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海鳥の鳴く午後、羽を広げた大海はその背に輝く日差しを浴びている。
やがて訪れる闇から逃れようと必死でもがく人々が街路樹の影に潜む。
闇を好む人々が公園通りに群れをなす時、
しもべのカ ....
海風にさらされた長い髪を何かを伝える為にバッサリと切り捨てたお前。
錆びついた時計が時を刻むことをやめた。
煙草の煙が塊となって宙に飛んだ。
僕は無表情で心が死んでいるようだ。
....
原色の静けさの中ここは湖底。
月光は青い輝きを紡ぐ糸のよう。
黄色の象徴は何を思うか。
息苦しく波打つ湖面に雨は降る。
血潮に染まる感情の震え。
息苦しさを抱える貴方が見 ....
夜の延長線上にある朝に聴くコルトレーン。
時間をさかのぼると見事に夜へとつながっている。
今この時までの道程に私は立ち尽くしていた。
時計だけは正確に過ぎ行く時間を刻んでいる。
....
目覚めると、先ほどの光景が記憶の片隅に消えてゆく。
天井に向かって手を伸ばす。幸せな記憶を逃がさないように。
それはするりと僕の手をすり抜けて記憶の彼方に消えてしまう。
もう無理だよ ....
闇夜の行列が憎しみの彼方からやってくる。
それは巨大で、熱情を伴い、魅惑的だ。
逃げ道はない。
それは常に君の前にやってくる。
闇夜の行列が悲しみの彼方からやってくる。
....
ほんの小さな夢を心に描きながら森の小道を往く。
爽やかな透明な風に彩られた五月の朝だ。
たまにすれ違う人々に軽く会釈し、心で感謝する。
心にともしびが宿る、そんな瞬間を心待ちにして生 ....
夢のように横たわる貴方と交わす言葉。
刺激という感覚を忘れてしまった。
今はもう安らぎの彼方に浮かんでいるのか。
どうか私の空虚な言葉は連れて行かないで。
貴方の愛したピアノ ....
明け方の応接間で一人、壁に漂う船を見ている。
日常の埃にまみれた心に壁際のアロマが沁みこむ。
軽めの葉巻と淹れ立ての珈琲。
この部屋の壁一面にも時代の匂いが沁み込んでいる。
....
桜舞い散る裏庭に空は高く、
水晶のように澄んでいる。
心の闇は浄化され、
絵画に映す一本の道。
厳しさの中、隠された優しさに魂が宿る。
瞳に映る桃色の円舞、狂瀾。
春 ....
過ぎる季節の只中で、自分を見つめる旅に出る。
煤けた国道に朝日が昇り、駆けるバイクで夢を見る。
未だ見ぬ場所に行きたい。
誰も知り合いの居ない所へ。
ついたため息の分だけ、経 ....
色鮮やかな喧騒の街で僕は一人不安を抱えていた。
あらゆる期待は裏切られ、西も東もわからない。
不幸の面倒を自分一人で抱えているような錯覚。
これ以上は無理と分かっていても心のどこかに ....
雪を降らせるつもりの寒空の下、
点る街灯に人々の影は歩いてゆく。
悲しみ溢れたその光景はとても虚しい。
街角に佇む人の生がぼやけて見える。
すべての信号が赤になったその瞬間、 ....
昇る朝陽に恵まれて、小鳥の歌声もこの林道には涼しい。
路傍の人との挨拶も愉しく、足元の落ち葉ですら愛おしい。
別荘地に吹く風は清らかで、空気は澄んでいる。
どこかの家からモーツァルト ....
季節はたそがれ、満ちてゆく。
幸福と不幸の狭間に立って漏らすため息。
願い事を信じる力はあるか。
心は風に舞い、静かに溶けてゆく。
古時計のぜんまいを巻いてみるが、過去に戻る ....
秋葉竹さんのメープルコートさんおすすめリスト
(15)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
夕暮れどき
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メープル ...
自由詩
3*
20-7-14
サーカス
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メープル ...
自由詩
2*
20-5-15
ヴァイオリン・ソナタ
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メープル ...
自由詩
4*
19-12-21
グッドバイ
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メープル ...
自由詩
6*
19-12-10
別れの歌
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メープル ...
自由詩
2*
19-9-20
フリージャズ
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メープル ...
自由詩
2*
19-7-4
朝方の逍遥
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メープル ...
自由詩
4*
19-5-11
恋人
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メープル ...
自由詩
2*
19-5-3
我が世代
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メープル ...
自由詩
2*
19-4-27
春の夢
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メープル ...
自由詩
2*
19-3-23
新しい季節の中で
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メープル ...
自由詩
2*
19-3-2
愚か者
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メープル ...
自由詩
1*
19-2-17
秘め事
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メープル ...
自由詩
4*
19-1-26
小詩
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メープル ...
自由詩
4*
19-1-12
楔
-
メープル ...
自由詩
10*
18-12-29
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