風が止まったと同時に
少年は小さな石につまずいた
たいした怪我ではなかったが
泣き叫んだ

辺りを見回した
誰もいない
一人で立ち入り禁止の工事現場に
入っていた
日曜日の今日は誰も ....
 
砂糖菓子のように
甘やかされて
育てられているの
 
 
なんてウソ
 
 
 
ワガママは
何でも
許されているの
 
 
なんてウソ
 
 
 
過保護で ....
僕には名前がない
目立たぬ場所で 限られたモノだけで生きている
踏まれて踏まれて 優しさに触れることもなく死んでいく
それでも生き残った者は 名も無い花を咲き誇らせ
いつかは死に往く

僕 ....
陰樹の茂りに
やさしい 幻を見せて
吸われた強いタバコ

陰でささやかれる 会話
もうろうと 煙り
奥の端の席に 織るべき 夢

この店は 沼の匂いがする
湿りの温もり
肌にしたた ....
予報は雨

(真昼)
あらがえないの
この時計の刻む
奥底からきこえる声には
自性が宿っているのだから
茫洋として連なっている先へ
零時の胎動しているのは不在
の影が失わ ....
なんか嫌な予感がして
目を覚ました。

ら、オッサンが枕元に正座しており。
めんどくさいけど突っ込んだら神様だって言う。

これ水木しげるの世界きたよ。
貧乏神か貧乏神だなと問い詰め ....
部屋の置時計は
カチカチ時間を
ループループ

その間に時の番人は
朝の広場と
夜の涅槃を
行き来する

僕は番人を追いかけて
時の狭間で
右往左往

もがく僕を見て
番人 ....
呼吸すら億劫になるほどの草熱れ

立ち込めるのは夏の匂い


ジーク… ジーク…


緑陰に身を屈め、獲物を狙う少年

まるで、その空間だけが別世界


ジーク… ジーク…
 ....
いま おれ
日本語じゃない言葉で話したい
誰も知らない言葉で話したいよ



ハロー かみさま

そして グッドバイ



歌うように吐き捨てて
そしたら
ひと ....
白くしずかな八月の
午さがりのあかるい部屋である
私はただソファに横たわっている
そして部屋の中空を
一個の檸檬が歩きまわっている
まるで散歩でもしているようだ
いつのまに出現したものやら ....
東京の夜は明るい
コンクリートの森には魔女が笑う
木馬は走らない

東京の夜は明るい
虫達はさ迷い影を欺く
星は見ない

東京の夜は明るい
そこに闇は無い
そこに竜は息づかない
 ....
赤い血がナガレオチタ
空が燃えている
銀色のツバサが折れて
黒い雨降り注ぐ
 


街がゆれる
また、ひとつ
街がおわる

 

街がしずむ
また、ひとつ
街がおわる
 ....
真新しいブラウスの
短い袖がまぶしいね
軽やかにステップ踏んで
夏の扉に飛び込もう

光の娘たちが踊る夏の道で
いつも空を見上げていたね
湧き立つ雲の{ルビ眩=まばゆ}さに心魅かれて
 ....
あぁ、そうか
僕は僕だったんですね
気付いてしまいました

つまり僕は今まで
僕を演じていただけで
なんていうのか
僕自身が勝手に
ありもしないドラマを
でっちあげて
存在もしない ....
おうっ。

おういぇー。

そうでやんすか。

カラオケに。

つきが。

とってもまるいから。


夜はあおい。

蝉ぶんぶん。

光がしろい。


おうっ ....
僕が一昨日 贈った月は
クロワッサンだったけど

君が今日受け取ったころには
オムレツに進化していた

たった二日間でパンから
ずいぶん太ったね

それは不思議な ....
僕の観覧車に
君は乗ってこない

僕の観覧車に
君は乗ってこない

高いとこから
低いとこまで

この観覧車で
ぐるぐるまわるよ

空に近づき
太陽 ....
何ゆえあたしは起きているのか。
人が眠る時間に。

ああ、冷凍庫の変な安いアイスでも食せばよいのかしら。
もう意味がわからないわ、広い広いこの地球にいてガリガリくんを食べるなんて。


 ....
真っ白な切符が出てきた
何も書かれていない
小銭がなかったので一万円札を入れたのに
お釣りは出てこない

駅員さんに文句を言おうと切符を見せると
カチッとスタンプを押して
改札を通して
 ....
気付かないうちに

たくさんのアンテナを伸ばしてしまって

雑音だらけ。

 
頑張る事は大事。

けど、

無理をするのは良くない。


少しずつ

音をクリアにして ....
だれかが泣いている
ぽたぽたと
落ちてくる涙
ぽたぽたと

悲しいのではない
うれしくて
土が若さを取り戻し
草木がはしゃいでいるから

だれかが泣いている
ぽたぽたと
落ちて ....
雨とともにぼくたちははげしくなった
ルルルとラララを細いこえで
掻き消せるようにうたいつづけ
うちがわからやってくる爆発の
衝撃にたえられるように
にぎりしめながら
よりそっていようとした ....
                                   あたしは、
                         綿のスカートを翻して逃げる。
誰もいない、
  ....
斜光のまどろむ講義室
ノートを広げて座る僕と
入口には車椅子の男の子

授業までの待ち時間を持て余し
ふたりは
ノートの隅に書かれた
シュレーディンガー方程式の
井戸の中で
はにかみ ....
                      07/07/30




不連続な顔を揺らして
新幹線の列車が通る
チラチラと漏れる明かりが
旅情を誘うが
いつまで経っても新幹線と呼称さ ....
 遠い古い時代のこと。一人の旅の商人がいずこかを指して道を歩いていた。
 やがて村落の境にさしかかると、石を積んで作られた小さな塚(ケルン)が道端に祀られてあった。
 それは旅人を案内する目印であ ....
理想を過小評価しすぎている

現実にはとらわれすぎている

現実とはバネのようなものだ

理想とは空間のようなものだ


新幹線を使って

東から西へと移動してみる

リアル ....
きみの夏休みが

いまからいよいよ

だということは


寒いところに住むのだろう

空ぜんたいが風だろう

薄い光とも話すだろう

すれ違うこともないだろう


きみ ....
異常気象

もう何年がたつだろう

平均値も

だいぶ上げてきたんじゃなかろうか


夏休み

夕方見ている

時代劇の再放送

かみなりの下で

灰皿がわりの

 ....
君が吹いた口笛は
この春の中を抜けてった
桜色の花びらとともに
温かい春風に溶けて

口笛を鳴らして
君を呼ぶよ

きっといつもの笑顔で
微笑むんだろうな

 ....
生田 稔さんのおすすめリスト(2173)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
転んだら立て- ぽえむ君自由詩9*07-8-1
即興詩『末っ子』- 秋桜自由詩3*07-8-1
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神様が来た!- 菊池ナン ...自由詩1407-8-1
時の番人- kuria自由詩107-8-1
蝉時雨- 由希自由詩2*07-8-1
ハロー、グッドバイ- 大覚アキ ...自由詩407-8-1
檸檬の歩行- 塔野夏子自由詩10+*07-8-1
手を延ばして走る事は出来ない- プル式自由詩1*07-8-1
黒い雨- アラモー ...自由詩107-8-1
夏の瞳- 未有花自由詩12*07-8-1
エキストラ- 優飛自由詩5*07-8-1
おういぇー。- 吉岡ペペ ...自由詩107-8-1
■■■__何時も其処に在るもの_いつもそこにあるもの__■■ ...- じゃんじ ...自由詩107-8-1
■■■__僕の観覧車__■■■- じゃんじ ...自由詩107-8-1
ガリガリくん- 山内緋呂 ...自由詩16*07-8-1
白い切符- なかがわ ...自由詩6*07-8-1
アンテナ- 來稚自由詩2*07-7-31
- 乱太郎自由詩11*07-7-31
雨とともにぼくたちは- 構造自由詩607-7-31
FREE_FORM- はらだま ...自由詩21*07-7-31
車椅子の背中- 悠詩自由詩4*07-7-31
コーヒープリン- あおば自由詩8*07-7-30
ヘルメスとヘルマ- hon散文(批評 ...107-7-30
文明- 吉岡ペペ ...自由詩107-7-29
きみの夏休み- 吉岡ペペ ...自由詩107-7-27
かみなりの下で- 吉岡ペペ ...自由詩107-7-27
■■■__口笛_--__君を呼ぶ__■■■- じゃんじ ...自由詩107-7-26

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