すべてのおすすめ
春を待たずに旅にでたいよ
根雪が薄い足をつつむうち
花の気配に気付かぬように
ぬきあしであの国道にでるよ
君の石が転がってるよ
黒く濡れた ....
こどもたちが
口を真っ赤にしながら
園庭であそんでいる
誰かをつかまえ
気に食わなければ噛みつくために
こどもたちは
細い睫毛にひとつずつ
金銀の王冠をつけており
その毛並みは ....
十分ほど歩くと海がある
そこに行くまでに魚屋がある
食べられるための魚が置いてある
あなたはきっと
今でも
魚の目を見れず
逸らして自転車を軽やかに(でも重々しく) ....
あなたを思い悲しくなることで
わたしは今日を生きている
なにもないところで躓きそうになる
と紙に書いてみる
東京の前に
あなたの天気を確認する
いっきに何かを啜る
戸惑い ....
あなたがあまりにも大きく樹をゆらしたので
花びらが落ちているのだった
色とりどりのかみふぶきに混じって
潔白な白がくるりまっているのだ
地上ではパレード
美しくなった出会いと別れへの ....
ささやかに
くりひろげられる祝宴
ノートブックの
きれはしの中の
外側の
銀世界
にはほど遠い
ところどころに煙った雪
落ちてく
地下茎すらとどかないどこか
....
ここに書き込むのは初めてです、フユナですコンバンハ。
「消えてしまいたい」というこの題名に惹かれた方に読んで欲しくて、
今日の自サイトから日記を転載したものです。
不幸自慢だと思われてしまうかも ....
二匹の鮭が
内蔵を捨てられ
切れ端をからませていた
私の手はまだ薄いが
母の手は血にまみれている
頸骨ははさみでぶち切り
卵と白子は引きずり出した
その度にあがる、歓声
嬉 ....