すべてのおすすめ
江戸川の此岸で
成瀬川土左衛門をかたどった青白い風船が目印
その下
”ようこそ!江戸川タンゲロピューレランドへ”との黄ばんだ看板を雑巾で拭い
やれブルーだやれピンクだといったチラシを一枚ずつ剥 ....
 
過去を連れ子にして裏通りのレンタル暗室に潜り込み
かなしいを現像すればドン・ケツァルコアトルになって叫ぶ
 
旧友と連絡を取れなくなっていくのが
誰かが離れていくのが 誰かと親しくなるの ....
【1】

器質性勃起不全を患った男と、深達性弐度熱傷を負った女が、滝の渓谷で向かい合わせ。
その間に、
煙草の空き箱で作った小さな傘。
その下に、
小さな山椒魚が串刺しにされて ....
 上 ”鈍器を奉呈すれば何でも手に入る”


耳を剥製にして、ゼラチンで流れる歌舞伎町を、笹舟に乗って下る。
笑顔のうねり、スキンシップの渦、枯葉は醗酵して流木は勃起する。
酒と煙草と調理油 ....
 泣き喚く蜜柑の皮に雪布団

広島県倉橋島南部に生まれた猪の火之吉 産着は葉っぱの山桜 子守唄は鶯の声
父の血筋は気高き武士 獅子の如き意志には鬼気すら漂う高貴 仰々しい野生児
山の主として鳴 ....
黒糖ココアを淹れて ジャスミン香を焚いて グレゴリア聖歌を流して
オトコの上で未然形の独善が座禅
「やぁ プリン動乱粥とすると
 痣 梨ん絵 ずだぼろの家
 囲い波浪の芯 自衛に」
とオンナ ....
羞恥心の要んらん肉布団の重心で逆子のふりして対角線上で待つ週末、
「超弩暇」
思索が狂牛病になったら、深い空中を泳ぐフリーズドライの肝を吸う。絶紅潮なストローで。
アッー!過酸化水槽沈んで未 ....
 ●ひい『切ればみんながついてくる』


新木場綾之子(以下S)「雑木林を切りますよね、すると抗癌剤が売れます」
真下草継(以下M)「火の無い所に限って煙が立つ(笑」
S「それは煙がみんなを ....
隠者のような断り書き「ずつと見てゐて
真っ赤な碁盤
 指された後手三七ガングリオン成りビショップ
  (受動詞は常に感謝している)
汗とアセテートを握る昆布
学ぶ目さっきの決断ジョッキの中コ ....
辛抱堪らんな溜まったまんまだったわ私、ラッカーでも浴びたかのようにして息苦し、
ほら空!
見ててね、荒れてる雲の鱗粉が乱交してんだわ正午っから馬ッ鹿。
ずりい、ずりいのね。
で、
痺れた豪雨 ....
擦り切れた運河の通う右手
醗酵した噛み煙草

泥酔したピッチャーとキャッチャー 砂銀状の阿吽 チタン八重桜の繚乱の下 その然呼
出した舌 聾唖の陶具が飾られた右瞼の桐の棚 是の否の無連奏 擬人 ....
【1】

紙やすりで折った千羽鶴が親指を磨り減らします。

潰れた美容院の裏のポリバケツの中に、
いっぱいに詰め込まれた髪の毛の上で、
私の未曾有の裂傷が、
思い出と一緒にランバダを踊り ....
『1.冷たい魚の大唾液腺』


電気を消して
皮を剥いて
私を解体して下さい
果実か何かと同じような扱いで
その時と同じ目で気持ちで

誰かの切り取った
誰のものとも知れない心臓 ....
キムズカシヤーノさん烏骨鶏を埋める
電気料金の滞納によって蛍光灯が消える
奥の部屋からは奥さんが誘う
烏骨鶏は超硬石膏の中で退屈

キムズカシヤーノさんカーテンを閉め切る
緩んだ蛇口から落 ....
言葉も朽ちる
地平の奥へと
ウランで造ったサイに乗れ

中は狭い
しかし未開の道よりは広い
肌に冷たい
しかし何を腐らす懸念も無い

肋骨の
はめ殺し窓はウランガラス製
焼け付く ....
私が育てたサナトリウムの
前庭の小さな丘の上に置かれた
半分朽ちた木製の椅子に
座っているのは私の父さんです

消し炭の鳥がうまく滑降して
門の上から同情を呼び寄せます
五分ですか?半年 ....
―1・鳥頭の浩司―


ついさっき
浩司は新鮮な2歩で近所の教会に初めて入り
3歩で誰かの語る神様を引きずり堕ろして
無理矢理に小銭入れの中へ押し込み
手早く生け捕りにしました

4 ....
雨の新宿区に顔を植えれば
必然的に淡い頭から悪い

沸騰した羊水で日清カップヌードルシーフード味を作る
植えた顔に乳液を塗り
重い餓えが鼻先に迫る温度まで見守る

床に広げた楽しい地獄絵図の上で
人 ....
薄馬鹿下朗だっきゃ工場さ勤めで長げくて、数年前から屠殺係についでらっきゃさ。
レバー上げれば格子さ固定されでら豚運ばれで、
レバー下げれば豚の首っこ飛ぶ。
一日中椅子さ座ってさ。

塗装し直 ....
捨て椅子に 夕日と赤子を 抱く姉が ゆるり背を裂く げにトンボ鳴く



暴力も 効かぬ金庫に 閉じ込める 水と図鑑と バイブと私



身勝手に 影をめくりて 朝の日を 探す北風 ....
:20060117

一昨日、飼い猫が死んだので
昨日の激情に任せて
今日で、お前の頭を輪切りにしました

頭部からっぽ、予想通り
先月、駅で見知らぬバター臭い女から盗んだペットボトルの ....
夜、
私は
部屋に、
白濁息と
紫煙を吐き、
寄り掛かる柱、
消す朱色の輪に、
数え歌は観賞用の
甘い鏡の球をついて、
飛び散る高音に濡れる
深紅の眼球でチュウジィ DHi 雛 ....
命日
ギラギラリラ赤いヒヨリミゴケの蒸す炭化したブロック塀はガタガタラバタラで
露出した鉄骨に刺さる視線は痛い
敬礼
そこにテラテラ反射するクチバシは逆さ吊りされた雄ヤタガラスの
あんまりな ....
 
【一】
 
 
 春の倍音。
 
その色素の薄い、一斤染された肌に、低気圧は粘るロを開き、螺子で巻いた舌を這わせる。
常識が全身で身悶える。
振動する音幅の内部には、不幸を装った透 ....
るかさんの人間さんおすすめリスト(24)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
江戸川タンゲロピューレランドで会いましょう_a.k.a.N. ...- 人間自由詩1*08-10-4
祝え!ドンケツ記念日- 人間自由詩4+07-6-27
無教養だすゲまいね虫- 人間自由詩107-5-20
実録新宿_腐肉のナブラ- 人間自由詩207-1-22
猪の火之吉の命の道のり- 人間自由詩107-1-18
縄文式健康法(特製闇鍋レシピ付き)- 人間自由詩407-1-16
初心者でもよく分かる!ココロミミズ育成マニュアル(入門エレク ...- 人間自由詩106-11-19
√マングローブに刻まれた”我是一隻妓”_〜僕と酢蛸の七拍子〜- 人間自由詩6*06-10-17
脱兎するインデント,{+}過ぎるシビア- 人間自由詩206-9-29
春なんだったらラッタター- 人間自由詩406-7-6
印象_-Ornicopytheobibliopsychocr ...- 人間自由詩106-7-5
願いましては未曾有の水銀- 人間自由詩206-6-22
剥製術_(●○○○○○○○○○○○○)- 人間自由詩106-5-29
アンハッピーニューエイジと退屈烏骨鶏- 人間自由詩106-5-27
ウランのサイにてウワズミフカミ、へ- 人間自由詩306-3-31
sir,natrium_sanatorium_:_0- 人間自由詩106-3-23
動物抄- 人間自由詩206-2-3
工事- 人間携帯写真+ ...206-1-29
アルビノのウスバカゲロウ- 人間自由詩906-1-27
影の歌- 人間短歌206-1-23
Biotope-Head- 人間自由詩306-1-18
鬪爭祭- 人間自由詩405-9-20
侵食するオノマトペ(カイワレ追分編)- 人間自由詩205-9-10
改定・トリアゾラム0.125mg錠- 人間自由詩905-9-7

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する