中で力尽く

優しい光の街灯が
石の ....
いくつものカーブを慣れたように
空港まで走るバス
世界をさえぎるような山に囲まれ
小さな集落を過ぎれば
また同じ景色が流れる

赤い絵の具をこぼしたような山
人はそれを美しいと言う
低 ....
旅先の田舎のベンチで
君の名前を見つけたよ 
夏子
いつたい誰が 断りもなしに
君の名前を書きつけたりしたんだ

(こんな色褪せた おんぼろベンチの
背凭れに 乱暴な稚拙な字で  ....
柵の外には自由が溢れているのに
何故か人は柵の中で生きる
ちょっと跨げば乗り越えられるのに
誰も跨ごうとはしない
自由の身になることを恐れ
しがらみから解き放たれることを拒絶し
狭い柵の中 ....
言えない言葉がある

小石みたいに足元には沢山散らばっていても
こんなに寒い風が吹く夜では
指先の感覚はどこかに飛んでいってしまって
なかなか掴めない


そいつはどうしても言えない
 ....
何もないところから

何かを作り上げていく



頭の中にある想像が

目の前で少しずつ形になっていく



不思議だね

出来上がったものからは

素直な気持ちが ....
毒されたと言うのか
見る目がないと言うのか
君は

どさくさに紛れている

心は足元にあって
首は鞄の中にあって

見つからない見つからない
どこまで腕を這わせても
見つからない ....
黄昏時には不意をついて
冬が何処からか現れ
桜の枝で褐色になった枯れ葉と
わたしのこころを繋いでしまう

ポケットに入れた手が
ほんのりと寂しさに温まる頃
去年届いた便りの
名前が消え ....
 今
 ここ
 自分
 俺が自由にできることさ

 確かに俺はスーパーSが強いかもしれないな
 こうあらねばならぬ
 こうしなければならぬ
 そんな想いが強いのは確かだよ

 誰か ....
      1

ホームの後ろに錆びた茶色の線路があります。
線路の枕木は腐りかけ、
雑草が点々と生えています。
線路は使われなくなってどれくらいがたつのでしょう。
わたしは線路に耳を当て ....
怖かったんだろうね
 風が死んでたりしたろうから
  ビルヂングが アロガントに まばたきもせずに
   夜空を おまえを 無視したりしてたろうから   


今日 ....
今だってこんなふうに並列される風景だから
昔はもっと、単純だったように思う
思い出したいことは泡に溶けていくように


雨よりも深いところで打たれてみたり
風に引かれていく後ろ髪だったり
 ....
私の声は・・・
私の詩は・・・

あなたに届いて
いるのでしょうか

グランド越しに
見える夕日と

今日も泥だらけになった
あなたが

重なって・・
笑顔が見えなくて

 ....
どうせ全ては
なしくずし
風に吹かれて
ブロバリン
98錠で
あの世ゆき
夢は夜ひらく

煙草の煙の
行く先で
明日の行方を
占って
風向き一つで
死にもする
夢は夜ひらく ....
何かが去ったあとの高鳴り
大きなひとつの花になり
たくさんの小さな羽になり
微笑みながら消えてゆく


ひたされたとき
見えるかたち
雨はすぎて
胸とくちびる


 ....
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