すべてのおすすめ
きみにメールをしようとしたけど
なにを書けばいいのかわからなくて
白紙のままの作成画面をみつめた

液晶がにじむ

ほんとうはずっと
信じていたかったんだ
ばかみたいに
おとぎばなし ....
知らない音がとびらをたたく
ベッドで薄目をあけたわたしは
なにも聞こえないふりをする

知らないひかりが窓からのぞく
つくえでまつげを伏せたわたしは
全部知ってるふりをする

夏と冬が ....
きみの吐く
藍色の空気につつまれるたび
わたしはぺしゃんこになる

圧縮されたわたしは宇宙をとびかう電波みたいに
ひらひらと空を舞い夜を見渡して
みどりの泉でからだをふやかし
きえない炎 ....
ずっとむかし
わたしがまだ、
色になまえがあることなんて知らないころ

わたしはいまよりずっとたくさんの、
色がみえていた気がする

あれは赤
これはあお
それはみどりで、これは ....
不安定はいつも怖いけど
安定にはいつか飽きる

やさしいだけじゃ物足りなくて
つよいだけでも生きてけない

いつも満たされてたいわけじゃないけど
見たこともないような渇望を知るにはま ....
まっしろな空をみつめていたら
わたしを見知らぬ世界へすいこむ
入り口がみつかる気がした


髪飾り 首飾り 耳飾り
指輪にマニキュア ブレスレット
アンクレットにトウリング
長い茶髪を ....
おおきな雲とか
もっとおおきな空とか
数え切れない窓の灯りとか
やみそうにない車の流れとか
虫の鳴き声とか
がしゃがしゃいう工場を育ててる人たちとか
そんな夜の中で、うたを歌ってるあたし ....
わたし、ほんとうはせみが大嫌いなのに
せみを見つけるのが
とてもじょうずで

命あるものみなとうとい
なんて嘘
目にみえるものすべていとしい
なんて、嘘

わたしはせみが嫌いで
で ....
灼熱の夏のうらがわで
たいようがかなしげにゆれているのを
みのがすひとにはなりたくなかった

カラフルなひよこがちいちいと泣く
こどもがそれを買ってとねだる
ゆかたのわたしはそれをみて
 ....
ねまきのまま街をあるいて
みずしらずのひとにじっとみられた
さみしくてふるえだしたからだは
じぶんで抱きしめた

よそゆきじゃなきゃだめなのに
うまく笑えなくて
お化粧もしなきゃだめ ....
ゆるされたよろこびにむせびないてから
つぎの夜がきたことさえまだ信じられないのに
めぐりきた朝は
わたしをからっぽにした

すずめが窓のすぐ外で
しきりにないているので
ぱんくずをなげて ....
ピーターパン・シンドローム
なんていったって
知っているでしょう、
わたしとっくのむかしに
飛べなくなっていた

いまになっておもうの
わたしはこどもである、とか
わたしはおとなかもし ....
あのころ
まちの高台からみえる風景が
わたしの世界のすべてだった

背がすこしのびて

世界はどんどんひろくなり
わたしはどんどんちいさくなった

くるしいことも知った
かなし ....
見たこともないさよならを
毎日つぶやいているうちに
つめたいそれは温度をもって
かわいたそれは潤いを増して
かなしみに包まれたフィルターを
たぷたぷと揺らしながら
ぼくを爆破した

見 ....
泣きそうになったこととか
そのおもいとか
もらったことばとか
なんだか忘れたくないいろいろなものが
あふれだしていくのがむしょうにさみしくて

消えてしまいそうな感動を
すこしでもあたし ....
つながりをことさらにつよめるのではなく
切れてしまうことをおそれます

やさしくされようとするのではなく
忘れ去られるのをおそれます

気付いてもらおうとするのではなく
ただ、ひそやかに ....
ねえおとうさん、
おとなになるってどういうこと?
つらいかなしいことを知るということ?
ねえおかあさん、
生きていくっていうのは、
つらいこと?

おかあさん、
おやすみを言うたびに
 ....
世の中には、ウソとホントウがあるっていうこと
あたしはいつごろ知ったんだろう
嘘を吐くっていうことを
あたしはいつごろ覚えたんだろ

世の中のすべてが真実だったころが
あたしにもきっと、あ ....
ビーズをつないでたテグスが
ぷちん、と切れた

こう、だから好き
こう、だから嫌い
そんな風によのなかを
ふたつに分けることが出来なくて

ひとつぶひとつぶ拾い集めては
かなしくて
 ....
 悔し紛れの薄闇は
 投げつけた卵の黄身のなかにかくれた
 まだ夜は知らない
 夕焼けばかり見ている

 今日はもう帰らない
 ビビッドは細胞を壊すの

 今日はもう帰らない
 太陽 ....
夢も希望もありふれている
嘘も現実もありふれている
失意も絶望もありふれている
不幸も幸福もありふれている

ありふれた
なにもかも
何でもある
世の中に生きて

ありふれた
真 ....
ひがしのそらに 夕焼けをみた
まぼろしだよ、と
ひとは笑う

からんと音をたてて
百円玉が落ちた
ころころところがって
排水溝に飛び込んだ

現実と、そうでないもの
境界は気付いた ....
ちりん、ちりりん
らん、らららん

まつりの夜をゆくひとは
みなしあわせの匂いがする

たとえばあの日
道のむこうにみた彼のせなか
風鈴の音に溶けゆくように
ふわり消えてしまった
 ....
夜が暮れ朝が明けていく
ふらふらとゆれる車の中
わたしはひたすらねむりつづける

トリコロールがしおれた夜に
大好きなあのひとがわらう夢をみた
かなしいうたの終わりは声にすらならない
し ....
かなしみもしあわせも似たようなもんだ
こころって難しいもんだ

バイトの連絡がはいった
面倒だけどはいといわなきゃならない
ミニスカートも好きじゃない
それでも渡されたら足を通すしかない
 ....
いつか、白い雲に乗ってどこまでも旅する夢をみた
ふわふわのその乗り物は 
ちぎって食べるとおさとうの味がする

あのころ
月の大地にはうさぎが
花のつぼみには妖精が
虹のふもとには楽園が ....
かぼそい声で呼ばれた気がして
ふとたちどまった夕暮れの小道で
蜘蛛の巣の罠にはまった羽虫が食べられていた

逃げ惑う

追い詰める


私は向き直りあるきはじめる
家に帰って牛と野 ....
手をのばしかけてやめた
あの日の、すこし歪んだ夕方を
ねんどをこねるようにまるめて
食べた
ひといきで飲みこんだ

だってどうにか、前にすすまないといけない
わたしは何に悩んで
わたし ....
しろとくろ
きみが名づけたイタミはそれだ
不安になったらこれを読めばいい
痛くなくなるおまじない

しあわせにしたい、なんてごうまんだ
人は他人がおもうより
ずっとつよいいきものだ
そ ....
かおるさんの八月のさかなさんおすすめリスト(29)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
穏やかな孤独- 八月のさ ...自由詩607-2-27
プリテンダーが笑う夜- 八月のさ ...自由詩407-2-25
二酸化炭素いろのよる- 八月のさ ...自由詩11*07-2-20
わたしがまだ色になまえがあることなんて知らないころ- 八月のさ ...自由詩14*07-1-17
ないものねだり- 八月のさ ...自由詩506-1-4
明け方- 八月のさ ...自由詩306-1-4
あさとよるのあいだで- 八月のさ ...自由詩605-12-30
せみが嫌い- 八月のさ ...自由詩1105-8-4
しゃくねつのなつのうらがわで- 八月のさ ...自由詩1005-8-3
よそゆきじゃなきゃだめなのに- 八月のさ ...自由詩805-7-30
おはよう- 八月のさ ...自由詩305-7-29
ピーターパン・シンドローム- 八月のさ ...自由詩405-7-27
世界はひろくなったけど- 八月のさ ...自由詩905-7-26
見たこともないさよならが- 八月のさ ...自由詩1205-7-25
きおく- 八月のさ ...自由詩1005-7-21
あさに- 八月のさ ...自由詩505-7-21
ねえおとうさん、おかあさん- 八月のさ ...自由詩205-7-20
嘘というがいねん- 八月のさ ...自由詩205-7-20
はいいろのそら- 八月のさ ...自由詩405-7-19
_オレンジの中で死ぬ- 八月のさ ...自由詩905-7-18
朝も夜も、酸いも甘いも- 八月のさ ...自由詩305-7-16
夕焼け- 八月のさ ...自由詩805-7-16
まつりのよる- 八月のさ ...自由詩505-7-15
トリコロールがしおれた夜に- 八月のさ ...自由詩305-7-11
ねえ、もうつかれた- 八月のさ ...自由詩805-7-9
空をじょうずにさわれない- 八月のさ ...自由詩805-7-9
ハンバーグのよるごはん- 八月のさ ...自由詩405-7-8
おもいでは、いつも、きれいだけど- 八月のさ ...自由詩905-7-6
ごうまん- 八月のさ ...自由詩705-7-4

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する