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世界とは万華鏡に映った地獄である。
それが風に吹かれてくるりと回っている。
いつか会えるときまで
枯葉が
砂になるまで
両手ですくいとって
散っていく
その上をセリが
嬉しそうに歩く
そう
いつの日か
というときの
未来は
眠りの
....
静かに
指をあてた
静かとは
ゆらぎ
静かとは
雨
静かに
そう言う
あなたが
薄暗くて
もう
見えない
1.
9月
冷えた朝がきた
2.
電車を通り抜けるような
風は吹かない
3.
書ききれない言葉や
伝えられない言葉が
指の間から
夢をみせる
4.
....
虚ろな顔だ
巨大な白い顔が僕の頭上を覆うので
口のなかから もう一つ頭を取り出して
紐に括り付けながら空に昇ってみた。
巨大な顔は回転しながらただ泣き叫ぶばかり
視界に広 ....
足跡が一つ
僕の前の廊下に
ついている。
あまりにも小さく
不気味な足跡
ひょっとすると
僕のお母さんかもしれない
そう思って跡をつける
足跡が一つ
部屋のカーテンの影に
....