すべてのおすすめ
寝過ごす街に喝を入れるのは
ピンヒールの靴音
一年中食べ過ぎたり、飲み過ぎたりする街が
眠り姫の物語する季節は春
ぽっかり微笑む陽射しに
散歩中の乳母車の赤ちゃんも
営業中の働 ....
今日の日の出の時間は五時二十七分
これから毎日一分毎に日の出の時間が早まって一月後には日の出の時間が五時になる。それでも一番早起きのお日さまは四時二十五分、それより早起きする事は無い。一般的に昼 ....
たった一言の失言のせいで
創りあげたい美しい国の
議会はまた空転を続けている
かつての集団就職の金の卵たちが
機械化の波に押され
三高神話に駆逐され
猫もしゃくしも
大学と言 ....
{引用=‘Twas the night before Christmas, and all through the house,
Not a creature was stirring, not ....
北の大地では六花を呼び込む灰色の空が
重く色づいた樹々を
このまんま押し花みたいに
空に繋ぎ止めてしまえば綺麗なのに
芸術家気取りの冷たい風が
ハラハラと色を零していく
どうせなら ....
死にたいと言う気持ちは病気
治すべき病です
人は生きる義務を背負って生まれてきたはず
それを途中放棄する権利は選択肢としてあっても
絶対引いてはいけないカードです
死は時々冬の朝の寝 ....
あおいおそらにぽぅっとしたり
おおきなつきにぽぅっとしたり
おいしいものにぽぅっとしたり
秋はなんだかわくわくしちゃう
そしてあなたにぽぅっとしたり
遥か悠久の昔、空と海と陸がまだ混沌としていた頃
全ての命は気ままに泳いで飛んで
果てもない混沌を駆け回るのは楽しかった
亀はいつの時代も競争に駆り出される性分なのか
ある時、亀と鯨が
....
ギラギラの太陽と茹だるような暑さのもと
癇癪を起こしたような蝉の声を聞きながら
ホワイトクリスマスの事を考えるのは無理があるかも
波をけたててトナカイの代わりにサーフィンに乗って
アロハのサン ....
爛漫の春、日の光を一心に集めて
桜は夜に発光して花吹雪を降らす
花びらを拾い集めたその手
今は傘の花を咲かし
砕け散ったこころを
ジグゾーパズルのように
張り合わせる
欠 ....
抜けるような蒼い空の向こうに
煌めく未来があると信じていた
薄紅色の蜃気楼のような架け橋
ピカピカの一年生といっしょに
駆け抜けていったのは希望の花
凍てつく寒さ ....
蔦の絡まる瀟酒な鉄骨のアパルトマンの朝は姦しい
おくにことばが行き交って
美味しいゆげが湧いてくる
毎日どこかのお部屋から
喜びのうたがあふれ出し
ある部屋のかた隅からは
....
イタズラッコの春っぽの風っこが
ぴゅうと口笛を吹くように渡ると
空のほっぺたをっぽっと染めずに
かた物の茶色の樹々のさきっぽを
ほんのりももいろぴんくに大変身
....
あなたの論理ばかり振りかざす唇と
抱きしめるのを止めてしまった腕と
ちゃんとあたしの話を聞かない耳と
まっすぐ見つめ返さなくなった瞳を
角の八百屋でみかんと交換して ....
メダカの学校はこの度、
小川のせせらぎから
電脳街ハイツ投稿詩708号に
引っ越しました
日本語とPCを操る就学前のお子様から
象牙の塔に籠られている
千差万別の年齢層の方 ....
冬将軍がタクトを降ると
勘太郎達がくさびを打ち込んでいく
☆ の瞬きが
とげとげのくさびに跳ね返されて
キラキラと透き通る
今年の冬のピンボール大会は
盛況だった模様
夜空は ....
夜の帳の降りる頃
みどりの大広間に銀色に輝く
月の光が差してきました
うさぎのぼうやが 眠そうなあくびをひとつ
パチパチ はぜる暖炉から
もみの木のかぐわしい香りが
雪合戦 ....
便利さと言う名目で
色んな物が切り落とされていく
夢の島に住んでいたい
と思うのは女々しさなのか
金額や思惑で秤にかけられて
計算高く世の中は動いているようで
取り残されるのは ....
しゃらしゃらと
粉雪が風に渡る音
鈴の音も高らかに
朗らかな笑い声が
こだまする
雪山が呼んでいる
動物のアシアト てんてんてんと
梢からがさっと雪帽子が落ちる音
真っ白な ....
うららかな小春日が微笑み
空が蒼く透きとおり
宇宙の果てが大きな口を開けると
風が乙女を呼ぶ声が聞こえる
こんな日はお布団でも干しましょう
この頃、冒険談がいっぱい詰まった
世界地図を ....
掌からうたが溢れ
あおいそらに吸い込まれていく
天上人の哀しみの衣を揺すり
流れ星がひとつ零れて散った
足下からうたが生まれ
あおい海原に 滲んで消えた
深海魚の喜びのざわめき ....
つるべ落としの夕暮れが
立ち尽くす人の上を
群青に染め上げていく
笑ったような月が
ヴィーナスを従えて
ゆっくりと
空にかかる
そして
青白い光が
窓辺で
謳っ ....
シロナガスクジラの一家が
泳ぎ回れる程
頭の中は巨大だった
目の前は
人いきれで
ぎゅうぎゅうの
すし詰め状態
心が
あっぷあっぷで
溺れる前に
お風呂を
すみれ色で ....
じっくり
と
ゆったり
と
間延びした
と
きを巻き取り
一日が静かに
暮れていく
出番を待ちかねた
まんまる
の
ほころび
が青白く
煌煌
....
秋が来たかと眺めてみたら
ギンナンは忍法葉隠れの術発動中
残暑ざんしょ
暑いザンショと怒ってみても
黄昏はつるべ落としのすみれ色
残暑ざんしょ
☆が出たかと見上げてみれば
鰯の大 ....
出涸らしのような夏が
のっぺりと緑に張り付いている
季節も針を進めるのを忘れたようで
時がとわに 流れていく
生まれ落ちた時代の旅人
その想いは 積っていく
....
夕立の後にひょっこり現れたお日様が
でこぼこの稜線のきわで立ち去り難く
早くおうちにかえらなくちゃ
暗闇が世界を飲み込む前に
いいえ、大丈夫と
夜の女王がマントを翻す
....
おネムです
フワフワ ポッカリ しろい くも
つつんで ゆらして こもりうた
おやすみ
ぼうやの 夢の中
....
もくもくの白さを
蒼い空に貼付けていた夏は ミ〜
ろうそくの灯火なのか ン ミ
最後の悪足掻き ン ミ
ン ミ
....
うそとまことに生死の境
ピッカピッカの緊張感
と
淀む日常に惑う
幽玄と夢幻がシーソーを揺らす
くるくると色をかえ
....
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