脳みそが
君にとっぷりと浸かってしまって
手がつけられない

引きずり上げても 引きずり上げても
ひたひた滴る君の残像が
後を絶たず 伝って落ちる

もはや私は 君で形成されている
 ....
実家から、何の脈絡もなくメロンが届く。どうもよくわからない。ま、自分の行動も脈絡がないので、おそらく血筋なんだろう。

最近のメロンは、取説付きだ。通販の組み立て家具みたい。メロンの歴史。匂いの秘 ....
俺とお前は同じ黄色で
できたら
緑色に生まれたかった
と言ったのは
ギター片手に歌う兄さん
そうだね
俺はからだぢゅう毛に覆われて
いてもよかった
そして日長毛繕いをして
過ごして
 ....
むかし、むかし

はくあきの、あるひ

てぃらのさうるすが

だいれんあいと

だいしつれんをわすれてしまおうと

むかしとんぼをおいかけて

きをなんぼんもなぎたおしているう ....
どうしましょう
幸せなのです
幸せでたまらんのです
涙も出ます

それは煙草の煙のせいかな

とにかくとてつもなく幸せなのです
不思議な気分です
ほしいものがありません
必要なも ....
寄ってきた子供達に
お菓子をふるまってた 米兵に
自爆テロがつっこみ
多数の子供と兵士が
亡くなられたという

手をだす子らは
わざと 足止めしたわけではないにせよ
いつもそう ....
「樹になっていたのは、英知の実か、生まれたての赤子の眼か?」 
と思っている ねまき姿の女が、砂浜の段丘に坐り
紅いリンゴを齧っていた。夜だった。海面には
たくさんの耳が浮いている。なかには
 ....
ねえ 凜
前にも話したかもしれないけれど
きみが生まれる前に
きみのために考えていた名前が
ほんとうは ふたつあったんだよ

どちらかといえば
ぼくはもうひとつの方が
ほんの少しばかり ....
肉屋さんで少しの肉を買った。
黄色に塗られた自転車が
すれすれで通り過ぎていく。
母親の腕から赤ん坊が
指をくわえて笑いかけてくる。
小学生が
細い足を絡ませあって遊んでいる。
恋をした ....
ちりん、ちりりん
らん、らららん

まつりの夜をゆくひとは
みなしあわせの匂いがする

たとえばあの日
道のむこうにみた彼のせなか
風鈴の音に溶けゆくように
ふわり消えてしまった
 ....
天啓を受けたかさもなくば不可解な石を削りだす途中の山の反り返って影になった部分に生息する
わたしの住所はアルファベットと三つの数字に連ねられて計算されるコンピュ−ター激しく動くコンピューター。
文 ....
蛍みたいな人だと
電話越しに聞こえるあなたの声が
あまりにもすとんと 心に落ちてくるので
私はもう どうしようもなくなってしまう

帰って 君の手紙を読んで
泣きそうになったよと
どうし ....
うすい月が窓までおりてきて
わたしの絶望を笑うのだった
からっぽになったところで出発だ
ほんとうの旅は いまからはじまる
なんて こともなげに言うのだった
黄昏が
輪郭を奪い

ネオンが灯りだした
町並みの真上

薄雲に隠れ
ほのかに
きょうの月

ああ
そうか

僕は君の
輝きばかりを追い求めて
ついにその形を
知ること ....
花が散ってしまっても
桜土手通りは
桜土手通りだ

なぜかって
それは
秘密さ
もう忘れられると思っていた
吸いたくなくなった煙草みたいに

久々に聞いた君の声にだって
動揺したりしなかった

会う約束をしたものの
出向くのをおっくうに感じた

電車を乗り継い ....
空に高く 灰にひとり
思い出の外へ繰り返すもの
夕暮れのない夕暮れを見る
銀の鱗の目に指をあて
器をめぐる光と火を聴く
底にはじける姿たちを聴く


波を走る白い炎が
し ....
少年が指差した向こうから

手を繋いでやってくる 暗い空

雲が沈んでいく 

坂を登った先を

僕は手を併せて この暗い大空を迎える
  朝の くもり
  4時 15 分

  ほろほろ 酔ふ
  鷺の 跳びをる

  収束し また
  拡散する

  音の ひびきを
  臓に 包んで

  窓か ....
焼き場の待合室
薄いお茶と干菓子
食欲なんかないけれど
暇で
口に運ぶ
隣ではあまり見覚えのない
地味なおじさんが
やはりお茶を飲んでいる
季節は夏
蝉が鳴いている
もう少しクーラ ....
腕から生える腕
腕から生え他の腕に潜る腕
すべて腕
てのひらの無い腕
てのひらだらけの腕
今日の天気は腕ときどき腕
ところによりにわか腕
という天気図を指し示す腕
腕そば一丁、腕大 ....
カツン
病院の夜
廊下に映る非常灯
漂う薬品のにおいに
鈍く刺激される静寂

今夜は無風
女はそういったことを言ったと思う
喫煙所の密室(いまどき室内なんて珍しい)
いつからここにい ....
冷静な片っぽに、感情的な片っぽ。
そして空からみんな眺めてにやにや笑ってる空っぽ。

四人まとめて苛々するね。
つくんと

ときおり胸で感じる痛みを
悲しみのせいだとは
思いたくないから、僕らは
うたおうとする

好きな歌を

思い出せないフレーズで
立ち止まってはいけないと
覚えてるとこ ....
用なんかないよ
会いたいだけ
見せてよもっと
君を

明日はきっとあるなんて
どこの誰が保証してくれるの
今君と会えなかったら
今君と愛し合えなかったら
どこに生きる意味があるの
 ....
左腕に刺青がある。
16の冬に自分で入れた。
自傷って奴に夢中になっていた。
自分を傷つけて、
汚れた血を流したら、
綺麗になれる気がしていた。
穢れ腐ってゆく日々 ....
緋色の風が吹く

光は虹を放つと共に 大地の色を塗る

黒い影を一つ、また一つと丁寧に塗りつぶして真っ白な霧に包まれる。

柔らかな綿毛に光を通す蔦のカーテン

暗闇にもがく私を優しく ....
月が鳴る。蛙や虫も鳴きだして
演奏は合奏へ

坂の上から トロッコが転がってくる
思いの他 スピードが はやかったが
私はパレード 道をゆずるのではない 
!!と、目の前で曲がって消えた
 ....
最初で最後の崖は
未知というより 
無知な土が育んだ。
時々、崖の下の海へ
化石をペッペと吐き捨てる。
海は化石を食うと
ゲップをしたり
腹をこわして泡を吐く。
化石のなかには一万年
 ....
なすときゅうりの馬なんて
のれないよねえ とつぶやいたとき
お兄ちゃんは
ひらたくて少し冷たい手のひらで
あたしの手を
つかんでいた


じいん と鳴る
すずしいかぜに 


 ....
かおるさんのおすすめリスト(4125)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
同じ味- スプート ...自由詩4*05-7-15
メロンの時間- umineko自由詩6*05-7-15
言葉の後/音の手前- 太郎冠者自由詩3*05-7-15
てぃらのさうるす- ブルース ...自由詩5*05-7-15
とーとつに幸せになってしまった- 佐々宝砂自由詩10*05-7-15
恐い- 砂木自由詩11*05-7-15
独りの浜辺- プテラノ ...自由詩4*05-7-15
- 大覚アキ ...自由詩505-7-15
木の芽どきの手紙- 待針夢子自由詩505-7-15
まつりのよる- 八月のさ ...自由詩505-7-15
近日点- 黒川排除 ...自由詩205-7-15
- スプート ...自由詩4*05-7-15
そろもん(月夜の話)- みつべえ自由詩1505-7-14
黄昏が奪った月夜- たりぽん ...自由詩1405-7-14
季節- たりぽん ...携帯写真+ ...3*05-7-14
ただいま- スプート ...自由詩2*05-7-14
白炎- 木立 悟自由詩605-7-14
暗い空- 佐藤伊織自由詩3*05-7-14
暁_待- 紫野自由詩405-7-14
おじさんの話- チアーヌ自由詩705-7-14
すべて腕- たもつ自由詩1905-7-14
クライシス- こしごえ自由詩11*05-7-14
「_四人囃子。_」- PULL.散文(批評 ...2*05-7-14
そうやってうたえばいい- ベンジャ ...自由詩17*05-7-14
どこかに行こう- チアーヌ自由詩905-7-14
「_流砂の朝。_」- PULL.自由詩5*05-7-14
緋色の風- Ree.自由詩5*05-7-14
「トロッコ」- プテラノ ...自由詩4*05-7-14
「崖」- プテラノ ...自由詩3*05-7-14
送り火- はな 自由詩10*05-7-14

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138