鯵の開きってあのままの姿かたちで泳いでいるのかな
だなんて今さらながらにとぼけてみせても
私は私自身に過ぎなくて

迎え火で迎え
送り火で送る
ヒグラシの鳴く音に季節の移ろいを覚え

 ....
サイクリング リサイクリング やっほやっほ

ドラドラ ウラウラ つぶされちゃって

ぺったんこったら モーモーさん

零れてしまった つゆだくが

きもい げぼい やばい た ....
声出せば
ゆっくり静か

目がちかちか
  (目がちかちか)

人死ねば
ゆっくり静か

目がちかちか
  (目がちかちか)

鳥たちから
得たちから
はたちから
見 ....
古ぼけた
教会を過ぎて
道をたださまよい

歩くことがダメでダウンするという
太ったおじさんに
この石畳の道をどこへ行けば
目指す場所にたどりつくのだろう



この国には ....
俺の居場所はここだ!!!

ってここどこだ?!

今ここって実はどこでもないよ

ふりだしにもどる

っつーかふりだしから一歩も動かない

足の小ささが気になってふらつく

君 ....
 顔を上げて見すえる先の その先の いまだとけない氷を割れば

 3分だけ待っていてね 目を閉じて待っていてね いなくなるまで

 幼い日 歌いつつ急いた道すがら どこに戻れずにいるとおりゃん ....
野の花に
名前などあるはずがないと
思うようなあなたなのに
振り向いて欲しいのは何故

ここにいる、ここにいる、と
声を限りに叫んだとき
それを感じ、立ち止まってくれたのは
「花を愛す ....
ゆく雲が
君を求めてのばした蔓から
ふわりと咲いた雪の花びら
彼方を白く染めるものの 
ひとつひとつの小ささを
ひとつひとつの儚さを
まるく含んだ湿り気が
花の波に匂いたつ
 ....
 人が生きると言うことは、生命を維持し、その上での行動、選択の連続した作業をすることだ。
 その過程で様様な精神的経験、超個人的経験と経て、その後の行動規範を作っていく。
 文化や社会、周りの環境 ....
少し遅刻気味の進路

ミスを気が付いて自分を呪った

あの頃に戻りたいのはみんな同じ

いつの間にかに出来上がった

シークレットエンディングを

見るための条件は

どれも自 ....
私に触れて
あなたの体温を
感じさせてよ
寂しいじゃない
こんなに近くに居るのに

あなたの言葉は
時々信じられないけど
あなたの体温は
嘘付かないから

ねえ
ずっと傍に居て ....
毎日
夕暮れ時になると
必ずスーパーマーケットへ行ってしまう
何か買うべきものがあるように思うのだ
冷蔵庫の中には
肉も野菜もそろっているのに
心の片隅がすうすうして
それを埋めるものを ....
生まれた家の前 
坂の途中に
おそろしく大きな石の門が
その中に白い木造洋館

年老いた医者のいる医院で
診察室の窓枠は
白塗り木の窓枠
窓の外には枇杷の木が…
枇杷の葉が風に揺れて ....
まるい空に丸い月が浮かんでる
どうしても、あの
金色のボタン押したくなっちゃう
光ってる穴のぞかなくちゃいられない

そんな満月の夜だから
モギモギして
夜更かしするのも仕方ない

 ....
わたしが無職だったころ
茹で卵と塩むすびだけはんかちに包んで
毎日河原へ出かけていた
それしかやることがなかったのだ
アンケート用紙とかに
無職
と書くのが厭だったので
仕事を探してはい ....
飼い猫と捨て猫の違いぐらい
こんな私だってわきまえているよ

あなたに甘えられなくて
ミカン箱の中で過ごした一夜

大輪の花火きれいだとあなたは言った
そんな花火になりたくて
この街へ ....
空で迎える最初の誕生日に
どんな言葉を送ろうか


どういうわけかわたしの周りには
夏が好きな人が多くて
きみもその中の一人で
暑いのが苦手なわたしには
何度夏の良さを説かれても
賛 ....
 その時僕は岩のようなチーズを削っていた。
 背の低い空き箱に腰掛けて、股の間には薪火で炙る大鍋。
 削り節のチーズはみじめったらしく焼け焦げた鉄の上に落ちて、どろどろと溶ける。
 俺はどうやら ....
入道雲の向こう側
確かめたくて走り出す
在りし日の思い出
途中から自転車に乗るようになり
ずっと遠くまで進んできた
一本道はまだまだ細くなってゆく


光を集めたビー玉
ころころと転 ....
いたるところに椅子はあるが君はそれに気付かない

深夜アスファルトに寝そべったってええじゃないか

危ないし迷惑かけるかもしれんけどさ

なりふりかまってる場合ちゃいますよ



 ....
前ばかり見すぎて
お前という前をよく見ていなかった
前よりも前にお前を見なきゃいけないのに
俺のポジティヴさは独り歩きして
お前を励ますつもりがかえって苦しめていた
お前のネガティ ....
まだ前へ進めない
消せない記憶と焼き付いた温もり
貴方の笑った顔が眩しくて
あたしはまだ一途に想い続けてる
もう昔の事だよ
そう傾く夕陽が柔らかく笑っても
遠くを見るあたしの目には何も響か ....
水のない水槽の中で
ただじっと空を見ていた
泳ぎ方を忘れた魚たちには
青の区別がつかない

水のない水槽の中は
水がない分だけ騒がしい
自分の鱗のはげ落ちる音にすら
耳を塞ぎたくなるほ ....
《ある少女の過ち》

私は聖書をビリビリに破いて捨てた
みんなが私を信じられないと言う瞳で見た
教室が凍りついた
「あなたたち、この位のことが出来ないんだったら本当に神様を見たなんて言えない ....
なにやら窓の外がやかましくなった
「今こそ」とか
「ともに」とか誰もが叫んでいるような

ここにしゃがみ込んで久しいし
一見自由そうで実は窮屈な姿勢にも慣れっこ

目を瞑っていれば何が起 ....
此処までがわたしで
彼処からをあなたとすると
あなたは夢をみるだけ夢から離れると云うことになります
行進する群れの中から
あなたひとりだけが選ばれたと云うことなのでしょう
上へと還る ....
「見て、B-29よ。」

一九四五年のある夏の日、
私の頭上にあるのは夢でも希望でもなく
死神の翼でした。

終戦間近、戦火を免れ長閑さの残る片田舎の少女だった私に
戦闘機の名前など区別 ....
くちびるに触れるか触れないか
そんな軽妙さがおとなの分別ってやつだから
コミュニケーションの難しさとか真面目に考えてはいけないよ

古きよき時代であれば
裸足では歩けないほど灼熱の砂浜で
 ....
 紙製梱包材を開封すると、下読みが蹲っていた。両膝で頬を挟むように体育座りして、脚の爪の長さを測っている。体毛は全て剃ってあり、陽の光に当たり慣れていないのか肌は薄紅色。年の頃は二十後半だろう。同じ大 .... 草いきれと湿った地面の匂いがする
(夏だ)

こっそり張られた蜘蛛の巣を
黙って許すことにした
いのち、を
思ったわけではないのだが
今日はこの国や
内包する宇宙にも
とりわけ関心が ....
生田 稔さんのおすすめリスト(2176)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
覆水のひと- 恋月 ぴ ...自由詩24*09-8-10
牧場- zihan自由詩1*09-8-10
目がちかちか- 竜門勇気自由詩1*09-8-10
ある街で- 番田 自由詩109-8-10
ナメタケ- udegeuneru自由詩109-8-9
迷子- 伊那 果短歌109-8-9
花の色- 西天 龍自由詩4*09-8-9
- 夏嶋 真 ...携帯写真+ ...35*09-8-8
孤独- 山崎 風 ...散文(批評 ...209-8-8
グッバイグッバイグッバイ- こめ自由詩2009-8-8
体温- ミツバチ自由詩2*09-8-5
スーパーへ行く人- 吉田ぐん ...自由詩2409-8-5
びわの木- ……とあ ...自由詩15*09-8-5
月夜- リタ。自由詩309-8-5
わたしが無職だったころ- 吉田ぐん ...自由詩49*09-8-4
見つめるひと- 恋月 ぴ ...自由詩23*09-8-3
夏空に溶けたきみへ- あ。自由詩16*09-8-2
くすりとも、- 影山影司散文(批評 ...209-8-2
向日葵が咲いていた- 中原 那 ...自由詩5*09-7-31
休息- udegeuneru自由詩309-7-31
前向きである前に- 新守山ダ ...自由詩309-7-31
あなた- ミツバチ自由詩2*09-7-31
水のない水槽- 三原千尋自由詩23*09-7-30
A_SUMMER_WASTING〜地獄の季節〜- ゆりあ自由詩2*09-7-29
線上のひと- 恋月 ぴ ...自由詩20*09-7-28
まぼろしの通信- e.mei自由詩3209-7-27
「B-29は頭上を通り過ぎていきました。」〜祖母の記憶- 夏嶋 真 ...自由詩31*09-7-26
suicaなひと- 恋月 ぴ ...自由詩26*09-7-21
一時閃光- 影山影司散文(批評 ...109-7-10
あおむし- 銀猫自由詩19*09-7-6

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