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千の春をおまえに
父と母の願いどおり
千の春をもって生まれてきたのか
よわむしのあなたに ひとつ
じぶんかってなあなたに ひとつ
おこりんぼうのあなた ....
許される時知らず
流れ着く場所知らず
其の手の瓦礫
其の血の痛み
乗せたまま
時を越え
流れつづける浮船の
哀しみ
しあわせは
すりぬける風
ひとときのやすらぎ
明日のことは
わからない
しあわせは
すくいあげた水
たやすくこぼれるけれど
歩けるぶんだけ
あればいい
....
そして何事も無かったように
日常は流れて行き
そこに何事も無かったように
あなたは立っていて
拍子抜けのふたりの間に
静寂だけが そっと
....
しみったれたあんたの背中
パンと叩いて
さよならしてあげる
なんてらしくもない小気味良さで
バイバイ
ヘッドライト後にして
なんとか見上げた空の横っちょ
さっきか ....