すべてのおすすめ
夢の終わり 朝 そこからきみが続いていくのか
空 同じ断層をきみと見ていた
ロゴス きみの最期の深呼吸
水のせせらぎ きみが言った「おやすみ」 もう声も思い出せないというのに もう
....
人が死ぬときにする 小さな音を
まねしながら このうたを うたえ
生き死にのリズムで このうたを
「きみは いきろ ぜったいにいきろ
まっくら闇
煌々とひかるのがきみのひとみだけ ....
空はぎすぎすしない 空はくよくよしない
ただ果てしなく続く
空は立ち止まらない ただひたすらに流れる また流れる
気づくと
空の中には何もない 空の中には誰もいない
それでも
空があり ....
人の道は
けしてますぐではなく
それでもえんえんと続き
忘れた頃に
ふと千切れたまま
二度とはじまらないだろう
だが
人と人との道は連なり
たまに交じる
そのときに呼吸の音が
深く ....
わたしの後ろからさようならが歩いてくる
そのせいで
わたしはきみとさようならした
ねえ
さようならはからっぽの音がする
さっきまで何が入っていたのかが
どうやってもわからない
さっきまで ....
神様を殺したい
なるべく早く殺したい
わたしとあなたときみは いつも3にん一緒だった
3にんで兄弟のように笑っていた 春も夏も秋も冬も
9月にあなたは死んだ
まだ暑さが残るのに ....
こんな夜は
最終列車に乗って パラディソの君に会いに行きたい
僕の着く パラディソには
まだ
色がない
パラディソの海岸を二人歩く
僕の零した涙を
君は笑って 暗い海に投げた
....
世界の四隅まで
呼吸の音が染み渡っている
君の耳にも届くだろうか
この交響曲
生き物達は静かに とても静かに
生き死にの分裂を繰り返している
潮の満ち干きのようなその静かな喧騒を
愛 ....
ネットというこの希薄な大海の中で それでもそれなりに存在するものを
見失いつつもわたしは信じている
pすけが死んで もうじき49日になる
pすけは生前はpたんと呼ばれていたけれど
可哀 ....
負けない
だが 勝つつもりもない
同じくらいになりたい
世界と
戦いには意味がある
だが
勝利にも敗北にも
たいした意味があるとは思えない
世界とは何か
わかるまで
世界 ....
眠れない夜の少女
夜は少女に小さな嘘をつき
少女は静かに夜に眠った
次の夜
夜にかかった虹を
少女は見た
夜はいつだって蒼く永い
それだけでも
少女は良いと思ったけれど
そっと渡って ....
むかし
わたしが某サイトの東のチャット発言ランキング一位だった頃
某サイトの西のチャット発言ランキング一位の人がいた
わたしはその人に敬意を払ってか
その人はわたしに敬意を払っ ....
アンダルシアが死んで 20日経った
とても短い生涯だった
アンダルシア
今度は何処へ行くつもり
一つだけ買ったパンを 二人で分けて
アンダルシアの贖罪だって 笑った
アンダルシ ....
世界は みずでできていると
きみは言ったけれど
肝心のきみも やっぱり みずでできていたのは
きみが死んで 五日経って ようやく思いだした
(そのとき みずが流れた)
深夜 人は大 ....
わたしは
わたしは わたしの魂を石にします
わたしは
わたしの 魂の石を
ひとつ ひとつ せっせと そらに詰め
いまや そらは 綺麗な オオルグレイです
その全てが ....
わたしのだいすきなだいすきなサイト荒らしが
また わたしの前からいなくなった
あらゆるほかの人たちから 罵られる間柄だけど
腐った土壌に咲く花が それなりに美しいのを
見たことが無いなら見てみ ....
少女は道を見ていました
まっすぐな瞳がまっすぐな道とぶつかると
きしきしと
痛む音が道の上を流れました
少女は道を行きました
はじまりがおわりに続いていたけれど
躊躇することなく
少 ....
わたし 3年前にメル友募集を したんです
その時 メールくれた人が居て
わたし 東京 その人 九州
ありがちな話なのに 笑えないのは 自分のことだから
目を閉じてごらん みるみる季節が変わりま ....
「脳内」という言葉が、流通している。
「脳内」とは、自己完結(優しく言えば シュミレーションか)
をするときに用いられる言葉で
(例えば「脳内彼女」とは自分の脳内に存在する、彼女である。 ....
悟りを開いた数時間後
仏陀はただまた悩んだ
磔にされた数時間後
キリストはただ死んだ
ただ生きたいと呟いている
わたしは人だ
ただ
ただただ生きていたいというこの願いも
叶うことは ....
空ばかり見ていたからあなたは空になった
わたしからはもう届きようがないからわたしは空ばかり見てる
空に伸びる道が世界にひとつだけあるとしたらその道のその名前は「少女」
空ばかり見ているけれど少女 ....
魂の一粒を失ったひ
そらがうみを吸収した
愛したそらも愛したうみも
愛の意味も変わり果てたのに
同じ青だけで泣いているのか
魂の一粒をうしなったひ
夜と朝とが入れ替わった
流れ いき ....
梅雨の少し前何度目かの再会をした
あいつは
元気にまた違うサイトを荒らしていた
前回とは違う小さな個人サイト
荒らしがいも
また格別だろう
わるいとかただしいとかは
もう
自分で決 ....
青空に
ふとキリンが
浮いている
なんという
虚ろな空なのだ
ああ青空
縞模様を辿ってついにここまで来ました
ここまで来た
ふと
振り返るキリンの眼には
何も映らな ....
帰る家がない ほんとうに帰る家がない
廊下しかない 部屋がない 電気が点かない
真っ暗な廊下しかない 歩いていても帰れない
帰る家ではない
動物が居る 百万匹居る
五月蝿くて仕方ない
....