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あ、この世界にはまだ
こんなに小さな膝も生きていて
それなりの格好で駅のホームに立つことも知らない
醗酵していく、あたしの頭ん中は

その疲れきった表情は
子供とも大人ともつかない
その ....
マバタキがとまんない。
もうなんにも出てこない。
えきさいてぃんぐがほしかったん。
そう、ほしかったん。

今日はもうあんたの事は
忘れてやる。
忘れてやる。
しめった部屋。

雨 ....
夜明けの鳥たちが、狂ったように群れて鳴いている。
悲しいとき、どうすればいいのですか。と訊いたら
それは致し方がないことなのだよ、と
優しい声で
言われた。
あぁ。私も鳴きたい。
灰色の群 ....
つま先をそろえて
腰の位置を安定させて
白い天井を見上げ
白い光に
遠近を失う。

救いがあるとすれば
かすかにある染みが。
何故、天井に
染みができるのだろう。
とても届かないよ ....
もういやや。

もういやや。

もういやや。

もう・・・  。


(ここで突然、私が

英語を喋り出したら面白いのにな。

何かに取り憑かれたみたいに

知るはずもな ....
幼子の泣いている君を
想像する
さらにそこにもう一人
想像する

赤い頬にはりつく
痛い涙を
拭うのはいつも
その片割れで

まだいらなかった私や
そこにあった言葉

きれい ....
 「ありがとうございます」とコンビニの店員が微笑みかける。僕にではない。ただ、この人、どこかで会ったことがあるような・・・。そう思った時、いつも妙な妄想をしてしまう。もしかして、世界にはほんの数十人の .... そうだね、鎖骨は折りたくない
みんなそうでしょ、って

さびれた駅の階段を
がらんどうな夜を、駆け上りながら
窓に映る、その当たり障りのない服装や顔で
私には普通の人間を装っていることが精 ....
静寂に耳を塞いで
朝も晩もない空の色が
溶ける頃

揺らぐことに絶望した舟の上
その死んだ櫂を捨てるのよ
そうして呪いの手で
紡ぎ続ける水辺の生活

もう
進むことはおろか
水辺 ....
明け方の薄い空の下で
やわらかく湿った地面の上で
何か、いいものを見つけましたか

たとえばきれいな色の小石
たとえばいい匂いのする野草
星屑のなめらかさ、夢で出会っただれか

その眼 ....
無地のワンピースを着て
濃いめのカルピスを作った午後
汗の珠を額につくり
夏のにおいを、すこし思い出す

ベランダのコンクリートにできた
幼い模様に
ため息を吐いて
また高くなり始めた ....
本当は、踏みにじれるよ。
泥だらけのスニーカーで、悪びれもせず。
夜の泣き声が聞こえてくる夜
思い出の砂粒がチクリと痛むけれど
どうかその表面に落ちたまま
ふたり、世界のすみっこに隠れて
確かめる、その温度、指先と
ハーブの浴槽を
かき混ぜて
えらいねえらいねって
かき混ぜて
わたし、泣いてはいませんでしたか。

いいえ、それでも笑っていたんだと思います。
はらはらとこぼれていくのです。
あの小さ ....
うん。
あのさ、ペットボトルを傾けるとわざとらしい色をした液体は
水平方向に、傾きます。ように、見えます。
完璧にね。
ああ、文句の付け様もなく!

従うことにも、騙されることにも
悔し ....
雨の中
けたたましくロックンロールをかき鳴らしてよ。
どこかなつかしく、憂うつな景色を
打ちのめすみたいに。

泣きたくないのよ、今は。
ずっと夢中でいたいのよ。
そうして忘れていきたい ....
痛みを持ち上げて
此処に立っている
へしゃげた首も
切り落とせぬまま

鉄のような水面
なにを想う その心

芯から病んでしまった
水無月の花々よ
重たすぎる花弁を
いついつ散ら ....
暑苦しくて、雨の音が
夜がぼやけた夜に
私を連れて行く。
とろりと濃密な空気。

重ねゆく日々に
適応して
今は今を愛して
一つの夢に、魘される。

咲いた花が
その後どこに行く ....
しだれた、ほそい葉の隙間に
隠れていたい。

眩しい光に
何度呼ばれても。
夏の訪れるそのすこし前に
乳首のあたりの産毛を剃ってみたのは
それはわたしが見事なまでに
馬鹿な女だからです。

浴槽でマリリンのことを考えて
女として生まれてきたことを
面倒くさいと思 ....
陽のあたる坂道で
ふと立ち止まる私を
だれも見てはいない。
木々のさやぐ音だけを
聞いている。

此処にはなにもないけれど
ゆらゆらと揺られて
生きてるんだと思った。

ゆるい風が ....
海岸を歩きたい。
サンダルを引きずって。

花を育てたい。
誰にもないしょで。

野菜ジュースが飲みたい。
もろもろモロヘイヤの。

ペットボトルの中の
気味の悪い色をした液体が
 ....
「苦しい」の言葉一つで
泣きそうになるよ。
この手は
いっつも伸びきって
ながれる水もすくえないから

連れていって。
「なんでもないんだから」と言いながら
むずかしい話は、今日はよそ ....
汗を、かいていました。

あなたがわたしに触れたことや
愛を体現したこと
ひとつずつ、思い出して
泣くことだけは、回避して。

窓を閉め切ったこの部屋に
どうしてか風が吹いて
乾いた ....
下ばっかり見てた
誰もいない
静かな空間に
  パチン
蚊を殺そうとした
手拍子の音
響いた
首が痛い

蚊は
視界から消えた
ああ、この手だ。
この手が、この胸に大きな波を呼ぶ。
私をふるわせる。
綺麗な手。
大きくて、がっしりしていて。

齧るように
親指だけを握ると、少し笑った。

ああ、この手だ。
裸足で踏む、土は冷たく
北を見て、
南を見て、
東を見て、
西を見て、
それから俯き、土を掘る。
今年もやってきた厳冬と
軍人が抱える白菜にひそむ現実。

キムチ月間が
ここの子ど ....
強くならなきゃいけないと、
その子は言っていた。
忘れていたのは、
見失っていたのは、
理想の裏側、欲の裏側。
たった一日で何歳もの年をとった、あの日、
何かがはじけて叫び出したのを、
 ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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