夏の最後の日差しが眩しくて
  何も言えずに目を閉じた
  晴れた空に向かって
  君は背伸びをして手を伸ばす
  それでも僕は何も言えない



  ひと夏が終わるたび
 ....
支配者の心は氷塊
循環する血液は白く
混ざりけない美しさを放つ

民は揃って彼を真似た
鉄火の情熱冷まし
鋼鉄 心に鍛え
血管 オイル注入
血肉 硬質プラスティック
メカニカルな構成 ....
クラシック聴きながら詩を書くと詩が3拍子になってしまう、
でも詩は4拍子のほうがいいから、詩を書くときは狂ったロックやテクノを聴くと言う人のことを思い出していた。
今日中にたどり着けない電車に乗り ....
ふふふっ
気が狂れたかのよう
真夏
圧縮される
熱気にしぼむ
しぼむ沈殿

触れた目差
冷たく遠く
{ルビ一時=ひととき} 水面をみあげるよう

腫れた
光に色も絶え絶え
こ ....
心ない言葉を
ばらまいて歩く男がいます

右にも左にも
心ない言葉を放り投げます

うけとった女が
賢明であることを願います

惑わされ
傷ついたりしないような
心強き人でありま ....
みーんみんみん
ざぱーん ざぱん
かきーん
しゃかしゃか
ちりりん ちりん
ひゅるるるる
どかーん


アンコール

はくしゅかっさい


また
らいねんの
ごらいじょ ....
朝目覚めると新宿花園神社へ
俺はお参りにいく
行き別れた一人娘マリーとの思い出
眠らない街の大晦日
毎年繰り出したマリーとの除夜祭
今は一人石畳に座りこむ

俺の縄張りは三丁目から御苑界 ....
雲の下を走る雲
他の縄張りに入った鳥が
遠い光の方へ追われてゆく
河口の上の空では
翼と音の狩りがつづく
灰の浪が灰の船まで到き
人造の水辺に虹の輪をひらく



 ....
わたし、ほんとうはせみが大嫌いなのに
せみを見つけるのが
とてもじょうずで

命あるものみなとうとい
なんて嘘
目にみえるものすべていとしい
なんて、嘘

わたしはせみが嫌いで
で ....
金魚鉢に
南は燃えうつるか
わたしは見ている


溶けない黒出目金の生体
燃えない色彩の存在を
本当は願っている


願いながら
燃える南に金魚鉢を晒す
晒しながら ....
ひとりぼっちのダイダラボッチ
大きな花が欲しいと言いました
何故?
花占いがしたい
何を占うの?
昨日はどこに行ったの?
明日はどこから来るの?
愛はいつ見つかるの?

私は言いまし ....
本題に入る前に、誤解がないように、少し、前置きしておく。

最近、某所の日記に、朗読について考えていることを書いた。日記だから、特定の個人に向けて書いたものではないのだが、やや、感情的と取れる反論 ....
雲になる花
見えない鳥
午後は夜より深く
地は空より暗く
屋根だけが鈍く透きとおる



高く遠いひとつの窓が
誰もいない部屋を明るく照らす
ちぎれずにいる雲から先に
逆 ....
なぜ殺してしまったのですか
あいつは生きている

躰中に釘を打たれて生きていられると思うのですか
悪い虫を刺し殺してやったんだ

悪い虫ってなんですか
あいつの躰には悪い虫が巣を作ってい ....
あの夏の指は
空き地の夏草で切れ
薄っすら汗滲む指紋にぽつ、と赤く
劇的に熟してゆく果実を携えたように


あの夏の指は
空き地の夏草で切れ
何処にも行かないという約束 ....
小鳥の瞳に恋をした
少女は
空にキッスして
ことばを失った


{ルビ喃語=なんご}が空を切る
七面鳥は醜い
青くなったり赤くなったりしながら
肉瘤を伸ばしたり縮めたりする
肉瘤は強さの象徴
弱そうな雄鳥をみつけては
目一杯に伸ばした肉瘤をみせつけてやる

今夜は久しぶりのお食事会 ....
おおきいね
ひまわり

きっと
そだてかたがいいから
すくすくそだつんだよ

男の子と婆ちゃんの
はなしごえが
2メートル越えの向日葵の影から
聞こえてくる夕暮れ

野菜天使は ....
ぼくの恋愛感情は
小学6年生だった

授業のチャイムが聞こえたならば
急いで席に着かなくちゃならない

なのに先生である彼女は休みがちで
せまい教室でぼくは自習ばかりしていた

そこ ....
なんの為に帰るの?
「意味のない場所へまた帰るんだって」
背中にコツコツと小石が当たるようで
私は苦い表情で振り返る

子犬を連れた少年がバスステップの下から見上げている
仕方なさそうに片 ....
みてみたい
星の誕生する瞬間を
流動する熱い肌

なめらかですべやかな肌
それでも
笑えるしあわせ不仕合せ

今晩のおかずは何?
魚の視界
鳥の羽ばたき
貝の呼吸
ひとりのつぶ ....
体温と体温が混じりあい
肌と肌の境界を失うように
わたしとあなたも、また
いつしか混じりあうのだろうか
それとも、また
いつまでも失い続けるのだろうか

熱的終焉の果て
触れあうこ ....
かち とろう
ゆき ゆこう

ふくみ ささぐ
きはくな ほし

こい こごう
ゆめ とばそ

ぴりぴり とした
ひりひり ときた

なげく なじる 
ぬいでしまえよ

こ ....
わたしはわからない
 口をきけない
  あなたの悲しみ


わたしにはわからない
 耳がきこえない
  あなたの悲しみ


わたしにはわからない
 目が見えない
  あなたの悲 ....
灼熱の夏のうらがわで
たいようがかなしげにゆれているのを
みのがすひとにはなりたくなかった

カラフルなひよこがちいちいと泣く
こどもがそれを買ってとねだる
ゆかたのわたしはそれをみて
 ....
三月ウサギはニセウミガメに言いました
「世界中であんたほど得体の知れないものはないね」
ニセウミガメ謙遜して言いました
「チェシャ猫さんほどではありませんよ」
三月ウサギは小馬鹿にしたよう ....
いらっしゃいませ。

いらっしゃいました。と頭を下げる

道路で逆立ち

何を聞いても
《こそあど言葉》返信

後ろがつかえたら
工事のおじさんの手振りで誘導

歌う時はきみ( ....
練菓子のなかの干あんずを探るように
俺はストゥーパのなかを探ってみた

縞瑪瑙がひとつ布に包まれてぽつんとあった
そんなものだそんなものなのだと
以前誰かに聞かされてはいたのだけれど
俺は ....
明日がある
と貴方が言ったので
私はすこしだけ淋しかった

いつだっけ
明日がどこにあるの
と尋ねたら
東北東
と答えたのよね
貴方は

どこからくるのか知らないけれど
明日は ....
ミルク色の夜が来て
駅からの長い道を
きみが帰ってくる

嘘という嘘を
ありったけ全部
腹の中にぶち込み
今日という一日の残滓を
身体中から滴らせながら
帰還兵のように疲れきって
 ....
かおるさんのおすすめリスト(4124)
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