どうしても捨てられないものがある
幼い頃母に買って貰った運動靴
靴入れの奥に今も大切にしまってある
いつかあなたもシンデレラになるのかなと
七歳の誕生日に買ってくれた運動靴
そういえばこの季 ....
わたしがうまれた宇宙は、
とても深いところにありました。

そこは何もかもが、
ゆっくり動いていて、
まるで止まっているような、
時がながれていました。
 ....
そりゃあきれいでサラサラのボウズさ
プールからあがって
シャワーを浴びたばかりの

音も殺して近づくんだもの
それで顔にティッシュ乗っけて逃げてくから

なんともはや、

すごいでか ....
白八木くんから手紙が来た
南米出張から帰ってきたとのこと
ぼくはていねいに返事を書いて出した
数日後かれからまた手紙が来た
風土病を持ち帰ってしまっていたと書いてあった
特別な医科にかかって ....
濡れている地面を
数を数えながら一歩ずつはじいていく
はじくたびに足の裏がわから波紋がでてくる
地上という大きなかがみの湖にどこまでもひろがっていくどこまでも


やるかやられるかみたいな ....
海という隙間で息も絶えだえに
船がただひとつ進めない方角があり
羅針盤の鏡にこうして映すと
宇宙も空も無くなる時間なのに鏡は
越えられない境界線を示すだけなのです

宇宙に似た深い暗闇を
 ....
アジャパーなどと言ってはなりません
アジャパーとはどういう意味か
君説明したまえとは
絶対に言われないから
のんきなものさ
叱られないように使えばよいさ
アジャー
パーになっちゃった
 ....
昼になると
車の隅で蝉が鳴く
夏だなと
思いたいのですが
冬でも鳴くので
幻聴かなと思ったり
耳の錯覚だと思ったり
本当は
死なない蝉が住みついて
気分がよいと鳴きだして
雌を呼ぶ ....
メモを片手に料理上手
冷蔵庫の残りもの
なんでもかんでも炒めよう

卵にレタスに牛肉
小エビにきくらげしいたけ
長ネギかまぼこにんじん

ついでに日頃の鬱憤も
炒めて炒めてご機嫌 ....
眠れぬ夜が
大きな口をあけ
数珠繋ぎの言霊を
ひとつ食み
またひとつ食み
私をおいて
月の光ばかりが蒼白く
           強くなる

溢れた涙を
瞳に返せはしないけれど ....
頂いた原稿を校正中
下記の誤植がありますと
主任に申し上げたところ

 迷→名
 タ→ク
 ラビリンス→ホームズ

これは誤植ではない
今度からは勝手に判断しては
いけない ....
さびれた歩道橋の上で
夏を見上げると
空、空 
本当に海まで続いているのだろうか


この橋の下を流れる車の群れが
緩やかな河口付近の川だったらいい
時折陽射しに煌めくヘルメットが
 ....
濡れた月は、
この上ない美味である。
薄く雲のかかった、
十六夜月の、
あの豊穣さといったら、
想い出しただけで、
灰色の大脳が蕩けてしまう。

満月の ....
雲しうみへ
おそいひるのひ
おちていくかけ
ひと
めしあげないで



干しのさなかに
えりのひかりに
しすた
えんじん
むし、き



命めくこと
ろめんにかせ ....
【その1】

 基本は10として
 8 でよい場合
 5 で足りる場合
 いやいや
 0.1に砕く必要もあったりするが
 0.001だともはや諦めたがよさそう
 さらに
 ....
財宝は国家の所有物だから
地図をGETしたところで
探索は止めた方がよいのだ
地図をYahooで売って
現金の夢を手に入れよう!

船首の旗印はYahoo!
戦艦大和の模型に付けて、 ....
心が死んだので
みんなで葬儀をした

土葬にするか
火葬にするかで
もめたが
東京都内では土葬は難しいだろうということで
とにかく火葬にして
埋葬の件は追々考えることにした
 ....
そういえば
一昨日から何も喋ってない

美味くも不味くもない中華そば屋で
気付いてしまった
食べ終えてアパートに帰るまでは
気持ち抑えておこう
と思った先から
残り半分の麺の量が全然 ....
カタカタ文句を叩き出す
ワープロ小僧のお兄さん
両面印刷済んだので
ホチキス探してやって来た

針がないから
打てないと
苦情を聞いては
箱一杯補充する

プリンター
紙 ....
八月。

私たちの街は。少し空気が、変わる。
街宣車が増える。黒塗りの車。スピーカーから、流れるテープ。
ツーリストが増える。大型バイクが空気を、揺らして。
外国人が、増える。たいていは年輩 ....
夜を乗り越える呪文
古いノートの落書きから思い出す
詠み方を忘れた大人には
雑踏に落ちている足音に似て
あどけなく残酷な

季節を乗り越える呪文
変色した写真の束から探し出す
今日しか ....
バザールは活気に満ち溢れていた

女たちは色鮮やかな衣装を身に纏い
自慢の品々を並べて
旅人たちに朗らかな笑みを投げかける
すべては明日の命の糧の
マナトを稼ぐための軽妙な話術

 ....
夕立に灯す 命や

ほたるぶくろの ほのあかり


    *


ゆうやけ 山の向こうから
風を呼ぶのか ひぐらしの声
あさやけ こどものはしゃぎごえ
まけじと陽気に あぶ ....
ぐるぐる回る目玉の奥に
クラッカーが鳴って
驚いたのねと
君の顔が笑ってた
普段着になった猫たちが
答えのない顔をほころばせて
二人乗りの自転車で
坂道をすっ飛ばしてゆく
追いかけるの ....
南の海に、
どんぶら浮かぶ、
にぽぽ島は、
独立国である。

にぽぽ島は王政で、
現国王は、
にぽぽ・ぱぱ十四世。

にぽぽ歴、
四百年に即位した彼 ....
片葉だけが聞こえ来るとき
片葉は片葉の前にいる
片葉は見えず
片葉はふるえ
片葉は片葉と片葉の重なり


羽の目から流れるひかり
左手にたまり 鉱になり
手のひらから手の ....
密集した小さな穴々から、予覚された円柱へと、いくつもの湯の筋が地の粗い曲線を描きこむ。湯の筋に閉じ込められた空間は火のゆらぎをきざしているが、私の体によって、様々な輝度から破壊される。この瞬間にも、時 .... 「こんばんは、お久しぶりね」
聞き覚えのある声に振り返ると
おんながひとり乗っている
「今日ぐらい早く帰ってきてね」と
妻にせがまれたのに残業を強いられた
可愛いひとり娘の誕生日だっていうの ....
馬鈴薯
100円
マジックの数字に
目を吸い付けられて
動けない
カラスの勘三郎は
動けなくなって
悪戯な犬にかみ殺された
マジックの数字が悪いのだと
100円ショップの店長は
朝 ....
うやむやに熔けてしまっていませんか
その夕暮れに

指揮棒に従うことで
いくつの雑音を聞かずに済みましたか


なつかしい歌たちに包まれたい日があります
拒みたい日もあります

 ....
かおるさんのおすすめリスト(4124)
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