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恐竜は鳥になってしまった
大空を羽ばたくかわりに
偉大さをなくした

朝 にわとりが声をあげる
恐竜の飛べない子孫が
景気よく声をあげる

より大きなものを知るためには
偉大であって ....
働くぼくらはお揃いの工人服に工人帽で、
高い窓から覗く四角い青空をみあげた。

仕事はリズミカルに進んだ、

しん、とした倉庫はひんやりして、
フォークリフトだけがぬくもりを持っていた、
 ....
その鏡に映るのは私だが
その姿はあまりにも美しい

十六歳の私は扉を開け
そして二度と戻らなかった

その姿はいまだ保存されているが
その言葉はあまりにも醜い

あざらかな夕映えは
 ....
リスカする少女は
美しい海鼠を生むだろうか

海は流産ばかりしていて
今夜も凪いでいる
荒れる波の記憶はもはや遠い彼方
リスカする少女の腕は今夜も乾く

悲しい歌を名づけるもの悲しい行 ....
{引用=お月さんいくつ じゅうさんななつ}

月齢は十一、
若潮の波、明け方の空に低い低い月。
月齢は十一、
大きく切り分けた夕張メロン。

{引用=あの子を産んで この子を産んで
だ ....
「ラブアンドピース」緑川ぴの
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=128847


アオザイの揺らめきはあのときのままではない。アオザイは民族衣装なので ....
きみの目がとりたてて好きだってことではないんだ
そんなこと言った覚えはない
きみだって
不意に
なんてことない仕草に
たとえばYシャツの袖をまくりあげたりする動作に
くらっとすることはある ....
1.

高く掲げた手のさきには指がなかった
ただ丸い肉塊である手は
指を持たぬのに天を指さした
天下人と呼ばれた男は
その指のない肉人を
食えばよかったのに食わなかった
食われなかった ....
正直な話、私は、もう、どこかから活字の詩集を出したり、詩の賞を狙ったり、ということをやる気がなくなった。もちろん、どこぞが、お願い本だして、とか、お願い賞もらって、と言ってきたら、やぶさかではない(笑 .... ―ほしかった、
―わたしも、
―何がほしかったの、
―あなたが、
―俺の何が、
―あなたの指も、手も、舌も、それから、
―それから?
―いま入ってるもの、
―入ったり出たりしてるよ、
 ....
1珈琲
2バニラ
3ミント
4チーズ
5スパイス全般
6緑茶
7メンソール煙草
8杉に近い種の木を焼く匂い
9雨が近いときの匂い
10森の土の匂い
11灯油の匂 ....
何度も書いてきたのですりきれて穴が開きそうになってきたが、私は悪人になりたいのだ。それも大嘘つきの大偽善家の大悪人に、である。できれば新興宗教の教祖みたいなのがよろしい。しかしたぶん私にそこまでの才能 .... 捨てたつもりはなかったのです
だってこの国にゴミはないのですから
ええ だから 捨てたつもりは全然なかったのです

あのひとの影を いえ あのひとへの愛を
私はあのひとが残していった家にきち ....
{引用=あかちゃんとわたし
フライパンでやかれた
フライパンはすばらしくあつかった}

ちっちゃいころおぼえたはなうた なんかどこかまちがってるかもだけど でも きもちよくはなうた唄いながら  ....
青いタイルのベランダに降り積もる羽蟻の死骸
雨のない夏 睡魔に襲われる夕刻

ゆっくりと旋回しながら
飛行少年が落ちてくる

脚を尖らせて私は歩く

あなたはコンパスで地球を計り
風 ....
五月半ばの空は晴れ渡り
真っ暗な空に星と太陽が並んで光る
という風景を見るためには
大気をすべて消去する必要があるけど
そこまで無理することないわ
面倒だから五月闇で充分
まだらに曇る空か ....
明るい朝の日差しのなかで。
痙攣する手が手渡そうとする綿毛のたんぽぽ。
飛び立ってゆく綿毛、綿毛、
白いこどもたち。


白いのは綿毛ではなく世界ではなく私の視界でありより正しく言うならば ....
最初に言っときますが、私にモラルとか良識とか常識とかコモンセンスとか(みんな似たよーな意味やん)を求めてはいけません。あと念のために言うときますが、私は、趣味のガクモンで俳句と民俗学をやり、一年に一度 .... 片足だけ靴履いて
レプラコーンに会いに行こうよ
どこにも続かない道を
どこまでも行こうよ
いつだって空は俺の庭だったよ
無法なソ連の女パイロットが飛び交うときも
嫌味な米軍野郎が進んでくるときも
空はきっと俺たちに逃げ場を提供してくれた

あるとき攻撃をすりぬけて雲の上に出て
 ....
切り刻め
春を
芽吹きを
生え初めたばかりのあわい下草を

切り裂け
よく研いだ鉈で
大地を
老いぼれた大樹を
枯れながらまだ生にしがみつく老骨を

一刀両断されたきみの住まいに ....
青い壁は膨らみ私は身動きがとれない
東側の大きな窓は下向きになる
広場に立ち並び仰ぐひとびと

ぎーよんぎよんと振り子のように
揺れている世界
上下に左右に動きたわんでゆく風景
危う ....
夕暮れの空にはむくどりが群れて
毎日あんなことしてて
むくどりは飽きないのだろうかと思う私も
飽きもせず夕飯をつくる
いや飽きてるんだけど
夕飯に飽きても
生きてるのに飽きても
生きてな ....
白百合の季節ではないから
梅の枝を切ってきた
山の梅だから
きっと白い花が咲くだろう

ほんとのことをいえば
白い花はあんまり好きじゃない
私が好きな花は深紅の彼岸花で
それも墓地やな ....
plain damageをなんて訳そうかと思い悩みながら師走の
群衆のなか歩いていた
とおもっていたとき

からっかぜが吹きすぎたプルトニウムのからっかぜが
あそこから60キロ半径にあるすべ ....
 私はもともとマンガが書きたかったヒトなんだけれど、絵がぜんぜん描けないのでやめてしまった。しかたないので小説を書こうとしたけどうまく行かない。どうしてうまく行かないかとゆーと、10枚くらい書いたとこ .... まだ言ってなかったかもしれないけど
きいてなかったんなら覚えておいてくれ
共感はいらない
そんなもんいらねー
私の言葉なんか
ぶっとばしてくれ
ティッシュがわりに鼻かんでうっちゃってくれ
 ....
しらじらと明るい午後二時の浜辺
空はうんざりするほど晴れ渡り
こんちくしょー嘘だろと思うくらい雲ひとつなく
砂は一粒一粒がそれ自身の光を放ち
そのくせどれもが真っ白で
海の彼方ににじむのは伊 ....
1.白馬の王子(わたしの巻き毛のリケ)

颯爽と白馬に乗って駆けてくる
巻き毛の王子は
ぶざまな小男でやぶにらみ
しかし王子がパチン!と指を鳴らせば

王子の姿は誰よりうるわしく ....
俺は「ありがとう」と言った。

朝起きてからずっと目の焦点が合わなくて俺は窓を開けて空は高曇りで
ノーテンキに雀が鳴いていて医者に電話をかけたら予約がいっぱいでど
うしてくれるんだ何か起きたら ....
るかさんの佐々宝砂さんおすすめリスト(40)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
恐竜は鳥になってしまった- 佐々宝砂自由詩6+*10-9-3
When_I_was_young- 佐々宝砂自由詩2*08-11-9
きつね雨- 佐々宝砂自由詩108-6-24
海鼠の味- 佐々宝砂自由詩7*08-6-19
お月さんいくつ- 佐々宝砂自由詩308-2-17
「ラブアンドピース」に対する異議申し立て- 佐々宝砂散文(批評 ...20+*07-8-8
瓶底眼鏡- 佐々宝砂自由詩8*07-4-24
創書日和。縁_【世界の縁に立つ三つの肖像】- 佐々宝砂自由詩1207-4-17
詩の携帯性- 佐々宝砂散文(批評 ...10*06-12-30
言葉は重要- 佐々宝砂自由詩1*06-12-24
すきなもの100、あるいは私の「自分らしさ」- 佐々宝砂散文(批評 ...2*06-12-22
表面以外はみんな嘘- 佐々宝砂散文(批評 ...8+06-12-19
ゴミのない国で_リターンズ- 佐々宝砂自由詩906-11-15
あかちゃんとわたし- 佐々宝砂自由詩5*06-9-17
風の名前- 佐々宝砂自由詩706-5-22
さみだれ- 佐々宝砂自由詩7*06-5-15
震顫- 佐々宝砂自由詩1406-4-15
意志でなく運命でなく(愛国心について)- 佐々宝砂散文(批評 ...4*06-4-13
明日には消える- 佐々宝砂携帯写真+ ...1206-3-16
ようこそ_新米くん- 佐々宝砂自由詩506-3-10
冷蔵庫の扉に貼ってあったメモ- 佐々宝砂自由詩1206-3-6
青い切符- 佐々宝砂自由詩406-1-27
鍋が煮え立つまでの即興- 佐々宝砂自由詩12+*06-1-25
白梅- 佐々宝砂自由詩11*06-1-10
ゴン太くんとふたあり- 佐々宝砂自由詩12*05-12-13
昔の駄文「詩の人称について」- 佐々宝砂散文(批評 ...7*05-11-12
まだ言ってなかったかもしれないけど- 佐々宝砂自由詩6*05-11-8
願望充足2- 佐々宝砂自由詩7*05-11-6
幻想の王国_あるいは_詩権神授説- 佐々宝砂自由詩505-8-16
踏みのめらかし踏みすべり- 佐々宝砂自由詩7*05-8-1

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