みどりには かなわないと思った

あなたはいつも 私を包んでくれるから

黄色には かなわないと思った

あなたはいつも 私にぬくもりをくれるから

青には かなわないと思った

 ....
 
 季節風は風向きを変えた
 僕達は異なる道を歩くことになった
 信号機のランプは黄色に灯る
 もう こんなところまで来てしまった

 涙のない別れ
 突然の別れ

 二人で舞った ....
ほうらご覧よ
あんなに見事な

ゆるりゆるりと
銀の鱗を光らせて
水面に映る魚のよう

ゆるりゆるりと
眺めていたら
水の底から
見上げてるのは
こちらのほう

銀の鱗の魚に ....
ざわざわ
静かな海に漣が起こる

ざわざわ
胸の中に眠ったはずの想いが


静かに

静かに

閉じ込めた

中身を見ずに


静かに



もっと心の奥に
 ....
君の影を 今も 僕はおいかけてる
もうどれだけ たつのかな?
僕の中の君は あの日のまま 止まってるけど
でも


君は 今、この瞬間も めまぐるしくかわる世界を
旅してるんだろうね
 ....
あなたのもとに
つながっているだろうかと
また海に来てしまった
彼方の水平に
上昇気流の痕跡が偏西風に流れて
波間に姿も映さず高く飛ぶ
渡る鳥、それよりもずっと星のそばで
焼かれる今 ....
眠れない夜に羊を数えてみても
ウール100%のheavenly dreamが訪れる事もなく
二万一千頭位まで行った所で
東の方角に朝焼けの予感が貼り付きはじめる
一日中数えても十万頭にも満 ....
秋の中にも秋があり
気がつく時がうれしくて
秋を問わず
季節を愛させる

暦でわかる秋よりも
手に触れる
目に見える
やわらかい秋があることを

自分の中にも自分がいて
気がつく ....
水鉄砲を空に放つ


リアス式海岸を
走る

気動車
機関車
各駅停車の
車両達
それぞれが
異なる
ジョイントの音を立てて
走る



水鉄砲を携えて
 ....
人生はめぐりあわせ
かたちあるものは必ずいつかはこわれてゆき
同時に精神の壁も崩落してしまわぬように
ぼくたちは両手首をコンクリートの中にぬりこめる
押し戻そうとしてもできっこないのに
 ....
あなたの気持ちだけぽろんととれちゃって
彷徨うけど許してね
拾ってあげて小さく
ひとくちだけね

見つけてほしくてくっつけたこの鍵は
醜くいからここに捨てておくよ


あなたの気持ち ....
あなたとおそろの夫婦箸
いまはもう使う気にもなれない
あの頃は愛の姿を信じていた
同じ季節の同じ日々
それでも、素肌に感じる感触は
あの頃とは確かに違っていて
ひとり台所に立てば
化学の ....
気がつくとその{ルビ女=ひと}は 
明け方の無人列車に乗り 
車窓に広がる桃色の朝焼けを 
眠りゆく瞳で見ていた 

列車がトンネルに入ると 
全ての車窓は真黒の墨に塗られ 
闇の空間を ....
ゆっくりと少しずつ時計は時を刻んでいく

叶わないとしていながら

行動に移してスグに失敗

悲しみの奥底の小さな穴から見える

希望絶望そのほかの

万華鏡に反射した波 ....
ぼくは詩人

その季節にはその季節でしかなく
その人にはその人でしかない

今日もまた

夜の散歩をしていると
秋風に出会いました

その風は
暑くもなく寒くもない
夏でもなく ....
片手でぽきりと折れそうな
一本のもろい針金
小さな闇にぽつりと浮かぶ
銅色の月 ただ独り
まだしっかり帽子をかぶった黄緑の
君の大切なたからもの
やわらかい手が両方ふくらんで
哀しそうに助けを求める
ひとつも手放したくないんだね

小さなポッケを教えると
手の隙間から零れない ....
秋の空気には
透明な金木犀が棲んでいる


陽射しに晒した腕が
すこし頼りなく感じ始める頃
甘く季節を騙す匂いは
思い出の弱いところを突いて
遠くにいるひとの微笑みだとか
風邪気味の ....
深閑とした梨畑で
ひとり 蜂の羽音を聞いていた
風は足音もせず忍び寄り
あれは少女だったろうか
黒い瞳の きらめく星の


かすかにふるえるのは
僕の胸の鼓動なんだ
こんなにもうるさ ....
荒涼とした砂漠が広がっている

空気も乾燥して

じわじわと砂から熱が上がってくる

喉がカラカラだ



なんでこんなに飢えているのだろう

いや何にこんなに飢えているのだ ....
「あなたがいないと生きていけない」

そんな言葉はきっとあなたを縛り付け

雁字搦めにして動けなくしてしまう

あなたがいなくても生きていないといけないね



でもあなたと一緒 ....
彼岸の頃になると
その場所は
真赤に燃えるようでありました

急な勾配の細い畦を上れば
今来た道を遠くまで
見渡すことのできる墓所
形を成さない朽ちた石版と
名も読めぬほど苔むした石碑 ....
太陽の素顔が見たいなら
ここに来るがいい
ただひとり来るがいい
そしていつまでも
地平線をみつめるのさ
今は夕暮れ
心まで夕日色
果てしない夢追いかけた
あの頃がよみがえる
隣を歩いていた君の右手が
隣を歩いていた僕の左手と
ごっつんこしたから
僕らはそのままなんとなく
手を繋いで歩いた

映画を見ていた君の手が
映画を見ていた僕の手と
ごっつんこしたから ....
そらの藍に背中を押されて
家路をたどるころ
夕餉の細い煙が
むんと鼻先に迫る 
白い炊きたての匂い に
立ちすくむ
かきむしられるこころ 
そして行き着くのは


誰かに会わなくて ....
久方振りの花逍遥
珍く機嫌のあんたから
誘い口説かれ花巡り

両眼遮る石竹時雨
風音ばかりが喧しく
あんたの{ルビ睦言=こえ}も届きやしねぇ
二人そぞろに歩みゆく

外れず違わず迷い ....
その部屋と
その人は動いていた

その人がここに来てからずっと
何もかもが止まることなく
動いていた

その人が
うれしいときには
その部屋も笑い
悲しいときには泣きもした

 ....
 唄声 


曙光が
窓ガラスを割つて
侵入した

籠の鳥が
砕け散つたガラスを
呑込む

ガラスは
小鳥の胃の中で
金平糖になつて溶けていき

それからといふもの

 ....
コンクリートだらけのこの町に
ポエマーがやってくる
その名は
スーパーポエマー

マンションだらけのこの町に
スーパーポエマーがやってくる

聞くところによると
早打ちらしい
キー ....
9月の 硝子製の、鱗粉 に 蜜蜂の群れが 沈む
''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''' ....
Rin Kさんのおすすめリスト(2756)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- 黒花自由詩1*06-9-25
林檎の実- 山崎 風 ...自由詩406-9-25
銀の鱗の…_、_空を行く- LEO携帯写真+ ...21*06-9-25
君の歌- 深月アヤ自由詩5*06-9-24
鬼ごっこ- ウデラコ ...自由詩3*06-9-24
相聞、漕ぎ出せば海- たりぽん ...自由詩13*06-9-24
*無量大数*- かおる自由詩16*06-9-24
秋の中にも秋がある- ぽえむ君自由詩10*06-9-24
海岸線- あおば自由詩8*06-9-24
ちょっと一服しよう- 七尾きよ ...自由詩8*06-9-24
ハザードランプ- アサリナ自由詩5*06-9-24
夫婦箸- 恋月 ぴ ...自由詩15*06-9-23
朝焼けの声_- 服部 剛自由詩12*06-9-23
幻想生物のマリオネット- こめ自由詩15*06-9-22
ぽえむ君−秋風−- ぽえむ君自由詩11*06-9-22
東京(夜)- 蝶子自由詩5*06-9-22
ドングリ拾い- 佐野権太自由詩28*06-9-22
金木犀- 銀猫自由詩27*06-9-22
梨の真昼- 石瀬琳々自由詩11+*06-9-22
ざらざらした心- ajisai自由詩5*06-9-22
ONLY_YOUじゃなく- ajisai自由詩4*06-9-22
彼岸花の咲く丘- LEO自由詩18*06-9-22
夕暮れ- 未有花自由詩7*06-9-22
バウムクーヘンのように- プル式自由詩8*06-9-21
夕餉の寂寥- 松嶋慶子自由詩7*06-9-21
花潜り- 自由詩4*06-9-21
四角い時計- ぽえむ君自由詩9*06-9-21
唄声___花の枝__岬- 杉菜 晃自由詩5*06-9-21
スーパーポエマー- ぽえむ君自由詩10*06-9-20
9月のクライン- 六崎杏介自由詩4*06-9-20

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92