まひるに
月が笑いながら
堕ちてゆくのを
見とどけてしまった


サルビアの
紅が憎くて
泣き叫ぶのもかまわず
摘み取ってしまった


こめかみが
痛くてたまらない
や ....
3匹目の獏は道端で
へたりこんでるところを拾った
小さな獏は虚弱体質で
夢はもちろん秘密も嘘も受け付けず
今にも消え入りそうに震えている

私は必死で噂とか言い訳とか  ....
日が落ちて 暗い川に
すう とよぎる物がある
魚のひれに
背の高い草
それから
釣りのおじいさん
長い棒で
水をかき
橋をくぐる

なにがみえるのか
なにがきこえるのか
波紋と ....
緑色の蛇になった私の左手は
悪魔に魂を売り渡そうと
日々 画策している

私の目を盗んでは
悪魔の行方を捜し回っている

赤く先の割れた舌をちょろちょろと出しながら
夜な夜な
徘徊す ....
 果たされなかった約束の面影や
 叶えられなかった願いの欠片達が
 光の飛沫になってとび
 漂い
 空気に溶けて香る
 夏の夕べ

 深呼吸すれば
 また私の中に戻ってくる
 今 ....
和美が明日の本番用のキューシートを作っていると、ディレクターの竹本が取材から戻って来て大声を出した。
「なんだよこれ?」
和美は竹本の大声には慣れていたけれど、それでも、
(デカイ声出すなよバカ ....
私小説というものがほぼ死に絶え、小説はエンタテイメントとして書かれ・読まれ・消費されるものになって久しい。それに対して、詩というものは、未だに“私詩”とでも呼ぶべきものが大半を占めているように思える。 .... 青い花は青という色が嫌い
光の中の、青と言う光だけ
あっちへ行けと跳ねかえし
私達の目には青に染まった
青い花が映るのです。



私は私が嫌いだと主張しています。
外出したくない気分で外出をする。街には騒音がこだましている。耳に入る沈黙は皆無で、屋内へ足を踏み入れたとしてもBGMが鳴らされている。僕はあくびをする。それから後頭部を偏執的に掻き毟り、すれ違っていく .... 爽やかな日曜日
朝からお洗濯
はりきってお洗濯
お洗濯は大好き
がらんがらん
洗濯機が回るところを
見ているのも好き
暇だから見てるんじゃないよ
暇じゃなくても見ているの!
ごしごし ....
湿った風が頬を撫でる。
低層とはいえ、
屋上に吹く風は、
やはり地上より少し強い。

初夏の太陽のまなざしを受け。
はたはたと、
風に揺らめく白いシーツは、
恥 ....
わかってる。
いつかすべてが無駄だったと、
そう思える日が来る事を。わかっている。

これは裏切りの手。

わかってる。
いつもすべてが無駄だったと、
そう思え ....
逃げるんだ逃げるんだ。
鬼が来るから逃げるんだ。
家も家族も生活も、みんな捨てて逃げるんだ。

梅雨の雨に涙を隠して、
梅雨の霧に身を隠して、
蜜夜の闇に君は守られ ....
カレンダーが
隙間を 埋める

いちいち 並んだ文字
規則正しく
色までついてる

ななめに さいて
ずらしても

あくる日は 書いてなかったように
きちんと くる

時 ....
悪気などないのだから
だから尚更
優しいあなたは嘘つきになる

誰をも騙せなくて
自分を騙すことではじめて嘘つきになる


それがたとえ取り繕いの仮面であっても
優しいあなたは
 ....
ふわり、風

ふわり、髪

いつかの夏の真昼の丘で
風にそよいでいたきみのこと


ふわり、風

ふわり、髪

いつかの夏の真昼の丘で
きみの光が思い出に捕らわれそうで
 ....
焚き火の火を見つめながら
煙草を吸っているから
涙もくしゃみも煙のせいにできる

焚き付けの新聞紙にはテロのニュース
世の中のもめごとみんな燃やしてすっきり
なんてわけにはいかないけど
 ....
生まれた日のことを覚えている
ちらちらと雪が降って
がやがやと人の声が聞こえた
そして何度か暗くなった
明かりは穏やかに灯った
鳥の声が聞こえた
硬貨の匂いがした
笑っていた
抱きしめ ....
七月の窓辺

夏色の羽をはばたかせて
揚羽蝶がひとり
庭に迷い込んできました

羽を持って生まれてきた生き物は
そんなふうに飛ぶのが
当然なのだというように

ゆらりと抱いた風をふ ....
まどろむ中での浅き夢
霞んで見えない霧の先
つかもうとしてもつかめない風のように
貴女の影は空へ空へ

消えた

夢の狭間で現実がせまる
貴女の好きな夏の浜で夢を語ったあの時
先へ先 ....
とても寂しそうに立っていたから
声をかけられなかった
檻の中
100センチの
ペンギン

タイミングが全て合ったら
結婚しましょう
氷の上で

夕方の風は冷たくはないの
ぬるいの ....
あなたはわたしの何もかもを知らないし
わたしはあなたの何もかもを知らない
それでいいと思う

それでいいと思ったら
夏の柔らかい部分では
雨の方で都合をつけて
わたしとあなたを
水たま ....
彼女達の足がモデュロールを刻む。スポットライトが暗闇のステージを照らす。観客はステージを凝視する。ダンスピープル。彼女達の足が刻むモデュロール。

魅力的なのは妖艶なのか。無印の、無垢の、表情が重 ....
唇で、
嘘をついて、
君の中に、
忍び込む。

舌には舌で、
指には指で、
嘘をついて、
君へ、
滑り込む。

甘い汗、
舐めて、
蜜。

吐息、 ....
私は宙にいた
ずっと空を聴いていた
私を支えていたのは
ただ蒼い闇ばかりだった


ゆれる森
立っている人
言葉をめくる声
降りてくる色


暗くやわらかな
 ....
十二番目で
いつも言葉を間違えてしまう君は
その次の交差点では
左折ばかりを繰り返している
東京
狭い夕暮れで
夢から覚めたばかりの抜け落ちた体を
ついでのような角度でドアの隙間に潜り込 ....
  チョコレート

チョコレートの包みを
あけたのは
退屈なカエルが
土の中から這い出て
鳴いたから


  スカーフ

ほめたら{ルビ白髪=しらが}まじりの
老婆がくれた
 ....
雨ですねぇ
雨ですねぇ

夜中にふる雨は
なぜか
さわがしくてしずか

布団の中で
ほくほくときいているのに
冬の雨は
身にしみて
つめたあい音がす
 る

ぽと ほと と ....
太陽を盗んで、
穴に落ちて、
暗闇で、
空っぽで、
誰もいなくて、
誰もがなくて、
誰も待ってなくて、
遠くで、待って、くれなくて、
悲しくて、
苦しくて、
 ....
(〜イキル事など オシマイダ〜)

(〜イキル事など オシマイダ〜)



己の{ルビ深淵=しんえん}に 浮かぶ銀河は次元の彼方


独りのものには

花火の音で事たりる
 ....
かおるさんのおすすめリスト(4125)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
怯える- 落合朱美自由詩10*05-7-14
偏食_三- 落合朱美自由詩22*05-7-14
暗い川- 竹節一二 ...自由詩1205-7-13
不実な肉- 初代ドリ ...自由詩10*05-7-13
夕涼み- マッドビ ...未詩・独白505-7-13
ミッキーマウスの中身_2- チアーヌ散文(批評 ...4*05-7-13
詩と“私”を切り離せ。- 大覚アキ ...散文(批評 ...61*05-7-13
私は私が嫌いだと主張しています。- ふじわら自由詩905-7-13
フリースタイル4(たとえばカフェの一席で、もしくは私鉄の一席 ...- チャオ散文(批評 ...1*05-7-13
あらいぐま- チアーヌ自由詩13*05-7-13
「_湿った風。_」- PULL.自由詩5*05-7-13
SATP.Vol.5「_わかってる。_」- PULL.散文(批評 ...3*05-7-13
「_鬼さんこちら。_」- PULL.自由詩4*05-7-13
ぼん_ぼぼ_ぼん- 砂木自由詩12*05-7-13
優しきあなたへ罪状を- 千波 一 ...自由詩20*05-7-13
ふわり、風- 千波 一 ...自由詩15*05-7-13
優しくなれると思ったこともあった- 佐々宝砂自由詩1605-7-13
生まれた日- ヤギ自由詩10*05-7-13
揚羽蝶- ベンジャ ...自由詩10*05-7-13
夢に溶けた貴女- 兎乃 し ...自由詩205-7-12
ペンギン園- チアーヌ自由詩1605-7-12
siranai- tonpekep自由詩22*05-7-12
フリースタイル3_(ダンスピープル)- チャオ散文(批評 ...2*05-7-12
「_君は嘘を。_」- PULL.自由詩6*05-7-12
外の原へ- 木立 悟自由詩805-7-12
トーキョータワー- 霜天自由詩4305-7-12
冬眠- こしごえ自由詩15*05-7-12
リズム- こしごえ自由詩9*05-7-12
「_人でなし。_」- PULL.自由詩10*05-7-12
嘘の細胞- こしごえ自由詩3*05-7-12

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138