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stage.0素‘イマジン-言葉の起源-’
言葉を捨てよう
言葉の意味から覆そう
言葉は終った
言葉は文字
言葉は積木
言葉は鳥
言葉は空
言葉は表形
言葉は水
言葉は塵
....
夜
声を潜めて
雨と歌う
からからわれた
囁き声は
ひくく
ひくく
こぼれおちてく
すきまだらけの
....
夏が終わるね
少年が
風鈴の音を撒きながら走り抜けた
この胸元ではまだ 汗のビーズが貼り付いていて
蝉しぐれが落ちてくる 私たちの地上では
色付きの花々が 太陽を仰いでいるけれど
ゆきの花 ....
未だ硬い、既に確かな
夏でもない、秋でもない、果実で
深緑は
瀕死であることを理解している
見上げれば、ひとつの一秒が
高速で遠のいてゆく
わたしは、何に対しても連 ....
彼女は
朝の遠いこのまちの
ちいさな刷毛で色をさしてゆく、群青
そらをぬりこくって笑う
その背中に
にじんでゆく夕焼け空を想起しました
けれどもうぜんぶ しずんでしまったから
....
さくら かんざし
あかねの 鼻緒
ねむりの いわおに
腰かけ
仰ぐ
ちり ち り りん
金魚の尾ひれが
風鈴を蹴る
ちり ち り りん
黄色の帯と
左手
....
午後11時55分の川面に浮かぶ 昨日行きの船は
今日の悲しみを乗せて 海の彼方へ
満ち潮には 増減があるのだと
思い巡らす 詩人の夕暮れる刻
紅葉した太陽が 海へと流れ行く
....
桜降る あの 朱色に染まる門前で
逝き 生きと 別れたというのに
あなたは 私の夢の中で
「君の傍にいるよ」とか
「守ってあげるよ」とか 言うのです。
幸せだった一日の終わりに
....
楽園の夢を見た
この世界ではいま
それが必要だから
まず
都市計画の話を
人間の楽園の話をしよう
ペブルビーチ
サンドビーチ
エプコットビーチ
椅子に座って
話をしよう ....
カスタネットの音が好きなんです。
あ。ごめん。嘘だった。
破壊力のある音。
脅威的な破壊力。
何かを間違っていたみたい。
間違えていたみたいだ、わたし。
わたしも歌うわ!
チ ....
太腿に触れるだけで
イクかも知れないし
冷たい瞳をみつめるだけで
夢見心地
女の乳首で踊る月
陰毛にもつれる暗闇
脇に鼻をうずめる甘夢
絶頂はあと一息
ナイフを取り
その命も ....
明日は翼が折れて
二度と飛べなくなったとしても
今日の青いこの空を
飛ぶことはやめない
飛び立つときの
地を蹴る勇気
畏れを抱いて
憧れ抱いて
まだ見ぬ明日の
自分を探し ....
記憶を押しつけられながら 地下鉄の階段を下るとき
膝のあたりが キポタン キポタン と鳴り続ける
悪意のない ただ無知ゆえの無表情が過ぎるたび
音は止まる 意地悪く
伝言板に 僕への事務的な連 ....
あなたの温かみと重みが
わたしの存在に加えられる
その重みで
わたしは少し沈む
ほんの少し
沈む、あなたのわからない程度に
支える四本の脚
と呼ばれている、それは
わたしの言葉
....
もうラブソングを歌わなくなって
しばらく経つ
そんな事に気づいたのは
煙草を立て続けに吸って
気持ち悪くなってからだった
恋をすればラブソングを歌い
失恋しれば失恋の歌を書いた
頭の ....
おなかをかいている
ふところに
つもる
きのうがある
きのうはいぬと
あそんでいた
みつけていく
きずあと
いつも
こころのなかの
おじさんに
おこられているかんじ
のうの ....
なんとなく気分のいい日には
枝を揺らす風だとか
キラキラした川面だとかを
鼻歌にして口ずさむ
そうやって
枝を揺らす風はやさしいなぁ
キラキラした川面はきれいだなぁ ....
――――――――――――――――――――
昔日の思想は僕の手に形をあたえる。指先を
くるむほとびた皮膜に沙漠のイマージュをな
がしこむと、僕の手指は草の葉をつまむこと
ができる。内臓の液化して ....
川縁の草いきれの中を
ひた走った記憶は
あるいは夢かもしれず
はじめは
ひとすじの流れにすぎなかった
けれど運命は
生まれる前から決められていた
旅を重ねるごとに
強さを身 ....
ドラッグストアーって
もっと危険な場所だとおもってた
アイーン
シュタイーン
漢検一級に出てくるような
難しい二字熟語にすることで
失われたものを詩にしたい
分裂しかけている腐りかけ ....
せっかくのスカートが、なんて
君は
ふくれた顔で
片手にサンダル
フナムシも
フジツボも知らない
君は
おびえた顔で
片手にサンダル
ここは
たまたまの国道沿い
....
校舎に含まれる
散漫な光景ひとつひとつに声がとどかない
1. 朝
起立
礼
いっせいの着席にびくともしない
この校舎の設計は強度においても欠陥がない
....
「10月 」
少女だったころ
それは青空と同等で
わたしは生きる喜びを持っていた
埋もれていたものを
そのたび拾いあげても
掌から滑り落ちていく
昼間の悪魔は友人といい
夜中の ....
止まれ、それから、歩き出そう
僕たちは、生き急ぎ過ぎた。
だから、僕たちに、「死」はいつも身近に囁き続けた。
甘く、優しく、
いつも、いつでも。
それらしく ....
なんて
いないよ
どうしようか
どうしてしまおうか
人のことなんてどうでもいいよ
所詮人のことなんだからさ
気にしないようにすればいいんだ
ちょっとした嫌な気持ちも
遠くへ消えてなくなるさ
あとかたも ....
湿った風が吹く朝に
君は薄い火を灯した幹から両手を離す
種の保存の掟は果たせたのだろうか
君の生き方は純粋で幸せだったのだろうか
最後は雲の切れ目から青空が見えたのだろうか
....
交差点の真ん中で
すすむ方向を見失う
ゆらりゆらぐとき
ふわりうすく浮き上がる
今を引きのばせば
わずかな希望を羽にして
けして上手くはないけれど
音なく羽ばたく
儚く ....
いま
星の下で
明日のために
今日の色を決める
走りぬける
全力疾走の快感
それが俺を
白い荒野の上に立たせている
時には多大な収穫を
時には多大な疲労を
もたらす荒野
その謎の ....
燭台にともされたろうそくの炎が
一点の曇りもない銀のナイフとフォークに
照り映えています
用意された皿はただ一枚
白い無垢な皿です
さあ時間になりました
採れたての ....
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