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凍える桜の枝を煮る
花の色に染まる
記憶のひとひら
なくしそうな
砂のらくがき
ため息で
消して
あなたの指した
電柱の奏でる擦弦楽の季節
手をさしのべても
触れるもの何も ....
大阪駅
十一番線
遠い目をした
電気機関車
彼方への思いだけで
切符を買いはしなかったか?
帰るという意味を
部屋に忘れてこなかったか?
いつもどこかに
....
いつでも思い出せるということと
いつまでも忘れないでいることの違いを
知らなかったのです
それは
アルバムに貼り付けてしまい込むことと
手帳に入れて持ち運ぶことのような
違いなのでしょ ....
メールでは返信を促しているようで
そんなことを期待しない今日の私は
便箋に走らせてみようと思うのです
書き出しは、季節のことや天気のこと
やわらかに二人がつながっている
なんてことを ....
砂時計が流すことのない一粒の砂
悲しみを知るか
桜を手折る時、残された枝の揺らぎ
寂しさを知るか
発電と称して進むことのないプロペラの空回り
孤独を知るか
鍛えられていく鉄塊の ....
中央改札を出たら
階段の手前にいくつかの柱がみえる
その陰にぼんやりと
いつも誰かが待っている
少女だったり、サラリーマンだったり
学生服だったり、主婦だったり
日替わりで、何かを ....
涙がつたっていた
朝のことだ
見ていたのか
夢を
(思い出せない)
遠くから鈴の音
昨晩のことだ
届いたのか
手紙が
(治らない)
涙がつたっていた
朝の風が
....
皮膚が邪魔だ
熱だけが祭りのようで
街灯までが青白く貫く
ああ、皮膚が邪魔だ
この世界と私を
容赦なく隔てる
この外套を捨て去ってしまえば
多少は見苦しい液体を
ばら蒔くかも知 ....
るかさんのたりぽん(大理 奔)さんおすすめリスト
(8)
タイトル
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カテゴリ
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日付
それが喩え、だとしても
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たりぽん ...
自由詩
16*
06-2-3
駅・十一番線
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たりぽん ...
自由詩
12*
06-1-12
わすれな草
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たりぽん ...
自由詩
7
05-12-11
星空の宛先
-
たりぽん ...
自由詩
20*
05-10-10
片糸でんわ
-
たりぽん ...
自由詩
11*
05-9-29
駅:難波
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たりぽん ...
自由詩
8+*
05-9-3
傷という祭り
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たりぽん ...
自由詩
8*
05-8-10
この皮膚がなければ
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たりぽん ...
自由詩
14*
05-7-23
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