青い葡萄
小禽


乾いた靴がまた濡れ始める頃
少女はもう一度溜め息をついた
外では雨が降り続いている

柔らかな毛布が本当に好きで
夕方が来る前には眠っていた幼少の頃

いつの間に踏んだのだろうか
青い葡萄がそこら中で潰れているのだ



自由詩 青い葡萄 Copyright 小禽 2008-05-06 11:36:37
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