すべてのおすすめ
そうだね、
戦争があったんだ。たしかに。
私の血の中に流れる色のない祖母の声は、
終戦の真っ青な夏空をしている。
春はどうだったろう。そういえば戦争の春のことを
聞いたことがない。春 ....
薄ピンク色 愛を乞ういろを なでる ひたすらに
ああ、知っているよ まっすぐに
舌から垂れていく粘膜は都市を浸食していきますね。崩落していく花の詰められた箱から解放されて飛び立つ夜の白鳥の夢で ....
真珠はだれに殺された
孫娘に殺された。
(はないちもんめ あの子が欲しい)
孫娘は泣いている
おうちに帰りたいと
泣いている
真珠の背中のぬくもりが
帰るおうちよ
ほたほた落 ....
「黄色い傘」
きいろい傘が咲いていて
わたしのうえに 屋根になっている
かさついた
この指は
皿を洗い刺繍をし文字を打ち
自由になりたくて
書いていたはずの文字に
とらわれ ....
雨の日のあくる日
学校のうらの公園に
みずたまり
ができていたよ
みずうみ
みたいだったよ
みずうみには
ケヤキの葉っぱが陽に射られてみどりに
きゃあきゃあと光っていたよ
女 ....
冬のあいだは閉じていた即売所に
春の野菜が並ぶのをみにいった
空に白い梅の花が
燃え上がるように咲いている
ハンチング帽をかぶった老人が杖をつきながら
老犬とゆったりと歩いていた
....
私は中学を出て、友人の家を転々としながら生きていた。時たま家に帰ったけれど、親は何も言わない。マンションの台所のテーブルやそこらには、たっぷりの食事やおやつが大量に何日もそのまま置かれ、腐って匂いを ....
ナンモナイデスさんの田中修子さんおすすめリスト
(7)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
春の花
-
田中修子
自由詩
16*
21-2-27
かぎ編針で刺す
-
田中修子
自由詩
5*
19-10-23
花真珠のくびかざり
-
田中修子
自由詩
12
19-4-3
ちいさなちいさなことばたち_二
-
田中修子
自由詩
15
18-11-12
初夏の奇跡
-
田中修子
自由詩
8*
18-6-3
人と犬は枝と花
-
田中修子
自由詩
10*
17-3-23
うみのほね
-
田中修子
散文(批評 ...
7*
16-12-26
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する