奇妙な 絵だ
首を くくった
二人が 見つめっている

頭はなく
手足もなく
腹から ヒマワリが 咲いている

私の中での 上官
二人 私の 上司

裏寂れた 絵画展の 主は
 ....
乱れた心に
流れこむ無情
忘れてしまいたい事さえ
TVのニュースで流れる

時代に気付き
我が身の儚さを嘆き
重くのしかかる 避けられない
運命の糸を辿る

全ては泡の如く
消え ....
月の夜
わたしは犬と話す
板張りの部屋で
椅子に座り
大きな犬の頭を撫でながら
大きな窓から差し込む
月の光は優しく
犬とわたしを包む
指先に犬の体温
久しぶりの故郷

思い出つまった我が家

あの時あの人と語った場所

故郷はゎたしの思い出箱のふたを
いっぱいいっぱいにするものだ

そんな中
小さいゎたしの身近であった

ブ ....
不幸は甘い蜜の味がする。
だから一度でも
不幸を味わうと、その甘美さを忘れられず
毎夜毎夜、
幻覚に捕らわれてしまう。

自分の不幸は蜜の味。

不幸の一滴を口に含んでみる。
初めは ....
わたしがむやみに数えるものだから
蛍はすべていってしまった


わたしが思い出せるものは
ひとつ
ふたつ

美しい光

いつつ
むっつ

美しい光

けれどもそこ ....
跡形もない道の上にやってくる、まっつぐな照明シグナル。
一体、幾つの尾根を越えてきたのか?数えもせずに―、
しんしんと、それは鏡のような無銘の星々から飛躍する。
彼方からの鋼鉄の遠吠えに、
お ....
仕事中の脳味噌はとてもヒマだ。
だからビスを締めながらあたしは考える。

一日に24時間あるわけで、A勤かB勤の場合は8時間拘束、
AB勤は16時間拘束、C勤かD勤のときは12時間拘束。
通 ....
{引用=これは一種の実験的な作品です。筒井康隆の小説『残像に口紅を』をヒントに、章を追うごとに次第に言葉が消えてゆくような書き方をしました。まずルールとして、?消えた言葉(音)は以降の章では使用しない .... ある日、仕事を終えて
更衣室のロッカーを開くと
取り付けの小さい鏡の下に
お守りのようにぶらさげていた
5センチのくまのプーさんが姿を消していた

プーさんは
うまくいった日も
へまを ....
真昼の公園で
全身、汗にまみれながら
ジョギングをしている人がいる。
両の手に
ペットボトルを握り締め
汗に濡れ、体に張り付いたランニングシャツから
鍛えぬかれた筋肉の動きが感じられて
 ....
みどりに腐った冷酷非情の都市よ
海底に眠り死を死んでいるルルイエよ
今こそ浮上せよ

われら人類の歴史は今日
終わりの序曲を奏ではじめる
狂えるアラブ人アブドゥル・アルハザードが
ネクロ ....
立ちならぶ火の柱の前に
立ちならぶ木々
古い木々
影を浴びる水の子の
こめかみからうなじにかけてけだものは居て
道を流れる雨を見つめ
永い永い輪の上を
輪の外へ輪の外へとはば ....
8×8=64

64本も キメたら どこまで飛べるだろう

8×8=64

発破みたいに ブッ飛ばして

8×8=64

64歳まで 生きてるかな おれ

8×8=64

 ....
俺は「ありがとう」と言った。

朝起きてからずっと目の焦点が合わなくて俺は窓を開けて空は高曇りで
ノーテンキに雀が鳴いていて医者に電話をかけたら予約がいっぱいでど
うしてくれるんだ何か起きたら ....
ひとしれず
くさかげのはいいろに
ある男女のすがたあり

わたくしと
しねる?
    ああ
それがさいごの会話だった

涼やかな目
はいいろが 濃くなる
しなやかでとげとげしい ....
魚になった
私の名を
呼んで下さい

{ルビ愛=かな}しみの風に 微笑みながら
道の空を泳ぐ

白い時に影を落しました

雲に溺れた{ルビ暁月夜=あかときづくよ}
{ルビ白露=しら ....
あんまり強い陽射しだから

「白いところ」と「白いところ」の間を選んで

アツクならないように

そうっと歩くんだ



ぼくの思考回路上

暑くても息を荒くするのは
 ....
すれ違った自転車の子供を
振り返る


白線が
鮮明に割き続ける
通学路だったアスファルトから
子供たちの声が古いものから順に遠のいてゆく


肌で増殖する蝉の羽の ....
サイレン高らかに
救急車が交差点を横滑りしながら
すっ飛んでいく

コンビニの棚には
毎日のように見たこともないお菓子が
現れては消え
三日前に買い逃した新製品のガムは
たぶんもう二度 ....
四六時中の想いは

必要以上に
君と僕とが不可欠だから

必ず壊れてしまうよ


はぐらかそうって魂胆じゃなくてさ

短命に舌鼓は
哀しいなって思うんだ



ほのか ....
ふと気付けば夜の闇
棒のような足を動かし
やっと山から出た

そこには町があった
町は不気味なほど静まりかえっている
町を歩き回ってる時にこんな声が聞こえてくる

「ようこ ....
あなたにどうして欲しいのか
私はどうしても言えません

こんなふうにして と
言ってしまえたら気持ちがいいのに

そうゆうのは嫌 と
そのまま言えたら楽しいのに

本当はそんな服
 ....
手のひらを包みこむように
五本の指を握り固める
これが拳

ぐっと握りしめ頭上に突き出せば
シュプレヒコール
これは遠い過去の苦い思い出

ぐっと握りしめ目の前に突き出せば
血の雨が ....
初毛の水紋
遠い雨雲
川が生まれ出るところ
谷をめぐる暗がり
稲妻を映す手のひら
狩りのはじまりの音


新月も終わり
諍いも終わる
花盗人の道に沿って
夜は子供の ....
かなしい夏 ?


夏の首すじが
眩しい

何もすることのない午後

空気さえ発光している

しなやかな夏のゆびさきが
飽きもせずあやとりしてる

夏はあの木立のてっぺんあた ....
「 雷 浴 」



あめは
 ふっている が
あつ すぎて
やけに
かわきやがる

かみなり
 を よぼうか
かみなり
 を あびたい




          ....
 
川の向こうに
痛みが待っている
少女の姿をして
けだものの背にもたれて


得られないもののように笑い
届かないもののように立ち
詩わないもののように腕をからめる
 ....
今夜
おれは冷めたグリーンカレーを
丁寧に温めなおして
ひとり寂しく食べたよ

白い腕輪のことを考えながら
クーラーの効いた部屋で
ビールを飲みながら
グリーンカレーを食べたよ

 ....
雨がしとど降る夕方にさえ
その図書館は
虹のなないろよりも多くの色彩にあふれているのでした

花はバラ色
空は空色
木々は緑

図書館に住む少女たちは
童話の勇気ある少女のように
 ....
かおるさんのおすすめリスト(4124)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ヒマワリ- 奥津強自由詩705-8-2
うたかた- kimuko未詩・独白405-8-2
月の夜- チアーヌ自由詩805-8-2
ジェットコースター- 淀君自由詩2*05-8-2
不幸の味- 恋月 ぴ ...自由詩5*05-8-2
清流- 千波 一 ...自由詩43*05-8-2
夜にとぶもの- プテラノ ...自由詩3*05-8-2
ビスを締める。- 佐々宝砂自由詩11*05-8-2
消失- 岡部淳太 ...自由詩4*05-8-2
プー子さんの退職- 服部 剛自由詩17*05-8-1
取り憑かれた人- 恋月 ぴ ...自由詩7*05-8-1
クトゥルフ・フタグン- 佐々宝砂自由詩805-8-1
線のうた- 木立 悟自由詩405-8-1
8×8=64- 大覚アキ ...自由詩305-8-1
踏みのめらかし踏みすべり- 佐々宝砂自由詩7*05-8-1
とうろう- こしごえ自由詩8*05-8-1
- こしごえ自由詩3*05-8-1
ねこのためいき- 銀猫未詩・独白8*05-8-1
真夏淘汰- A道化自由詩1705-8-1
サイレン- 大覚アキ ...自由詩205-8-1
微香性- 千波 一 ...自由詩11*05-8-1
皆月町- HARD自由詩8*05-8-1
本当は- スプート ...自由詩3*05-7-31
拳の使い方- 恋月 ぴ ...自由詩5*05-7-31
波のまわりに- 木立 悟自由詩805-7-31
かなしい夏- 塔野夏子自由詩20*05-7-31
「雷浴」について- こしごえ散文(批評 ...5*05-7-31
そよぐ光- 木立 悟自由詩505-7-31
ピーナッツバター- 大覚アキ ...自由詩605-7-31
だいだい色の童話集- 佐々宝砂自由詩12*05-7-31

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