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寒さが嫌で仕方が無かった
温度の無い末端を晒して歩いている
其処は白の降る道
遠鳴りに聞こえる汽笛の音を跨ぎ目を細める
少しずつ白にワタシを預けながら消えてゆけると ....
ある日の彼女は群青の空気を背にこう言った
嗚呼なんて浅ましいのかそれでも人間か、生きものかと
朝焼けを目に押し充てて奥の神経は焦げつき黒い涙ばかりが
閉じた本の隙間から紙魚 ....
世界の終わり
円になって座る緑の子供たち
暗い風景に泳いで雪虫を口から出していた
壊死しだす末端はしだいに
君の為だけだと呟いて枯れていってしまう
....
冷蔵庫を開け閉めするように彼女の瞼も動いた
真っ白な空間を食べるようにただひたすら
肉色をした塊は空気を飲み込んで、吐いて
線路の上で液体と固体に別れた鳩のように鳴いていた
....
窮屈な塩素の木に垂れ下がるのは死体ではありますが、
先は無いということなので勝手に解釈をさせて戴いて居ります
ドレークの海からの便りだけを其の浜辺は大事にしているので、
役に立つと ....