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開かなくなった国語辞典に
埃が積もる
もう勉強しないから
鉛筆削りの音だけがなんとなく快感

学校の先生は
いまだ粉だらけ
黒板もチョークもべつに要らないのに
それが似合うのは木造校舎 ....
冷蔵庫が
お漏らしをするようになったので
医者を呼べと

いまどき
呼んで来る医者がいるのか

ご臨終専門の
お医者さま

うちの冷蔵庫は
ちょっと循環がよくないみたいなんです
 ....
誰かの感情的八つ当たりに心が捩れているとき
その両目は
黒く丸い二つ
目は
眼である
肉が歪むのだ
心の指令に従って

所詮
人間である
追いかけてくるのは
一瞬に放たれた
怨 ....
とても

普通の家庭の
冷蔵庫とは思えない

からっぽなのである

けして
キレイなのでもない

玉葱の皮が底にある

これがわたしと
言われたなら

納得する

夫 ....
カナカナが
鳴いていた

紅の夕日が沈むのさえ
浸れない私だった

いつの間にか
蚊に刺されていて

皴の多い手は
なかなか美しくなれないでいる

自分だけを愛していた頃は
 ....
美しいものを見ると
なぜか哀しくなる

そう言ったあの人は
ときどき
儚さに目をそむけて

今日も人を殴る
武装して
ディスコテークへ出かけては
都会の男と女を観察
その頃のモードといえば
薄く笑う中森明菜
サイレントアイドルデュオウインク
たぶん
神のお告げ
ナインボール弾けて
水割りは ....
かおるさんの蒼木りんさんおすすめリスト(7)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
私はお葬式は嫌いです- 蒼木りん未詩・独白506-1-26
冷蔵庫さん- 蒼木りん未詩・独白505-8-5
誰かの感情的八つ当たりに心が捩れているとき- 蒼木りん未詩・独白305-7-24
冷蔵庫を開けて二日ほど悩む- 蒼木りん未詩・独白505-7-18
カナカナ- 蒼木りん未詩・独白705-7-17
ネムの花- 蒼木りん未詩・独白205-6-29
真夏のファンデーション- 蒼木りん未詩・独白205-6-28

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