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点と点を結ぶための線が
輪郭をはみ出していくような
新しい星を描いた夜は
手裏剣よりも遠くへ飛びたい
金平糖みたいな甘い星が
好きと嫌いとどうでも良いという
わがままなエゴリズムを作って
 ....
線路の隣で揺れるコスモスが
うなだれた首を守りきれずに
飛ばされていく自分のように

シャツのアイロンを忘れたくらいで
家に戻るのが面倒になって

朝は行列に並ぶことなく
好きな映画を ....
制服のふたりがイヤフォンを分けて
同じ音楽の風に乗ったまま

片耳を横切るかすれた予鈴
真ん中でぶつかる裏声の歌

美しいものに触れるとみんな
お腹がいっぱいになりませんか

鞄の中 ....
こっくりとした
黄色の満月が

ぽっかりと浮かぶ
十月の夜

すっかりと冷えた
心を温める

まっすぐな光に
酔いしれて

うっすらと重くなる
瞼を閉じれば

しっかりと ....
地元に着いて
星空が見えた

ハァーって息を
届けようとしても
空は果てしなく
遠い玄関に

スリッパさえも
置いてくれないまま

締め出すように
冷たい北風

この空き家 ....
死ぬまでずっと
哀しみを持ち越さなきゃ
生きられない気がして
亡き人の写真を持ち歩く

髪の毛が黒くて
派手な口紅を塗った
若い頃のお母さん

どことなく私もそこへ
向かっているん ....
自転車で二人乗り
映画みたいには
うまくいかなくて

悔しそうに降りた
男の子の肩を
女の子が押さえる
数秒間の

無造作な仕草が
優しく見えて

きっと人は
寄りかかりたく ....
少しだけ
冷たくなった風が
両腕の周りで
遊べるように

選んだ半袖を
迷うのもあと
どのくらいかな

素肌を感じる
心地よさを知った
僕の体温は
低いのだけれど

夏の太 ....
枯れ果てながら
忘れられる花は
一年後に咲けば
思い出して貰えるのに

頭の中で回る
ダイヤのような
君の記憶は
何を照らすだろう

新しい道を
歩く人がいて
振り返ることが
 ....
今日も一日
横になっていた

詩を書く時だけ
縦になっている

思考が止まっても
時計の音が
メトロノーム
みたいに聞こえて

あと数分で
眠気が襲ってくる

明日は少し
 ....
漠然とした欲求の中で
表現という橋を渡っている

右手に持ったペンの感触が
やっぱりここだと思わせるほど
ノートの上で走り回りたがる

消しゴムの体が小さくなる度に
良い作品が書ける気 ....
熱を含んだ雨が空を刻み
冷たい窓に水滴を残し
レシートの角で当てると痛がり
愛に例えるとそれは君だった

ハンバーグの肉汁みたいに
汚れたものしか出てこない体を

擦り合わせてパスポー ....
だるまさんが転んだと
遊びながら目を開けると
いつの間にか姿を消して

誰もいなくなった公園のススキが
半ズボンの膝を撫でていくのを
見とれているから置いて行かれた

皆どこに隠れてる ....
優しさと厳しさを
眼鏡のレンズに入れて
見える世界は

教え合って渡り合って
釣り合うようになるから
ぼやけた視界で
諦めずに探した

遅くはない未来を
待つよりも一緒に
掴まえ ....
都会のスピードに慣れようとして
おもりを外した身体で生きる

良く見えない星に掴まるよりも
ネオンの明かりが無個性に光り
次から次へと流れていくから
タクシーを止めるのが下手だった

 ....
柔らかい視線
肌触りの良い声
動き始めた心は帰れない

ステージの上はケーキみたいで
君の身体が発光するから
キャンドルみたいに揺れていようよ

やっと会えたという共通言語が
通じる ....
出会いと別れの時刻表を走る
駅はいつも出入り口で混んで
感傷に浸る間も無く電車が通り

手紙を書くよという君の声が
今日は何だか良く聞こえなくて
飲み込んだ言葉が胸に刺さり
いつしか抜け ....
打ち上げ花火の中に
自転車を探して
君を後ろに乗せたい

咲いては消える
その間に僕等は

トンネルを越えて
ペダルを漕ぐから
いつもより明るく
時間が進む

夜空の星を
カ ....
野球帽のツバを折り曲げるように
ガムシロップの蓋を開けたから

ピュッと飛び出す液体で濡れた
指先を舐める仕草が可愛い

アイスティーを揺らすストローが
落ち着きのない姿で動いて
積ま ....
誰かと結ばれて
ひとつになることを
望んでいたのに

少年はいつか夢を捨てながら
父さんになって家族を作る

子供ができたら変わると言うけど
僕にそこまでの愛があるかな

汚れた血 ....
空気に落とした涙の色は
風が伝えるエメラルド

もう大丈夫と微笑みが揺れて
少し引きつった顔でも
道を誤らないために行く

微熱を振りかざし
追いかけている
その溜め息は熱く
君の ....
傷口のどこかで感染したから
血管が浮いて逃げようとしてる
体温計の届かない場所で
熱を出しても解らなくなるね

目覚まし時計が鳴るまでの間
ゆっくり休めと世界を止めて
君の心臓に合流でき ....
金魚が泳いでポイを近付ける
尾びれで破られた薄紙はまるで
朝に剥がした障子みたいに
穴を開けながら太陽を見てる

残念ですねと言われたとしても
金魚が欲しかった訳じゃなくて
逃げるように ....
落ち葉を踏むと
くしゃみをするから
肺が潰れて
壊れてしまうね
折り重なった
体をかばい合い
伝染病のように
死んでいく

同じ顔をした
違う命に
秋という音が
渡される時
 ....
その光、その色
ジェラシーに似てる
太陽の末路
心にも沈める
海があったら
こんなにも熱く
燃えたりはしない

鍵穴から
ねじ込んだ想いを
君は受け取って
くれなかったね
あれ ....
立っている
風のないブランコの上で
身体に巻き付けた鎖の鎧

もう抱きしめたり出来なくなった
誰かの抜け殻に熱を上げて
錆びた鎖には映らなかった
思い出の日々を揺らし始める

砂時計 ....
手書きのノートに
斜線が出来て
立ち上がれない
言葉を知っている

重たい文鎮を
乗せたように
闇に沈む船が
何隻もあり

光を求めて
与えられずに
深海の淵を
彷徨う魂
 ....
空の傷口から溢れる雨が
髪の毛をとかし束になるまで
触れられることのなかった身体を
守って来たんだ呪って来たんだ

掌を滑る雨の粒は丸く
パチンコみたいに弾かれながら
運命線の先に立ち止 ....
順番通りに死んでいくのなら
僕は何番目の星になるの

ビニール傘が裸になるような
風が吹いて雨が降って
おにぎりが三角じゃなかった夜

いなくなったお母さんのことで
食欲をなくすはずだ ....
死刑台に上がるような気分で
白いノートを開いて書きます

生きたい生きたい
夢があるんだ

白い言葉を黒に書くのには
チョークと黒板がお似合いですね
間村長さんのミナト 螢さんおすすめリスト(57)
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半袖- ミナト ...自由詩218-9-14
最後の詩- ミナト ...自由詩118-9-14
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グロリア- ミナト ...自由詩118-8-29
自営業- ミナト ...自由詩218-8-28
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