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あじみをさせて
みどりの小道
生れたばかりの若草のあじ
かなしくないあじ
やさしくないあじ
みずのあじ
あじみをさせて
ももいろ並木
やくめの終わった花びらのあじ
こわくない ....
忘れられない絵は全て夜明け
夜明け 太陽は冷たかった
叫ぼうと息を吸い途方にくれる
海を見て空を見て途方にくれる
立ちつくし歩き立ちつくしている
おま ....
月の夢いちめんに辰砂のさばく
そぞろ歌くちびるにカステラの月
眠りの木ヘビの毒ふたつめの夢
月の下ひづめ鳴く声をきかせて
10年くらい前「ウォーリーをさがせ!」(マーティン ハンドフォード著 フレーベル館)という絵本が流行った。ストーリーはなく、見開きいっぱいに描かれたたくさんの人の中から、縞々シャツのウォーリーを探し ....
お遅うございます。
夜ですね。
昼行性の私達は眠る時間です。
今日も一日しっかりと体を弛緩させてください。
データをバラバラにして整理してください。
自分の事をずいぶんシンプルと思っていまし ....
何千という群れを養う
豊かな牧草地の中で
音楽は再生した
静かに呼吸しなければ
その音に紛れてしまう
星の明滅よりも微かに
息をひそめて
やがて高音部が聞こえてくる
そして低音 ....
クジを引いて、中をみたとき消えるもの
花が咲いて、そのとき消えるもの
求めて求めてやっと辿り着いて、消えるもの
氷でできたグラスが消える
名のない匂いの記憶が消える
人には言えない重 ....
揺れるたび
気がついて
明日を誘った夏の風
歩道に深まる僕の影
大空と
呼んでみる
ガードレールに腰掛けて
知らない翼は陽に透けて
身体気象情報をお知らせします
晴れ ....
−祈りは役に立たない
いつか言われた
その言葉ずっと胸にひっかかっていたけど
やっぱり認められない
何かできることあるかなぁと探しても
何だかひとつも見つからなくて
結局いつも ....
小さな口笛風に飛んでく
メロディーが不思議なのは
思いつきだから
草っ原の朝露が
少しズボンに染みてきた
僕は何も考えていないから
ヒュヒュヒューヒュー
カラスが一羽降りてきた
....
春風 二人飛び込みながら
微笑と予想外の提案
「約束は飛行機雲の日曜日」
500円硬貨 腕時計 合言葉 揃えて
共作共演の時間差外出
街路樹 信号無視 街ごとのジャメビュ
....
冬
灯りを点けない夕方は
何故かどきどきする
小さいときなら遊びつかれて
夕飯まで
少し眠った
ストーブ上のユキダルマ
履き替えた靴下
苛めた犬
ソリのきしみ
耳切る風 ....