とても

普通の家庭の
冷蔵庫とは思えない

からっぽなのである

けして
キレイなのでもない

玉葱の皮が底にある

これがわたしと
言われたなら

納得する

夫 ....
「ママ、ママ、ママ」
と呼ばれて
振り向く
ホームセンターの中
カゴの中に
ふくろうの仔
ああ、
お前かあ
覗き込むと
何度も何度も
「ママ、ママ、ママ」
ふと気がつくと
周り ....
私の葬式がささやかに執り行われ
友人らが久しぶりに集まった
青空には透明な道が果てしなく続き
新緑に人々の喪服が映えて美しかった
一滴の涙も流されず むしろ
想い出を懐かしむ声で
小さな式 ....
太陽は ハルシオンになり
満月の 夜 墓標は
デパスとなる

太陽を つかめ
「酩酊感、王冠を 被れるよ ピカピカの 脳 睡眠障害の 王者
逃れられなくなる 昔は 一杯いたのにね 

 ....
十六歳の感傷に腰掛けて
ぼくは詩を書き始めた
ぼくの孤独といえば
せいぜいコップ一杯分の涙ほどしかなかったけれど
二十億光年の彼方の星からの引力で
コップの水が波立つことを幻想するのだっ ....
スイッチを「パチン」と入れて、

と思ったら
スイッチがない。

あるはずのところに
スイッチがない。

昨日、
夜寝るときにはあったのに。

今朝、
顔を洗ったときにはあった ....
あたしのママは不幸せ
あたしのパパはろくでなし
娘のあたしはその間
いったりきたり 綱渡り

雲をも掴むいい話
さすらうアパート4畳半
ママはぼさぼさ頭を束ね
欠けた湯飲みでお茶をする ....
それを少女は 
みなに内緒にして
草むらのなかを
さがしていたんだ

川につらなる
あたらしい蜘蛛たちは
糸に針とえさをつけて
釣りをしていたり

雲のなかでは 
ニンジンをぶら ....
ムイテモ
ムイテモ
薄皮の内に私が笑う

ステテモ
ステテモ
捨てているのはやはり私だ

美しく
咲くやもしれぬ蕾を千切り
残酷な子供がするように
一枚 一枚
私を剥いて捨てた ....
気がつけばいつも
君はそこに立っている
君は待つ
遠くに地鳴りを聞きながら
まだ秋には早い日
目の前をつうっと
赤とんぼが通り過ぎていく
同じ高さにある地平線を目指し
旅立っていっ ....
 しあわせは
 すりぬける風
 ひとときのやすらぎ
 明日のことは
 わからない
 
 しあわせは
 すくいあげた水
 たやすくこぼれるけれど
 歩けるぶんだけ
 あればいい
  ....
 


星のように
はじまりと終わりが溶けあいながら
夜の水は空を巡る
岩と岩の間から
枯野と土を錆つかせながら
夜の水は流れ出る


ゆるやかな傾斜に囲まれた道が
少しずつ雨 ....
その岩は岩でしかない。
だからただ、そこに居る。

雨が降り、風が吹き、雪が積もり、雷が落ちても、
その岩は岩でしかない。
ただそこに居続ける。ちっぽけなふやけた岩だ ....
真っ白な

窓の画用紙に

指でなぞった・・・三文字





あ。小さな雨の子消さないで!

けすとあの人が遠くなってしまうから
ポケベル→携帯

人によって着信音がかえれるハイテクさ。

そんなこと最近知ったんよ。

特別なあの人への着信音。

アニメソング?(いやいや)
ラップ?(う〜ん?)
ここは気持ち ....
 悔し紛れの薄闇は
 投げつけた卵の黄身のなかにかくれた
 まだ夜は知らない
 夕焼けばかり見ている

 今日はもう帰らない
 ビビッドは細胞を壊すの

 今日はもう帰らない
 太陽 ....
真夜中の森で月を見た
満月には程遠い
アンバランスな円
妙に自慢げに
名も知らない鳥が一羽
きれいな円を描いて飛んでいた
欠けた月を
笑っているのか
飛べもしないおれを
嘲っているの ....
出会いがしらに、
さようならっていい言葉やね
とあなたは云った
空は低く銀杏の木だけが一本高く見える
出会いがしらにいってくれて助けられた気がして

知り合いへの手紙を破った、日
【カントウタンポポ(Taraxacum platycarpum Dahlst.)】

タンポポという名前はどこから来たのでしょう?

漢名の「蒲公英」の別名に「孛々丁菜」というのがあって、それ ....
カナカナが
鳴いていた

紅の夕日が沈むのさえ
浸れない私だった

いつの間にか
蚊に刺されていて

皴の多い手は
なかなか美しくなれないでいる

自分だけを愛していた頃は
 ....
私には判っていた
あなたが まだ禁じられた歳だってこと
でも 可愛いあなたを
初々しいあなたを
指を咥えて見ているほど
私はねんねじゃないし

私は知らなかった
何にあなたが飽きたのか ....
追いかけても届かない
ゆらゆらと
メールも来ない

私が
恋、と呼ぶものは

逃げ水の距離

いつだって
 
 
 
コンサート打ち上げの夜
僕はあなたに 誘われる
あなたは知っているくせに
知らぬ振りが得意
女の武器 口元に仄めかし
手招きの指先 鳥かごの扉を開け放つ

誰も見てないはずだった
誰も ....
ぼくは というと
このからだに いま とどまっている
このからだが うごくことを やめたとき
ぼくは からだと ともに
たしかな きおくを おいて
どこへ つながってゆくのか
わか ....
老人の 頭を 抱いて
ヒッチハイクに 行こう

躁鬱の 女の かつらを
すすりながら
漢字検定を 受けよう

海辺の 見える
「なすがすべき」道へと

糖尿の 男の 服を着て
降 ....
・・・空気も、薔薇色の雲も、あの深邃な場所にある見えざる天界も
・・・二十五歳である 金子光晴「二十五歳」

穏やかな一日
平日の人気の無い公園で
座 ....
ここで涙を流すともっと崩れてしまう
泣きそうになったら奥歯を食いしばりなさい
昔おばあちゃんが教えてくれた

だから私はいつも奥歯をギリギリ言わしている
ギリギリギリギリギリギリギリ

 ....
悪い子にはなれなかった
投げやりにほどいた長い髪を風になびかせ
夏雲が縺れあう丘の空の下
夢を{ルビ歪=ひず}ませて
立ち尽くしていただけ

「君」がきっと街からここまでさがしに来てくれる ....
渇く渇く渇く潤う
行き止りのない道を
いつまでも

忘れていることがあるにせよ
それは帰れない{ルビ道程=みちのり}であって
忘れていることなど何もないのだ

あどけないうすい影は
 ....
己を知るは己のみ
知らぬ己は白目むき
嘲る己に己嘲り

 ( そんっな事だけぇ人間は ! )
 ( こんっなモノだけぇニンゲンは ! )

誰は誰でも人は人
人は人だけぇ人 ....
かおるさんのおすすめリスト(4124)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
冷蔵庫を開けて二日ほど悩む- 蒼木りん未詩・独白505-7-18
母を呼ぶ声- チアーヌ自由詩1005-7-18
昇天日和_(2005.7.18)- 和泉 輪自由詩3105-7-18
太陽と月の中毒者- 奥津強自由詩305-7-18
夜中に台所でぼくは谷川さんに話しかけたかった- 藤原 実自由詩13*05-7-18
失われたスイッチを求めて- 大覚アキ ...自由詩505-7-18
はんぶん子- ヒビノナ ...自由詩6*05-7-18
「トレードマーク」- プテラノ ...自由詩9*05-7-18
ツバキ- スプート ...自由詩4*05-7-18
ゴールキーパー- たもつ自由詩1705-7-18
しあわせ- yaka自由詩17*05-7-18
遺棄地- 木立 悟自由詩305-7-18
「_いわ。_」- PULL.自由詩11*05-7-18
窓の文字- 淀君自由詩4*05-7-18
着信音- 淀君未詩・独白2*05-7-18
_オレンジの中で死ぬ- 八月のさ ...自由詩905-7-18
円を描く- 大覚アキ ...自由詩405-7-18
いい言葉- 石川和広自由詩13*05-7-18
たんぽぽ考- たりぽん ...散文(批評 ...7*05-7-17
カナカナ- 蒼木りん未詩・独白705-7-17
甘い蜜の罠(Reverse_Side)- 恋月 ぴ ...自由詩2*05-7-17
逃げ水- umineko自由詩3*05-7-17
甘い蜜の罠- 恋月 ぴ ...自由詩4*05-7-17
つうかてん- 玉兎自由詩18*05-7-17
なすがすべき_海辺の_町- 奥津強自由詩305-7-17
二十五歳- The Boys On ...自由詩3*05-7-17
歯を食いしばりなさい- スプート ...自由詩2*05-7-17
丘の空- 塔野夏子自由詩8*05-7-17
主婦- こしごえ自由詩12*05-7-17
しろめ- こしごえ自由詩4*05-7-17

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