すべてのおすすめ
泣きながら
見上げた雲は果てしなく
二人の影を映してる
空の青さが辛い日は
君のために歌を歌おう
さよならと
微笑む君の細い肩
翼が生えているようで
....
夜空にはウシが瞬いていた
草原では干しが干からびていた
もう一つ出まかせを言おう
この袋には伝えきれないほどの
星が詰まっている
飛行船のように女は笑った
こうず まさみ
梅雨が明けると
辺りは緑一色
眼に優しいその色は
穢れを知らない少年のように
きらきら 輝いていた
ぼくは
緑の ....
名前入りの口紅があるんだって
彼女の憧れのスター
ふっと 話し掛けると
知ってる と 真剣にみる
友達が注文するって 言うと
お願いだから私のぶんも と
一緒にすることにした ....
It's Friday and I wanna cry
Why do people hate? Isn't there enough hatred around?
Love and kindn ....
パーティーは散々だった
おやすみ、のあいさつの方角へと
だいだい色のシロップが
ゆっくりと流れて
しだいに
粘性を増してゆく、
夜の
水の底で ゆうべ、まき散らされて
わたし ....
炊飯する
ごはんはきっと海苔で巻かれたい
秋刀魚焼いてみる
秋はその辺りでちりじり色つきはじめる
お米は海を知らない
秋刀魚は畝を知らない
けれどもぼくは知っている
そこでぼ ....
身を縮めて しゃがみこむ
誰にも見つからないように
誰かが見つけてくれるように
幼い頃に覚えた童謡を口ずさんでみれば
なぜか悲しい気持ちがわいてきて
もしかしたら
うたの歌詞が悲しいのかもしれないと
確かめるように繰り返してしまう
夏と秋のさかいめは
きっ ....
おびえるなよ
という声が
おびえていた
私の体の 外で
外では
仕方がないから
精液の白さに免じて
ゆるした
世界は みずでできていると
きみは言ったけれど
肝心のきみも やっぱり みずでできていたのは
きみが死んで 五日経って ようやく思いだした
(そのとき みずが流れた)
深夜 人は大 ....
11月生まれのこどもの両親は
12月にセックスをするよろこびを知っている
7月生まれのこどもの両親は
8月にセックスをするよろこびを知っている
たぷたぷ揺れて
君は遊ぶ
シャンプーは手の届くところで
夢と現実を隔てる
掌で掬う仕草に夢はゆらゆら
バスタブの愛は緩やかに萌えて
外は季節外れの木枯らし
....
ほんとうに伝えたいことは
そんなにないのかもしれないね
ほんとうに好きだったかどうか
思い出せないのと おなじで
「夕日が落ちる前に、帰ってきなさい。」と母が言う
私は、海が見たかった。
秋の夕暮れる速度と思い出と川沿いを歩き
橋の向こうまで。
スタートは、浅い川底の尾ひれで跳ね上げる小 ....
すれちがいじゃありません
すれちがうにはあまりにとおいのです
ぎらぎらしたつきがはなしかけてきます
またひとがいきました
のぞみどおりじゃないですか
むねがはりさけそうです
とくにいたみは ....
誰に唇を重ねたかなんて
誰に肌を重ねたかなんて
そんな事は聞かないから
私の奥に唇を這わせてください
私の底に肌を伝わせてください
後悔はその後で
少女達は
マグマのように
やっぱりキレるのかしらね
ヒラヒラと白陶器のような指を燃やしながら
美しいアチチュー ....
なべのなかで
ことこと
いい匂いが
ふわふわ
あなたがいて
そわそわ
お皿だけが
カタカタ
いろんな音が
あふれだす
一緒にいるこれから
ふたりでどんな音奏で ....
浴槽に
すだちを浮かべ
涙を肩位置に溜めて
点火
点灯せず
湯冷め浴
果汁の混濁
吐息の白靄
曇りゆく記憶
湯上り
底へ伸ばす腕
栓を引いたなら
渦描いて消えゆく
悲 ....
秋が来たかと眺めてみたら
ギンナンは忍法葉隠れの術発動中
残暑ざんしょ
暑いザンショと怒ってみても
黄昏はつるべ落としのすみれ色
残暑ざんしょ
☆が出たかと見上げてみれば
鰯の大 ....
モノを置かないでください
と張り紙のあるところに
モノを置いた
そんな些細なことがきっかけで
そんな些細なことの積み重ねだったのだろう
「いつもの」
そう修飾された朝は
あっ ....
愛の言葉は砂漠に棲む蛇の肌触り
ガラス片の透き通る
艶やかさを床に滑らせては
汀から細波へ
細波から白ウサギの飛び交う荒波に
感情の姿を次第に変えてゆく。
与えあう愛の軋み。
軋 ....
膨らんでゆく不安を感じていた
知らない人とすれ違うたびに
増してゆく孤独があった
遠のいてゆく誰かの背中に
思いつく限りの名前を呼んで
立ち止まらせたいと思ったのは
それが優しさだ ....
日常にくたびれた玄関先で
茶色のサンダルが
ころり
九月の夜気がひんやりするのは
夏の温度を知っている証拠
おまえには随分と
汗を染み込ませてしまったね
サンダルの茶色が
少し ....
寝顔だけは
どんなことをしても
取り繕えない
赤ん坊も
うら若き乙女も
お髭の立派な紳士だって
枕の上ではあどけない顔をして
お医者さんも社長さ ....
そういえば
あなたと出会ってもう1年だ
初めて彼氏ができて
初めてドキドキして
初めて手を繋いで
初めて抱き合って
初めてキスして
初めて自分より大切な人がで ....
ここにちかよってはいけません
きれいなはながみえているでしょう
もうとりかえしがつかないですよ
かんぜんにはまだ
わたしはこわれきっていません
うつくしいおんなをもとめています
し ....
まだ髪も乾いていない
置いて行かれても泣かない
遠くに住んでいた頃を思い出す
同じ月を見て欲しいと
置いて行かれてもいないのに泣きながら
まだ髪も乾いていない
同じ家の玄関に佇むま ....
若いって
苦いと
同義だよね
字も似てるし
と口に出したとき
悲しいって
美しいと
同義だよね
と言った
君を思い出した
空は平均的に青い
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89