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鍵を持っていたんだよね、君は
閉じた空に背を向けて、僕らは山へ登っていく
道筋を辿って、汗をぬぐって
ひたすら
足の上下運動を繰り返す
ねえ 君は
上下運動なん ....
午後 誰もいない家の中を 醒めた眠りから引きずられて
歩いている 春の匂いがした 北のベランダから薄い日の光が
廊下を明るくして白い壁紙に黒い木のトリカテル
....
リキュールゼリーを食べて 酔ってしまった夜
蛍光灯の下で 瞬いていたのは自分の目蓋だった
ローソクを一本 皿の上に置いてみる
横にあるフォークとナイフ 銀食器の光り
....
を、ありがとう。ね。
浜崎あゆみの声って伸びないなあ、なんて今更言ってみてさ、
君の手の平をそっと齧ってみる。君の肘をそっと舐めてみる。
ぺろぺろ。ね。
鳥たちが冬を支えて帰ってくる。 ....
手首から少しずつ剥がれていく
鱗が
ぱらぱらと 床に散っていく 雨が
降り続いていた
きらきら している 鱗の欠片が
降り積もっていく
....
君が
くれた
飴玉を しゃぶり続ける
何日も洗っていなかった髪の毛から
何か 不明瞭な音がする
喫茶店で笑っていた
呼 ....
日時不明 ロリータコンプレックス
君のお尻を引き裂きたい ハウスキーパーmemo、
愛してみたい 地下室便器
コーデュロイの膝で君に 抱かれたい
数かぞえて 吐いてみる ベッドの下の部屋
....
痣が むこう三軒隣りのお姉さんの腕に塗り込まれていた
(おはようございます)
そう 言わずに 黙礼を交わし合って 互いの痣を青く
....
違法駐車を繰り返す 狂う
音をたてて歩き続ける 狂う
死ねって何度言った ?
唇が
繰り返す
....
「恋ってなに」
飛べるもの?
恋人って
なに、
あなたと一緒に ....
家に帰ると 鞄の奥深くから取り出した
携帯に公衆電話から着信があった
そういうことをするのは多分 馨ちゃんだけで
でも何となく 電話をするのは憚られたので
電話してくれた? ....
抱きしめて 歌を (歌を、)
あなたの 匂いや
あなたの 皮膚や
あなたの 内の世界
特急電車が好きだった 普通電車と違って
特急電 ....
妹はよくセックスは嫌いだと言った
「恋人も嫌いさ だって鬱陶しいもん 恋って何だろう ふん
そんなもんがあるとしてさ
・・・私さ ね 人が隣にいる体温が、熱さが好きなんだ
....