すべてのおすすめ
朝、とても慌てていて
とにかく、慌てていて
うっかり捨てそびれていた
穴のあいたパンツをはいてきてしまった。

気がついた時には
私の体は宙に舞っていて
遠くで
誰かの叫ぶ声がして ....
あなたは流されて来たのだと言う
ただ水のように流されて来たのだと
このちっぽけな私の元に

私は湖のように静謐でもなければ
私は海のように寛大でもない
どうしてあなたを受け入れよう

 ....
あなたの好物を作ろうと
夕暮れ
サンダルを引っ掛けて買い物にでる

昨夜の 些細ないさかいの 償いに
海老の殻を
無心でむけば
いとおしさに変わるような気がして
という
無邪気な ....
目が覚めると
右手がチョキになっていた
いったい僕は何と戦ったというのだろう
夜中、こんなものを振り回して
援軍の来ない小さいベッドの上で
今夜、夜の監視人は居眠りしている
こっそり君を連れ出して
街中で口づけを重ねよう
愛でこの街中を満たす位に

下手な誓いを交わすより
君のその薄い唇に口づけを
二人を今見つめているのは
 ....
今までにどれ位の人達が
私の前を通り過ぎて行っただろう
何かを与えてくれる者もいれば
何かを奪い去って行くだけの者もいた

でも今となってしまっては
そんなことはどうでもいいこと
さっさ ....
しゃぼん玉が生まれた時
たくさんの仲間がまわりにあふれていた
陽の光はまぶしく
見るものすべてが新鮮だった
子供たちの手が伸びてきて
仲間のいくつかがぱちんと弾けた
悲しかったけれど
 ....
我々人類の起源については諸説あるが、我々がこの惑星トピアに本来存在する生物でなかったことは、人類にのみDNAが存在することや、トピアの生物群が持つコンドリミトアを人類だけが持たないことなどにより明白で .... フセイン、昨晩おまえの夢を見た
おまえは壇上から民衆に向かって演説をしていた
それはおまえの国の言葉なので俺には聴こえなかった
サダム・フセイン、俺がおまえの夢を見ているとき
おまえは俺の ....
駅のホームで国歌を斉唱します、国歌を斉唱したいのです
どこの国歌でも構いません、僕は斉唱したいのです
恋人はホームの先端でフェンスを噛み砕いています
ものすごい音をたて、あるいは音をたて ....
若くて、凄くて、悪い、あいつら。
なんてそうそう簡単にはいませんね。
ふぷい。
なんて思いつつ煙草を吸う。
ベッドに腰掛けて。
裸で。

ベッドで煙草を吸わないで、
と言われるのはいつ ....
春の電撃作戦。開始。
街のいたるところで僕らは耳に手をあてる
どかん
それは小さな破裂
作戦が始まった合図だ、ほら
そしてまた、どかん
コンビニで働くあの娘、最近きれいになったね
と ....
今日の空は
雲ひとつない晴天
なのに
世界の人の中には
暗い影を心に持つ人がいて
せっかくの
満開に咲いた桜の木にも
吹きつける春のそよ風にも
目をくれずに佇んでいる
もったいないよ ....
朝が来た 地球上に朝が来た
光射す窓辺はいつものように輝いていた
昨日まで戦があった街は 静まりかえっていた
アジア 中東 アフリカ ヨーロッパ  ....
「えいえんをめぐる短詩集」


 @ノ”


@ノ”
かたつむりは
えいえんに
えいえんに
たどりつきませんでした

おしまい



 海と空と


何のために生 ....
肉体を支えるものが骨であるならば
空を支えている骨は人の想念である
人が空を想うかぎり空は空であり続け
けして空は空から落ちてくることはない
つまりそれは
人が人であり続けることと同 ....
自らを喰み赤子になる
自らを喰み赤子になる
終わりなく届かぬひとつの舞
くりかえすことなくくりかえす
くりかえすことなくくりかえす



ずっとそこにあるものだから
じっ ....
一.永劫回帰

今日の星空はとってもきれい
おまえのところも晴れていたら見上げてみろよ
カシオペアやプレアデスが頭上でふるふる震えている
白鳥座の十字架は西の空に沈んで行こうとしている
も ....
朝露に濡れた道を
金色に光る
なだらかな稜線へとたどる

うつむいた桜草が
風にふるえ
太古の海を弔ってきた
アンモナイトがひとつ
朝日を受けた岩の間に割れ落ちて
失われた鐘の音が鳴 ....
何もない手に
白が降りて
名前を呼んだ
もくれんよ
もくれんよ


微笑む間もなく
雨は来て
空を伝い
午後を撒いた


灰の鱗
一人歩きの傘
午後の陽の行 ....
地球の一部を救う気たっぷりの人が
地球の一部を救う気たっぷりの人と
地球の一部でこんぐらがっているので
地球の一部は大混乱なのだ

地球の一部の とある国の一室で
男は焼酎のお湯割りに梅干 ....
くちづけするよ
あなたの足に
あなたの指に
淡すぎる紅の花弁に
月の灯りが怪しげに反射して

あの瞬間(とき)の
上気した肌の色にも似た
薄紅色の
はなびらが
はなびらが
舞い落 ....
受話器の向こう

一分の

透明な空気






自惚れないで

何にも伝わってやしない







無言で

空気で

 ....
ねぇ 君 帰る所はあるの

僕は突然聞かれたよ

旅人の僕は
あちこち彷徨う僕は
帰る所はないよ

帰れる場所がみつからない

君を失ってから

誰かに愛されいるのに

帰 ....
踊りつづけるには 赤い靴
愛しつづけるには ガラスの靴

きれいで もろくて

階段で 落としてきたら

それで おしまい
このうたどこかで聞いたうた
たしか祖母がうたってくれた

このうたどこかで聞いたうた
窓の外から入ってきた

このうたどこかで聞いたうた
あいつは綺麗にうたってた

このうたどこかで ....
月が
川に映っていたので
石を一つ
投げ込んでみると

水ではなくて石

石ばかりが
ごうごうと流れているのであった

けっこう危険な川である

言葉の川 流れて行く
言の葉 ....
使っていない電話器が時々鳴る
コードは何処にも差してない
その受話器が持っていた番号は
もう何処にもないんだよ
遠い昔つながっていた
あなたの電話番号も
もう何処にもないんだよ

あな ....
そう私はネクロフィリア
でなければ食屍鬼である

屍体がここにある
屍体らしい臭いを発散している
腐り始めている
凝固した血液が唇からはみ出しているが
いまさら傷付けたところでもう血液は ....
遠い国で鳥があの娘を
拾って育てる
鳥はあの娘に名前をつける
あの娘は鳥に名前をつけることを考えている

鳥はあの娘に
おいしいお粥を作らせる
あの娘は庭のいちじくを
鳥にもいで来させ ....
PULL.さんの自由詩おすすめリスト(2662)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
死ねない日。- 大西 チ ...自由詩13*04-5-31
流れのままに(ソネット)- 快晴自由詩6*04-5-30
てんぷら- 月音自由詩4004-5-23
戦っている- たもつ自由詩4504-5-11
世界中に口づけを(ソネット)- 快晴自由詩4*04-5-11
時代遅れの漂流者- 快晴自由詩5*04-5-5
限界- アンテ自由詩14*04-5-5
「宇宙犬ライカ」序文- 佐々宝砂自由詩6*04-4-25
夢(サダム・フセインの)- たもつ自由詩1404-4-22
国歌斉唱- たもつ自由詩1704-4-18
濡れて候- 佐々宝砂自由詩104-4-17
春の電撃作戦- たもつ自由詩2004-4-15
In_the_spring...- Lily of the ...自由詩17*04-4-12
すべての戦争が終わった朝のソネット- 遊羽自由詩104-4-12
@ノ”「えいえんをめぐる短詩集」- ダーザイ ...自由詩1404-4-11
空の骨- たもつ自由詩19*04-4-10
- 木立 悟自由詩304-4-10
星屑の停車場にて- ダーザイ ...自由詩1904-4-10
言葉- ダーザイ ...自由詩804-4-9
ノート(木蓮)- 木立 悟自由詩904-4-9
落書その1- 佐々宝砂自由詩304-4-9
「_桜幻想_」- 椎名自由詩304-4-8
無言- 小宮自由詩604-4-8
★60_ケンソウノナカデ…- 貴水 水 ...自由詩4*04-4-8
物語の結末- 望月 ゆ ...自由詩2*04-4-8
うたのうた- 長谷伸太自由詩204-4-7
レテの果て- 小池房枝自由詩6*04-4-7
風が唄っていた- ダーザイ ...自由詩33*04-4-7
私はネクロフィリア- 佐々宝砂自由詩204-4-7
メルヒェン- 鏡文字自由詩23*04-4-7

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89