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遺伝子の乗り物である僕たちは
摂理の維持装置としての個体を
あたえられたのかもしれない

数学は世界を解析する不思議な詩
物理学者はたぶんときどき詩人

純粋哲学あるいは応用哲学
でも ....
いつも通貨は飢民を迂回して流通する
いびつな地球儀の舵をとっているのは誰
鍋の底に経済の残滓がEDMみたいだ

僕は誰。僕のからだのなかには吸い殻と
古い写真と優しかった女しかいないから
 ....
詩人の肖像は
誰にもわからない

あるときは
長く執拗な夏
異教徒の祈り

暮色の岸辺の苫屋の
清貧という夕餉

園遊会での貴婦人の
緊密なコルセットの誘惑

屋根裏の経済 ....
哲学者と詩人と新宿のホームレス
もしも資質があればなんにでも

応用数学者と宇宙物理学者あるいは
ドビュッシーとツトム・ヤマシタ

こんな問題意識で生き伸びても
脳力もないのに戸惑うだけ ....
無限につらなってゆく世界の果ての階段を
親しげな不条理とうでを組んできみがのぼってゆく

いつもおもうけれど
宇宙のなかの点にすぎないのに
点には面積がないのに
線にも幅がないのに
ぼく ....
今日もとりあえず元気で行こうハイタッチ
いつも優しいばくだんを作っている
そんなひとが好きだ

ひらきなおれない中途半端な言い訳
落札できまる交換価値とは無縁ではなくても
それでもやっぱり ....
たぶん僕は悩殺よりも瞬殺派だ
まわりくどい締めゴロシよりは死刑が良い

ときどき趣旨を忘れたりするが
詩みたいなものを日記みたいに描く

僕にはまっとうな友達がいないみたいだ

アビー ....
海の見える窓辺に
ちいさな灯火で本を読む

誰もいない部屋は暖かくすこしだけ湿っている
昼間にはここから木枯らしを耐えるしなやかな小枝がみえて

優しくて透明なものだけを感じようとしてみる ....
破片が総合される月には
僕はたぶん接ぎ合わせるために

ちっちゃな経理係を呼び起こして
ちょっとだけ仕事をしてもらう

小欲知足
サブスクリプション

仮説と証明と検証
とってお ....
互いにスパークする宇宙で起きた出来事があり
誰も入り込めない花園の君がいていつか僕は叙情になる

面倒くさい真実ばかりがまかり通って
優しい嘘はにぎりつぶされて疑問ばかりが生き残る

レノ ....
君の吐息はちいさな部屋の空気を揺らし
君の想念はだれかのベッドにしのびこみ
不思議な夢を紡ぐだろうか

ヴィトゲンシュタインにも小さな教え子に
猫の骸骨を組み立てさせたり
社会実習を経験さ ....
婉曲な月が浮かんでいる
高橋留美子とつげよしはるが好きで
藤原新也と東京漂流する夢をみる

彼女の方程式は誰も試さないほうがよい
ゆれうごく等記号の
ちっちゃな解決なんてほっとけばよいのだ ....
まいにち鉛筆を削る
一本でいいんだ無心に削る

まいにち本を読む
一頁でもよくてジャンルも問わない

カレンダーがひとつづつ塗りつぶされてゆく
でも鉛筆を削らないと本を読まないと墜ちてゆ ....
いい加減に書き散らした日記を死ぬまでつけようか
時間と空間が混乱しては想いは惑い腹も減るだろう

冷たい朝の空気が夜に萎えた神経に障るあさは

棄てられた男は塵箱のように
女を浄化できるの ....
ちいさくてとってもちいさな貝殻があった

優しくてとってもやさしい友達がいた時もあった

幼いころ姉がひらがなの練習をしていた
たぶん卓袱台で宿題でもしていたのでしょうか

対面でそれを ....
夜更けに僕の勤務は始まる
夜明けに僕の勤務は終わらない
それとはあまり関係ないが

夜桜ばかりが散りかかる明治通り
では大正通りはないのかと考えたりするが
昭和通りはたぶん各地に点在 ....
トルコとギリシャでの休暇って
僕にはありえない夢なのかもね


ささくれていきているのかもしれない
やさぐれていきていないとはおもうけど

裏切ったものはかずしれず
愛したものも多少は ....
原初のもりのなかには
原初の夢があったのだろうか

生命ははじめて声をだしたときに
詩を綴っただろうか

曖昧な系統樹のはてに僕たちは
何の権利もないことを知るが

それが自由なのか ....
遥かなる文明の端っこに腰掛けているのです

なんだか大切な靴も失くしてしまいそうで
雨も止んだようなのにぽつねんと一人で腰掛けているのです

忙しい新聞記事を時々は読みたいとおもいます
3 ....
天体望遠鏡で垣間見る宇宙は逆さまで
ときどきのぞくだれかの素顔に似ている

必要のない事と
必要があってもままならない逆さまが

混在している毎日が好きです

僕たちの情報はトイレ ....
きみの空にはいくつもの風がながれ
きみの血流はいくすじかの未来につながっている

まいにちは規定された演技をたずさえて
きみをいざなってゆくちょっとだけ厳しい教室

でもさ きみの壁をとり ....
めまぐるしく生成する
ふてぶてしく存在する

世界を威嚇して
こんもりと丸まった猫

安普請の家作には
いつか花が咲くだろう

ただいま越冬中につき
Don’t disturb  ....
空っぽのパーティーの肉料理
こんもりとぶ厚い太腿

276,000回のキッスと
体裁のよいオードブル

雑誌のポケットにしまわれたゴシップ記事
インデントされたままの挨拶文みたいなラブレ ....
そう、
僕たちはいつも現場にいる
破片

最低の言葉遣いをする低脳だ

たとえ親が死んでも現場にいるし
無縁菩薩の教えなんてしらないし

5百ミリリットルのお茶が欲しいなんて
誰に ....
のんだくれ男とやさぐれ女
とぎすまされた場所にはそぐわない

だれも無関心のふりの都会で
新宿で乗り降りするほどの乗客

手を繋ぎたい天使が裏帳簿に記帳されて
探している煙草は違ったポケ ....
死ぬまでに全てを抹消してしまおうと
無駄に生きていても天球は確実に回転して

とても言葉が軽い時に
やっぱり訃報と交換なのだが

Resetすることを恐れてはならないと想う
リセットで救 ....
問い返すたびに僕が増えてゆく
ジミヘンのファズノイズでもあるまいに
あるいはピンクフロイドのエコーズ

探す程に海は深く遠く風ばかりが吹いている
僕のこころの荒涼が優しく増殖してゆく
 ....
雲梯にぶらさがっていた君たちは
いつか僕の子供でも仲間でも家族でさえも無くなって

風はきっと順番にあらたな名前を生み出してゆくのだろう

忘れ去られる恋人達にもせめて懐かしい墓碑銘を
そ ....
はてしない海原をほんとうにボートで横切ってきたのだろうか
詰まらないことで
凹みはしないがだれも助けのない雑踏のなかを

天気予報のない生活の中で
気象予報士になれたら素敵だったかもしれない ....
ことばって何処にあるの
辞書のなかに埋もれているの

人間って何処にいるの
へそまがりな生き物じゃあなければよいけれど

幸福と善とはいっしょなのでしょうか
あるいは幸福のしっぽが見え隠 ....
ナンモナイデスさんの梅昆布茶さんおすすめリスト(86)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
遺伝子のうた- 梅昆布茶自由詩1621-12-16
棄民のうた- 梅昆布茶自由詩1221-12-1
詩人の肖像- 梅昆布茶自由詩2121-9-23
発掘幻想曲- 梅昆布茶自由詩1221-8-27
さめたコーヒーのうた- 梅昆布茶自由詩1621-7-29
夏なんです- 梅昆布茶自由詩1421-7-20
所在- 梅昆布茶自由詩11*21-3-15
窓辺- 梅昆布茶自由詩1020-12-30
サブスクリプト- 梅昆布茶自由詩1220-12-22
スパーク- 梅昆布茶自由詩1420-10-18
君の宇宙- 梅昆布茶自由詩720-7-22
彼女の方程式- 梅昆布茶自由詩1020-6-9
間伐- 梅昆布茶自由詩1020-6-2
海にたどりつく- 梅昆布茶自由詩1020-5-11
五月の歌- 梅昆布茶自由詩1020-5-5
なにもなかった昭和に寄せて- 梅昆布茶自由詩5*20-4-21
E.クラプトンの休暇- 梅昆布茶自由詩320-4-3
原初の森- 梅昆布茶自由詩1020-3-23
腰掛け- 梅昆布茶自由詩820-3-16
時間と夢- 梅昆布茶自由詩620-3-3
教室- 梅昆布茶自由詩720-2-25
越冬猫- 梅昆布茶自由詩420-1-29
パーティー- 梅昆布茶自由詩820-1-21
冬籠り- 梅昆布茶自由詩1020-1-1
のんだくれ- 梅昆布茶自由詩1419-12-24
亡命の星- 梅昆布茶自由詩1219-12-11
- 梅昆布茶自由詩1319-11-26
ふたつめの秋- 梅昆布茶自由詩10*19-11-24
- 梅昆布茶自由詩819-11-18
ことば- 梅昆布茶自由詩1519-11-4

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