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夏の時間が立ち止まって

気まずく澱んでいく空に
                   ボクは向日葵のように
からすがためらっている        お日様に向かって飛ぶ
           ....
びんのなかの
うごきは
とてもかんまんだった
ときどき
うろこのようなものが
ひかったように
みえるけれど
すぐに
どろみずにかくされてしまった
ぬるぬるしてて
なんだかきもち ....
どーなっつを

左手に二つ
右手にひとつ
わしゃわしゃくってるきみに

たべすぎじゃね?

っていったら

なんでー?
穴開いてるしー。
だいじょぶっしょ。

っていうから ....
袋の中に
詰まっているのが
何なのか
誰も知らない

先週
新装開店したばかりのコンビニから
スキップしながら
はだかのこどもが
転がり出てくる
あとからあとから
何人も
はだ ....
果ての見えない白の上に
君に用意された四角い枠があったとして
君はそれを少しはみ出すくらいに自画像を描くとする

君はそのうち
枠の中に絵を収めなきゃいけない気がして
はみ出した部分を消そ ....
ベッドの上に横たわり
胸の上で組まれた手が
呼吸に合わせて上下する
その規則的な動きを凝視し
眼を逸らすことが出来ない

肉厚のごろんとした手は
ずいぶん年老いてしまった
額の皺も ....
こんなもん
めんどいじゃん
一枚のぺなぺなが
君と僕とを引き裂いちゃう

嘆きの壁をいくらノックしても
居留守を使う君のママ
どうやら僕がお嫌いらしい
相手のことを苦手だって思うと
 ....
安全ピンに とめられた
近くで 鼓動が聞こえる

建てられた家の壁の 奥
にぎやかな笑も 枯れて

この 残された クサビだけが
奪われたものに対する こたえ

やがて 消えた鼓動の ....
うまく笑おうとすれば
すっかりゆがんでしまったのは

自分の心だと気づいた

小さい頃
クレヨンで描いた自画像は
まるで似ていなかったけれど
それはきっと

心で描いたからなんだ
 ....
   千の春をおまえに
   父と母の願いどおり
   千の春をもって生まれてきたのか

   よわむしのあなたに ひとつ
   じぶんかってなあなたに ひとつ
   おこりんぼうのあなた ....
つきの
ひかり

かがやいている

みなもに
その
やさしさ

ゆらめいている

ぼんやりみつめる

いしを
とぽん
とぽん

きえそうになる

が。

ふた ....
ぜんまいのねじ
をめいっぱいまいた
よういどん で
にしへむかってかけだした
ちからつきたら
また
ねじをまけばいい
ぜんりょくで
はしりつづけた
ちょっと
いったい
だれが ....
馬車の全重量が掛かるハブ
ハブから放射状にスポークが伸びて
丸いタイヤに刺さってる
ヒッコリーの木に刺さってる
鋼鉄のタイヤをはめて
今日も車輪が生まれる

車輪を叩いて隣人 ....
仕事帰りの溜息と
一緒に開ける玄関に
がさりと音立てるチラシ広告に隠れて
茶封筒がひとつ


独りよがりな祈りを
天使は聞き届けてくれたらしく


それは
ご褒美のように
届い ....
そらはただ

おどるように青くて

鳥の音だけが

そらを支配する
未知の道。
未知の路。
未知の満。
未知の途。

ミチのミチ。

未知の途。
未知の満。
未知の路。
未知の道。
薄紫の和紙に 小さなお山のように盛られた氷砂糖を
壊さないように 天辺からそっと摘まんで
可愛らしい唇に つん と付けては
何となく冷たい感触を味わうのよ あの子は。


口溶けは 冷やか ....
仕事帰りの自転車に乗り
ふらふらと重いペダルをこぐ私を
野球帽をかぶった男の子が追い抜いてゆく
あまりにもまっすぐ走る恐れを知らない背中
暗がりを照らす街灯の立つ角を曲がって消えた

早朝 ....
世界が一回りしたら

迷いこんだ

雨をさがしにいこう
地へ圧し掛かる空と
空へ高揚する無数の緑の視線との間
夏の声帯が震え、静かに感情を燃やしている
若い耳で、耳鳴りが日常になってゆく
若い目が、陽炎に依存してゆく
信じられるものを ....
ふってくる 蝉の声に閉じ込められ
みどり色にとけていく
こんもりとした緑の隙間から
容赦ない光が照りつける
白と黒のかげの中 一陣の風
あおと蒼のあいだに 
ぽっかりと浮かぶ しろ
ひと ....
彼はいるのだ
明るさ―この時期には場違いな―の中に
まるで透明で小さな箱に押し込まれたように
彼は縮こまっているのだ

ただ、昨年、一昨年、と
思い出せるだけのこの時期の思い出を ....
つま先をそろえて
腰の位置を安定させて
白い天井を見上げ
白い光に
遠近を失う。

救いがあるとすれば
かすかにある染みが。
何故、天井に
染みができるのだろう。
とても届かないよ ....
地球の上をキスが回る

西サモアで、島の祭りに酔う恋人達が、夕闇にまぎれて初めてのキスをする頃
ブエノスアイレスの酒場では、疲れ果てた中年の男に、ウェイトレスがやさしいキスをし
セーヌ川の ....
  あなたが海を歌うとき
  わたしの瞳は波になる
  愛していたと
  告げる言葉が悲しくて
  静かに揺れる波になる


  あなたが空を歌うとき
  わたしの胸は波になる ....
あなたは、あなた


ぼくは、ぼく


逆立ちしたって


違う人間だけど


手をつなげば




わたしたち







 ....
 母よ、
 あなたが逝ってから4回目のお盆が来る。
 冬のその日
 あなたは目の前で痰をつまらせたような
 ごぼという喉音をしたあと
 静かになった。
 ああ、この瞬間(とき)、母は死んだ ....
樹皮で生まれました
地中に潜りました
植物から
ご飯をもらいました
木を登りました
飛びました
鳴きました
交尾をしました
祈るように死にました
伝説のブリーフを
誰もいない
コインラウンドリィに
放り込み
パイプ椅子に座り
煙草に火をつけ
女性自身を広げ
ゆるい
サンダルを
鳴らし
三度鼻をかみ
ベッドがあり
下着があ ....
近づく

中田さんは
パンダになる

病気らしい

入り口で
手を消毒する

消毒液が
床にこぼれ

扉を
二つ
またぐ

パンダが一頭
寝ている

中田さん
 ....
PULL.さんの自由詩おすすめリスト(2662)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
*鴉*- かおる自由詩7*05-8-12
ぬるぬるしてきもちわるい- アンテ自由詩6*05-8-12
どーなつ- かぜきり自由詩5*05-8-12
はだかのこども- 大覚アキ ...自由詩405-8-12
クレナイカ.doc- K+A自由詩6*05-8-12
その手に- 落合朱美自由詩10*05-8-12
ぺなぺな- 恋月 ぴ ...自由詩10*05-8-12
残された_もの- 砂木自由詩11*05-8-12
鏡の前で- ベンジャ ...自由詩9*05-8-12
千_春- yaka自由詩5*05-8-12
つき- そら。自由詩105-8-12
にしへ- アンテ自由詩205-8-12
クイズ死人に聞きました- あおば自由詩4*05-8-12
思い出未満- 銀猫自由詩10*05-8-12
静寂- アメウ自由詩5*05-8-12
ミチ- 神音自由詩205-8-12
あの子の_お口- 千月 話 ...自由詩15*05-8-12
空の涙- 服部 剛自由詩8*05-8-11
自転車- アメウ自由詩3*05-8-11
無言依存- A道化自由詩705-8-11
*雨_恋し*- かおる自由詩10*05-8-11
乾いた雨男- HARD自由詩4*05-8-11
白い天井(美容院のシャンプー台)- かのこ自由詩405-8-11
地球の上をキスが回る- 伊藤洋自由詩6*05-8-10
波になる- 嘉野千尋自由詩17*05-8-10
あなた+ぼく=わたしたち?- 柚姫自由詩505-8-10
母よ- あるふぁ自由詩305-8-10
- 辻野克己自由詩605-8-10
伝説のブリーフ- 辻野克己自由詩1005-8-10
中田さんのお見舞いに- 辻野克己自由詩705-8-10

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