すべてのおすすめ
そこにいてはいけない
広がる闇がせまっている
いのちが傘を畳むように
ひとつの音楽がおわろうとしている

からみあう僕たち
下草の湿った野原で
傾いていく橋
今光が走った
ここには
 ....
目を閉じて、願っていた。

月が近すぎて悲しい夜。
さよならのキスは、少し冷たかった。
茨の中で愛した人を、
逃がしてしまった、悲しい夜。

ちがう。
血を出しながら、
茨の ....
海辺に
打ち捨てられた羽衣
水底に たぐりとられ
心 なくすばかりの 果て

指が 訪れる
風に 似た とろむ甘さで
ふれる やさしく

どうして そんなこと してくれるの
どうし ....
男と女の間には
深くて暗い河があるらしいから
君の悲しい心の内を
僕は分かった振りして黙って頷く


男の情けは出したら終わりで
女は心に宿した思い出を
どこまでも抱きかかえ生きてゆく ....
わたしのお姫様はちょっと変わった男とお付き合いをしているようで。

この間も突然、雪の中を裸足で駆け出していったんです。
真っ白なドレスを灰色に染めて帰ってきました。

熱いコーヒーを入れて ....
少しだけ、冷たい風が吹いてきたのは
とても遠い場所からだった
人はいなくなる、ということが出来るらしい
世界はいつも通りに明るくて
僕らは同じように電車に乗り込む

乗り継ぎ駅で世界が追い ....
夜、
白い、
薬局の袋を、
脇のテーブルに置き、
ベッドで、
眼鏡をかけて、
サティのピアノ曲を、
BGMに、
月が映し出される、
ビデオを観る。

海の、
おだやかな波を、
 ....
歩いています夕暮れ
空は赤くありませんでした
曇り空が何度目かの意識で
その姿を現しました

その下が
天王寺の駅前の古い商店街というか横丁で
腕を組んでパチンコ屋の前で立っている
お ....
しとやかに咲く花の雌蕊を
ひと撫で
ふた撫で
愛の甘い誘惑は
心の隙間を逃さない


あなたは踊り子になる
薄塗りのなまめかしい曲線を
チュチュの爪先でなぞれば
そこは倒錯の天蓋
 ....
ベランダから見た
自分の部屋は
まるで他人の抜け殻のようで
少しだけぞっとした。

自分の中だけを生きていたら

見えないものがたくさんある。
チャリンコこぐこぐ おっさんにはねー
きれいで悲しい 思い出がある
もしもまだまだ 俺を好きなら
○月○日 新丸子駅

待っててくれよと伝えたけれど
彼女はとうとう 来なかった
彼女はま ....
窓を開けた瞬間
朝一番の風は
薄手のシャツを抜け
眠気交じりの肌を
下から上へとナゾルように吹いてきた

頬から
首筋
うなじへと
同じ風に包まれてゆくのをそのままに
まだ整えてい ....
いつまでも
優しくあろう
小さな太陽が
果てしのない流れの中で
一瞬間だけ
またたいている
どんなに邪険にしても
きっと魂が
引き寄せられてしまう
星に、石に、樹木にするように
虫 ....
赤錆の目立つ時刻表のバス停に立ち
来るか来ないかの
微妙な時刻にバスを待ってみた


進路の前にバスは無い
順路の後ろに気配も無い


行く先も馴染みの無い駅の
名前の書かれた ....
アゲハのハネは夏の欠片
土の上にパリン 零れる小宇宙

落ちていたハネなんですけれど
日にさらされてか
ガラスのように かわいていて
リンプンは星屑しゃらんりん
本体は見あたらなくって
 ....
あなたと夕暮れて
夕暮れの中で眠った

私の心は壊れそうだわ

寄り添いあうことはこんなにも難しいことだったのかしら

右手も左手も私のものではないみたい

悲しまないで
 ....
季節はずれの花粉のせいなのだと
説明する僕のことを

受話器のむこうで
君がくすくすと笑っている

きのう雨の中でけんかして
雨なのか涙なのかわからなく濡れたふたりが
いまはこうして傘 ....
気配を感じて
虫の音が止む
一瞬

あなたが
嘘をつく前の
静寂に少し
似てる

(黙れ黙れ)

通り過ぎた茂みから
虫の音はまた響く

(疑念のように)

夜は
み ....
油断したこころが
果てしなく遠いと
思ってしまうような
遥かなみちのり
それでも、歩いていくことを決めた
自分の足で歩いていって その果てにも着くと決めた
投げやりなタコ焼きが
ソースの匂いを振り撒きながら
僕を食べに玄関まで来ている

食べられたくない僕は
お守りを握りしめるけれど
よく見るとそれはカブトムシの幼虫
行き所を無くし ....
意外なところから
闇が降りてきた

その中で書いていると
母が向こうを向いて
おばあちゃんと
しゃべろうとしている
しかしお母さんの許せない気持ちが
歯の形になり
お母さんの言葉は
 ....
【花時計】

ある一時 

植物のように生きることを夢想する。宮沢賢治は雨ニモ負ケズといったけれど、植物は雨に負け夏の暑さにも負け 
害虫にやられて レタスは高騰するのを見ながら。
 ....
削がれてゆく草の根

プランターの土
余すことなく張り巡らされた
夏草の根はまるで
灰褐色の空を駆け落ちる雷雨
蔓枯れて
実の膨らみは停滞し
宿命を終えた姿見は
生きながら生命線を断 ....
熱い そして暑い日だった
と思っていたらもう夜になった

一挙にクールダウンが大挙

私は今すぐこの街から抜け出したい
当てもなくアキハバラに行きたい
下には下がいることを確認したい
 ....
祈りの数だけ神がいて
祈りの数だけ願いがある


何故人は祈るのか
恐れおののく、その先の
抗いきれぬ力に前を遮られ
溜め息さえも躊躇して


祈りの数だけ花が咲き
手向けた花の ....
かえりのでんしゃは
まどの外が
ぜんぶ田んぼで
ずっと同じで
どれくらいすすんでいるのか
分からなくなったんだ。


けれど
とおくで
小さなおばあちゃんが
ごみをもやしていて
 ....

プラットホームの端っこで
小さく手を振る人がいる


動き出す列車の背中には
きっと誰かの

そう
見送る視線のその先には
きっとそんな

夏の終わりが ....
背筋を伸ばして歩くことが難しい世の中。

−あら、わたしったら、世間のせいにして。

探し物が見つからないから、
困ってしまう。
ミルクティーが精神安定剤になってしまうようではいけないと思 ....
ノイズが入る。私の中に。
ここでは無い感情。嬉しくて。
見えない身体。不安に変わる。
受容体、断ち切らないと、守れない。

最後の繋がり。
みたいに捨てられた

みたいに捨てないで
みたいに呼ばないで
みたいに火をつけて
みたいに灰にして

のように意味はなく
のように生きている
のように分けられて

ごめんなさい
 ....
PULL.さんの自由詩おすすめリスト(2662)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
巨大なからだ- 石川和広自由詩3*05-9-23
茨の王子。- 杉田蝶子自由詩2*05-9-23
海辺_の__________(二連作)- 砂木自由詩9*05-9-23
SAGA- 恋月 ぴ ...自由詩13*05-9-23
本音- 浅野 す ...自由詩805-9-23
落下傘- 霜天自由詩1805-9-23
ムーンライト- 光冨郁也自由詩505-9-22
今日はおじさんの日- 石川和広自由詩7*05-9-22
Dance_In_The_Dark- 恋月 ぴ ...自由詩10*05-9-22
外と内- 一代 歩自由詩9*05-9-22
コゲコゲ_ヒーロー- クリ自由詩4+*05-9-21
いつか風になる- LEO自由詩11*05-9-21
小さな太陽- 鏡文字自由詩6*05-9-21
バス停にて- 銀猫自由詩24*05-9-21
アゲハ- こしごえ自由詩16*05-9-21
夕暮れ- 大西 チ ...自由詩5*05-9-21
僕はくしゃみをする- ベンジャ ...自由詩12*05-9-21
夜の嘘- umineko自由詩7*05-9-21
旅路- 一代 歩自由詩2*05-9-20
波音- たもつ自由詩805-9-20
それはかなしみのため- 石川和広自由詩8*05-9-20
花時計- るるりら自由詩15*05-9-20
終夏- kw自由詩6*05-9-20
どうにかして改善をしたい- マスイジ ...自由詩8*05-9-20
季節のタブロー(秋)- 恋月 ぴ ...自由詩17*05-9-20
8月4日_(または、いかにして少年は詩人へと変貌を遂げるのか ...- コトリ自由詩5*05-9-20
「夏の終わり」(コラボレート作品)- ベンジャ ...自由詩1105-9-20
女の子日和- 浅野 す ...自由詩5*05-9-20
アクリルガラスのような感受性- BadCluster自由詩3*05-9-19
ゴミ・・・- afterglow自由詩9*05-9-19

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89